Formula 1  1990

1990年、2月。

アラン・プロスト。
1989年、ワールドチャンピオン。
明晰的な頭脳と、エゴイスティックなまでの固い意志を持つ男は、
2月の24日、満35歳の誕生日を迎えた。
仲のいいジャーナリストやドライバー、取り巻きを集めてのパーティ。

南半球、サンパウロ。
89年、鈴鹿失格の末、危険なドライバーの烙印を押され、
孤独の中で苦悩する青年がいた。
アイルトン・セナ。
未だ90年のスーパーライセンスは発行されず、
引退か? アメリカ・インディーカー・シリーズに参戦か?
重苦しい毎日だった。

1990年 F1ワールドチャンピオンシップは、
たった一つの頂点を目指して、二人の天才、3度目の対決となった。

フジテレビ 1990年F1総集編 オープニングより
● ドライバーズ・チャンピオン:    アイルトン・セナ ●
● コンストラクターズ・チャンピオン: マクラーレン・ホンダ ●

フェラーリのプロスト始動!
セナ、プロスト、マンセル、ベルガーの四天王の戦い。
アレジの活躍。亜久里の表彰台。ティレル、コルセア・ウィングの登場。
そして、また鈴鹿で事件が起こった。 今度はスタート直後の第1コーナーで!

【優勝回数】
1:A・セナ    6回
2:A・プロスト  5回
3:N・ピケ    2回
3:N・マンセル  1回
3:R・パトレーゼ 1回
3:T・ブーツェン 1回
【ポールポジション回数】
1: A・セナ   10回
2: N・マンセル  3回
3: G・ベルガー  2回
4: T・ブーツェン 1回
【ファステスト・ラップ】
1: R・パトレーゼ   4回
2: N・マンセル    3回
2: G・ベルガー    3回
4: A・セナ      2回
4: A・プロスト    2回
4: T・ブーツェン   1回
4: A・ナニーニ    1回

第1戦 アメリカ :フェニックス  決勝 3/11

 セナ、不承不承、FISAに誤りライセンスが下りた。何とかF1出走!
 亜久里、初の予備予選通過。
 セナ、予選5番手。88年イギリス以来のフロントロー脱落。マクラーレン、バットマンディフューザー装着。
 スタート。1コーナーでアレジ、ベルガーを抜いてトップへ。
 ベルガー、リタイア。プロスト、マシントラブルでリタイア。
 セナ、トップのアレジを抜く! しかし、直後のコーナーでアレジ、セナを抜き返す!
 次周、再度、同じコーナーでセナがアレジを抜く。またアレジ、抜き返そうとする! セナ、ブロック。アレジ抜けず。セナ、優勝。
【決勝】
1: A・セナ(マクラーレン・ホンダ)
2: J・アレジ(ティレル・フォード)
3: T・ブーツェン(ウィリアムズ・ルノー)
5: N・ピケ(ベネトン・フォード)
4: S・モデナ(ブラバム・ジャッド)
6: 中嶋悟(ティレル・フォード)
 FL: G・ベルガー
【予選】
1: G・ベルガー
2: P・マルティニ
3: A・チェザリス
4: J・アレジ
5: A・セナ
6: N・ピケ

第2戦 ブラジル :ホセ・カルロス・パーチェ  インテルラゴス   決勝 3/25

 セナの故郷、サンパウロで10年ぶりのF1開催。
 「FIA会長バレストルがセナいじめている」。ブラジル人はそう思う。
 マクラーレンのボス、ロン・デニスがフェラーリ批判。デザイナーのスティーブ・ニコルスが、裏金を使ってフェラーリに引き抜かれたと批判。ロン・デニスとフェラーリの冷戦が始まる。
 スタート直前。ブラジル人の観客からの応援に、セナ、涙。
 セナ、観客の期待に応えトップ快走!
 41周目。セナ、プロストと11秒差でトップ。だが、セナ、周回遅れの中嶋を抜く際に中嶋と接触。フロントウィング破損。ピットで交換する際にプロストがトップ。そのままゴール。
 プロスト、今期初勝利。
【決勝】
1: A・プロスト(フェラーリ)
2: A・ベルガー(マクラーレン・ホンダ)
3: A・セナ(マクラーレン・ホンダ)
4: T・マンセル(フェラーリ)
5: T・ブーツェン(ウィリアムズ・ルノー)
6: N・ピケ(ベネトン・フォード)
 FL: G・ベルガー
【予選】
1: A・セナ
2: G・ベルガー
3: T・ブーツェン
4: R・パトレーゼ
5: N・マンセル
6: A・プロスト

第3戦 サンマリノ :エンツォ・エ・ディノ・フェラーリ  イモラ  決勝 5/13

 ミナルディから発表。91年、フェラーリ・エンジン獲得。
 フェラーリ、NEWマシン641/2、登場。プロストは旧型カウルを使用。
 ティレル、019デビュー。F1マシンの近年の大革命、コルセア・ウィングの登場! フロントノーズが持ち上がっている。
 スタート。4周目。セナ、右リアタイヤ、パンク、スピン。
 マンセル、暴れる! 22周目から猛スパート。トップ、ベルガーを抜こうとしてコースオフ&スピン&1回転。しかし、コースに復帰。だが、その後、白煙を出しリタイア。
 ベルガー、シフトミス。その隙にパトレーゼがベルガーを抜いて優勝。パトレーゼは、ここサンマリノ出身。
【決勝】
1: R・パトレーゼ(ウィリアムズ・ルノー)
2: G・ベルガー(マクラーレン・ホンダ)
3: A・ナニーニ(ベネトン・フォード)
4: A・プロスト(フェラーリ)
5: N・ピケ(ベネトン・フォード)
6: J・アレジ(ティレル・フォード)
 FL: A・ナニーニ
【予選】
1: A・セナ
2: G・ベルガー
3: T・ブーツェン
4: M・ブランドル
5: N・マンセル
6: D・ワーウィック

第4戦 モナコ :モンテカルロ  決勝 5/27

 モナコでの注目はアレジ。そのアレジ、予選3番手。
 スタート。1周目、ミラボーコーナー、アレジが2位プロストを抜く。続いてベルガーもプロストを抜こうとして、両者接触。赤旗中断。
 プロスト、マンセル用にセットされたTカーに乗る。Tカーは6速でなく7速。
 再スタート。
 プロスト、6速マシンが使えず、打つ手無し。更にギアボックスのトラブルでリタイア。
 ベルガー、セナ用のTカーでアレジを抜けず3位。アレジ、再び2位の快挙。
【決勝】
1: A・セナ(マクラーレン・ホンダ)
2: J・アレジ(ウィリアムズ・ルノー)
3: G・ベルガー(ティレル・フォード)
4: T・ブーツェン(ベネトン・フォード)
5: A・カフィ(アロウズ・フォード)
6: E・ベルナール(ローラ・ランボルギーニ)
 FL: A・セナ
【予選】
1: A・セナ
2: A・プロスト
3: J・アレジ
4: R・パトレーゼ
5: G・ベルガー
6: T・ブーツェン

第5戦 カナダ :ジル・ヴィルヌーブ  モントリオール  決勝 6/10

 スタート前に雨で路面がウェット。
 ベルガー、フライング。躊躇してスタート失敗2位。最悪。フライングは1分のペナルティ。
 ベルガー、序盤にセナに譲ってもらってトップ。そのままトップでゴールするもペナルティのため1分のタイム追加で4位。
 セナ、No.27、ヴィルヌーブのナンバーを付け、ヴィルヌーブの故郷で優勝。
【決勝】
1: A・セナ(マクラーレン・ホンダ)
2: N・ピケ(ベネトン・フォード)
3: N・マンセル(フェラーリ)
4: G・ベルガー(マクラーレン・ホンダ)
5: A・プロスト(フェラーリ)
6: D・ワーウィック(ロータス・ランボルギーニ)
 FL: A・ベルガー
【予選】
1: A・セナ
2: G・ベルガー
3: A・プロスト
4: A・ナニーニ
5: N・ピケ
6: T・ブーツェン

総合ランキング途中経過
 セナ、5戦中3勝。好調。だが、次戦から苦戦が続くのであった。
【ドライバーズ・ランキング】
1: A・セナ   (31)
2: G・ベルガー (19)
3: A・プロスト (14)
4: J・アレジ  (13)
【コンストラクターズ・ランキング】
1: マクラーレン・ホンダ  (50)
2: フェラーリ        (21)
3: ウィリアムズ・ルノー  (18)
4: ベネトン・フォード   (16)

第6戦 メキシコ :ロドリゲス  決勝 6/24

 ロン・デニス、フェラーリ批判の謝罪のためフェラーリ本社で謝罪。
 プロスト、予選セッティング合わず、まさかの13位。マクラーレン・ホンダの楽勝に見えた。が!
 12周目、中嶋と亜久里が接触してリタイア。
 ベルガーのハードなドライブにタイヤがもたない。逆にプロスト、タイヤをいたわり、13位からジワリジワリ上位へ。
 トップのセナの後方、マンセル&プロストのフェラーリ・コンビが迫る。プロスト、マンセルを抜いて2位。
 セナ、プロストの差が縮まる。セナ、タイヤが持たない。
 61周目。満を持してプロスト、セナを抜いてトップ。続いてマンセルもセナを抜く。更にセナ、リアタイヤ、パンクでリタイア。
 マンセル、コースアウトしてロス。ベルガーが迫る。ラスト3周目。ベルガー、強引にマンセルをパス! だが直後にマンセル、ベルガーをアウトから抜く。激しいバトル。
 プロスト、予選13位から優勝。フェラーリ、ワンツー。
【決勝】
1: A・プロスト(フェラーリ)
2: N・マンセル(フェラーリ)
3: G・ベルガー(マクラーレン・ホンダ)
4: A・ナニーニ(ベネトン・フォード)
5: T・ブーツェン(ウィリアムズ・ルノー)
6: N・ピケ(ベネトン・フォード)
 FL: A・プロスト
【予選】
1: G・ベルガー
2: R・パトレーゼ
3: A・セナ
4: N・マンセル
5: T・ブーツェン
6: J・アレジ

第7戦 フランス :ポールリカール  決勝 7/8

 マンセル、ポールだが、レース2周目でベルガー、セナ、マンセルの順位。28周目、セナ、トップ。
 セナ、ベルガー、タイヤ交換に手間取り失敗。
 各車、タイヤ交換終了後、1位、2位はレイトンハウスのカペリ、グージェルミン。レイトンはタイヤ交換なしのレース戦略。フラットなこのコースにレイトンの空力がフィット。ニューウェイのデザイン。
 2位、プロスト、ミスファイア気味。カペリもラスト3周でミスファイア。プロスト、カペリを抜いてトップへ。
 カペリ、涙の2位、表彰台。
 ポールリカール最後のレース。
【決勝】
1: A・プロスト(フェラーリ)
2: I・カペリ(レイトンハウス・ジャッド)
3: A・セナ(マクラーレン・ホンダ)
4: N・ピケ(ベネトン・フォード)
5: G・ベルガー(マクラーレン・ホンダ)
6: R・パトレーゼ(ウィリアムズ・ルノー)
 FL: N・マンセル
【予選】
1: N・マンセル
2: G・ベルガー
3: A・セナ
4: A・プロスト
5: A・ナニーニ
6: R・パトレーゼ

第8戦 イギリス :シルバーストーン  決勝 7/15

 パトレーゼ、36歳、GP出走200戦目。
 スタート、セナ、マンセルを抜いてトップ。だが14周目、縁石に乗りスピン。
 マンセル、マシントラブルで母国レースをリタイア。そして、ある決意を!
 プロスト、他のトラブルを横目に優勝。
 亜久里、6位入賞。初入賞。ラルース、予備予選免除となる。
 HONDA、後藤監督、フェラーリに完敗宣言。予選では良いが決勝ではタイヤが持たない。
 そして、マンセル、爆弾宣言。突然の引退宣言!
 「Please Stay, Nigel!」
【決勝】
1: A・プロスト(フェラーリ)
2: T・ブーツェン(ウィリアムズ・ルノー)
3: A・セナ(マクラーレン・ホンダ)
4: E・ベルナール(ローラ・ランボルギーニ)
5: N・ピケ(ベネトン・フォード)
6: 鈴木亜久里(ローラ・ランボルギーニ)
 FL: N・マンセル
【予選】
1: N・マンセル
2: A・セナ
3: N・ベルガー
4: T・ブーツェン
5: A・プロスト
6: J・アレジ

総合ランキング途中経過
 プロスト、遂にランキング・トップへ。
【ドライバーズ・ランキング】
1: A・プロスト  (41)
2: A・セナ    (39)
3: G・ベルガー (25)
4: N・ピケ    (18)
【コンストラクターズ・ランキング】
1: マクラーレン・ホンダ  (64)
2: フェラーリ        (54)
3: ウィリアムズ・ルノー  (27)
4: ベネトン・フォード   (25)

第9戦 西ドイツ :ホッケイハイム  決勝 7/29

 アレジ、来季ウィリアムズ行きか?フェラーリ行きか?大注目である。
 マンセル、引退宣言後、チームとギクシャク。
 マクラーレン、3連敗の後、シルバーストーンでテスト。空力向上。HONDAエンジン、Version4を投入。
 プロスト、タイヤ交換に手間取り順位を落とす。
 マンセル、トラブルもチームと相談せず自分の判断でピットインしてリタイア。監督のフィオリオ不満。
 ナニーニ、タイヤ無交換作戦でトップ。しかし34周目、セナがナニーニを抜いてトップ。そのままゴール。
【決勝】
1: A・セナ(マクラーレン・ホンダ)
2: A・ナニーニ(ベネトン・フォード)
3: G・ベルガー(マクラーレン・ホンダ)
4: A・プロスト(フェラーリ)
5: R・パトレーゼ(ウィリアムズ・ルノー)
6: T・ブーツェン(ウィリアムズ・ルノー)
 FL: T・ブーツェン
【予選】
1: A・セナ
2: G・ベルガー
3: A・プロスト
4: N・マンセル
5: R・パトレーゼ
6: T・ブーツェン

総合ランキング途中経過
 セナ、再びランキング・トップへ。
【ドライバーズ・ランキング】
1: A・セナ    (48)
2: A・プロスト (44)
3: G・ベルガー (29)
4: N・ピケ    (18)
4: T・ブーツェン (18)
【コンストラクターズ・ランキング】
1: マクラーレン・ホンダ  (77)
2: フェラーリ        (57)
3: ベネトン・フォード   (31)
4: ウィリアムズ・ルノー  (30)

第10戦 ハンガリー :ハンガロリンク  ブタペスト  決勝 8/12

 ベネトン、来季からのキャメルのスポンサー契約を発表。
 マクラーレン、バットマン・ディフューザーを廃止。
 ブーツェン、115戦目にして初ポール。ウィリアムズのフロントロー。
 スタート。ブーツェンがトップ。
 セナ、タイヤのスローパンクチャーでピットイン。11位に落ちる。
 プロスト、決勝、朝のフリー走行でトップであったが精彩を欠く。更にギアボックスのトラブルでスピンしてリタイア。
 ブーツェン、ナニーニ、パトレーゼ、セナ、マンセル、ベルガーの6台のトップ争い。ハンガリーならではの光景。
 64周目、セナ、ナニーニのインを刺して接触。ナニーニ、サスを痛めリタイア。セナは無事。
 同じコーナー、ベルガーがマンセルのインを刺して接触。今度は両者リタイア。
 ブーツェン、タイヤ無交換でポール・ツー・ウィン。
【決勝】
1: T・ブーツェン(ウィリアムズ・ルノー)
2: A・セナ(マクラーレン・ホンダ)
3: N・ピケ(ベネトン・フォード)
4: R・パトレーゼ(ウィリアムズ・ルノー)
5: D・ワーウィック(ロータス・ランボルギーニ)
6: E・ベルナール(ローラ・ランボルギーニ)
 FL: R・パトレーゼ
【予選】
1: T・ブーツェン
2: R・パトレーゼ
3: G・ベルガー
4: A・セナ
5: N・マンセル
6: J・アレジ

第11戦 ベルギー :スパ・フランコルシャン  決勝 8/26

 プロスト、フェラーリと来季契約発表。セナもマクラーレンとの来季契約発表。24億円。
 HONDA、Version5エンジンを投入。
 スタート、2度の赤旗中断。
 セナ、1位。プロスト、2位。そして同時にピットイン。ピットアウトした時、セナ、タイヤ無交換のナニーニの前。プロスト、ナニーニの後ろ。ここでセナ、プロストの差が開く。そしてセナは、トップでゴール。
【決勝】
1: A・セナ(マクラーレン・ホンダ)
2: A・プロスト(フェラーリ)
3: G・ベルガー(マクラーレン・ホンダ)
4: A・ナニーニ(ベネトン・フォード)
5: N・ピケ(ベネトン・フォード)
6: M・グージェルミン(レイトンハウス・ジャッド)
 FL: A・プロスト
【予選】
1: A・セナ
2: G・ベルガー
3: A・プロスト
4: T・ブーツェン
5: N・マンセル
6: A・ナニーニ

第12戦 イタリア :モンツァ   決勝 9/9

 予選。マクラーレンのエンジントラブルでセナ、タイムアタックが出来ない。プロストがトップ。だが、終了直前、セナ、鬼神の走りでトップを奪う。
 スタート。1周目、アレジ、プロストを抜いて3位。だが、最終コーナーでワーウィック大事故。赤旗中断。ワーウィックは無事。
 再スタート。リプレーを見るようにアレジ、プロストを抜く。だが、5周目、アレジ、スピンしてリタイア。
 セナ、敵地イタリアで優勝。
【決勝】
1: A・セナ(マクラーレン・ホンダ)
2: A・プロスト(フェラーリ)
3: G・ベルガー(マクラーレン・ホンダ)
4: N・マンセル(フェラーリ)
5: R・パトレーゼ(ウィリアムズ・ルノー)
6: 中嶋悟(ティレル・フォード)
 FL: A・セナ
【予選】
1: A・セナ
2: A・プロスト
3: G・ベルガー
4: N・マンセル
5: J・アレジ
6: T・ブーツェン

総合ランキング途中経過
 レース後の記者会見。プロスト、セナに握手を求め、セナはそれに応える。セナ、プロストの仲直り。に、見えたが...。
【ドライバーズ・ランキング】
1: A・セナ    (72)
2: A・プロスト (56)
3: G・ベルガー (37)
4: T・ブーツェン (27)
【コンストラクターズ・ランキング】
1: マクラーレン・ホンダ  (109)
2: フェラーリ        (72)
3: ウィリアムズ・ルノー  (44)
4: ベネトン・フォード   (40)

第13戦 ポルトガル :エストリル  決勝 9/23

 フェラーリ、マンセルの後釜としてナニーニを獲得。と思われた。だが、レース直前にアレジのフェラーリ入り発表。ナニーニ、フェラーリと契約年数で破談。
 フェラーリ、フロントローからスタート。しかし、ポールのマンセル、チームメイトのプロストのスタート進路を邪魔する形となる。マクラーレンのワンツー。フェラーリ、3位、4位。
 タイヤ交換後、セナ、マンセル、ベルガー、プロストの順位。
 50周目、マンセル、セナを抜いてトップ。58周目、プロスト、ベルガーを抜いて3位。残り12周、プロスト、セナを狙う。
 だが残り9周。亜久里などの事故で赤旗中断。規定周回数の75%を越えているためレース終了。マンセル優勝。
 プロスト、マンセルのスタート時の進路妨害に納得がいかないまま、レース終了。
 中嶋は発熱のため欠場。
【決勝】
1: N・マンセル(フェラーリ)
2: A・セナ(マクラーレン・ホンダ)
3: A・プロスト(フェラーリ)
4: G・ベルガー(マクラーレン・ホンダ)
5: N・ピケ(ベネトン・フォード)
6: A・ナニーニ(ベネトン・フォード)
 FL: R・パトレーゼ
【予選】
1: N・マンセル
2: A・プロスト
3: A・セナ
4: G・ベルガー
5: R・パトレーゼ
6: N・ピケ

総合ランキング途中経過
 セナ、プロストの差、18点。
 残り3戦。セナ、有利か?
【ドライバーズ・ランキング】
1: A・セナ    (78)
2: A・プロスト (60)
3: G・ベルガー (40)
4: T・ブーツェン (27)
【コンストラクターズ・ランキング】
1: マクラーレン・ホンダ  (118)
2: フェラーリ        (85)
3: ウィリアムズ・ルノー  (44)
4: ベネトン・フォード   (43)

第14戦 スペイン :へレス  決勝 9/30

 予選、この年最大の事故。マーティン・ドネリーがクラッシュ。マシンはちぎれ、ドネリーはマシンから投げ出され、よじれて、動かない。両足、頬骨、鎖骨骨折だが、最悪な事態は免れた。
 セナ、前人未踏の通算50回目のポール獲得。
 スタート。セナ、プロストの順位。タイヤ交換後、プロスト、セナの順位となる。プロスト、猛スパートでセナとの差を広げる。
 セナ、路面のゴミがラジエターを壊してマシントラブルでリタイア。プロスト、優勝。
【決勝】
1: A・プロスト(フェラーリ)
2: N・マンセル(フェラーリ)
3: A・ナニーニ(ベネトン・フォード)
4: T・ブーツェン(ウィリアムズ・ルノー)
5: R・パトレーゼ(ウィリアムズ・ルノー)
6: 鈴木亜久里(ローラ・ランボルギーニ)
 FL: R・パトレーゼ
【予選】
1: A・セナ
2: A・プロスト
3: N・マンセル
4: J・アレジ
5: G・ベルガー
6: R・パトレーゼ

総合ランキング途中経過
 セナ、プロストの差、9点。
 セナ、マジック1。
【ドライバーズ・ランキング】
1: A・セナ    (78)
2: A・プロスト (69)
3: G・ベルガー (40)
4: N・マンセル (31)
【コンストラクターズ・ランキング】
1: マクラーレン・ホンダ  (118)
2: フェラーリ        (100)
3: ウィリアムズ・ルノー  (49)
4: ベネトン・フォード   (47)

第15戦 日本 :鈴鹿  決勝 10/21

地球。
生き生きとした空気と日光に包まれ、回転する巨大な水車。

1955年、フランス。
1つの生命が育まれていく。
お利口な子。サッカーが好き。
「夢はなんだい?」
「ワールドチャンピオン!」
平然と答えた若き日。

5年の後、
南半球に優れた命が誕生。
自分に忠実。
4歳でゴーカートに乗る。天才。
成長していく若き魂。

地球という星が生んだ巨星、三度、鈴鹿の山里で出会う。
歴史の1ページをあなたは見守る。

フジテレビ 1990年 日本GP オープニングより

 日本GPまで後9日。ナニーニ、右腕切断となるヘリコプター事故。縫合手術は成功したが、F1でのレース復帰はなかった。
 セナ、ポールポジションをコースアウト側になるように要求するも通らず。アウト側の方がほこりが少なくスタートに有利。
 スタートから9秒。「プロストが出た。アウトから出た。プロスト2番手から出た。セナがインにつけ..、あーと接触!いきなり接触!真っ白な砂煙ぃ!2台とも接触。悪夢を見ているようだぁ」と古館。
 この瞬間、セナのワールドチャンピオン決定。
 セナの故意か?プロストの過失か?単なる事故か?
 更に、ベルガー、マンセルもリタイア。トップはベネトンのピケ。2位は、ナニーニの代役、モレノ。ベネトンのワンツー。
 そして37周から、3位に亜久里。日本人初の表彰台。
【決勝】
1: N・ピケ(ベネトン・フォード)
2: R・モレノ(ベネトン・フォード)
3: 鈴木亜久里(ローラ・ランボルギーニ)
4: R・パトレーゼ(ウィリアムズ・ルノー)
5: T・ブーツェン(ウィリアムズ・ルノー)
6: 中嶋悟(ティレル・フォード)
 FL: R・パトレーゼ
【予選】
1: A・セナ
2: A・プロスト
3: N・マンセル
4: G・ベルガー
5: T・ブーツェン
6: N・ピケ

総合ランキング途中経過
 セナ、2度目のワールドチャンピオン決定。
 マクラーレン・ホンダのコンストラクターズ・チャンピオンも決定。
【ドライバーズ・ランキング】
1: A・セナ    (78)
2: A・プロスト (69)
3: G・ベルガー (40)
4: N・ピケ    (35)
【コンストラクターズ・ランキング】
1: マクラーレン・ホンダ  (118)
2: フェラーリ        (100)
3: ベネトン・フォード   (62)
4: ウィリアムズ・ルノー  (54)

第16戦 オーストラリア :アデレード  決勝 11/4

 F1、1950年から500戦目。
 セナ、スチュワートと公式インタビューで議論。議論は平行線。
 スタート。セナはギアトラブルでリタイア。
 ピケ、トップ。マンセル2位。ピケ、スピンしてマンセルのと差が無くなった。最終ラップ。マンセル、ピケのインにつく。しかしピケ、、完璧にインを押さえる。ピケ、2連勝。
【決勝】
1: T・ピケ(ベネトン・フォード)
2: N・マンセル(フェラーリ)
3: A・プロスト(フェラーリ)
4: G・ベルガー(マクラーレン・ホンダ)
5: T・ブーツェン(ウィリアムズ・ルノー)
6: R・パトレーゼ(ウィリアムズ・ルノー)
 FL: N・マンセル
【予選】
1: A・セナ
2: G・ベルガー
3: N・マンセル
4: A・プロスト
5: J・アレジ
6: R・パトレーゼ

総合ランキング最終結果 【ドライバーズ・ランキング】
1: A・セナ    (78)
2: A・プロスト  (71)【73】
3: N・ピケ     (43)【44】
4: G・ベルガー  (43)
5: N・マンセル  (37)
6: T・ブーツェン (34)
7: R・パトレーゼ (23)
8: A・ナニーニ  (21)
9: J・アレジ    (13)
10: I・カペリ    (6)
10: R・モレノ    (6)
10: 鈴木亜久里   (6)
13: E・ベルナール (5)
14: D・ワーウィック(3)
14: 中嶋悟      (3)
16: A・カフィ     (2)
16: S・モデナ    (2)
18: M・グージェルミン(1)
【コンストラクターズ・ランキング】
1: マクラーレン・ホンダ  (118)
2: フェラーリ        (110)
3: ベネトン・フォード   (71)
4: ウィリアムズ・ルノー  (57)
5: ティレル・フォード   (16)
6: ラルース・ランボルギーニ(11)
7: レイトンハウス・ジャッド (7)
8: ロータス・ランボルギーニ(3)
9: アロウズ・フォード     (2)
10: ブラバム・ジャッド     (2)

空光り、風立つ。
胸、公然と高鳴る。
人、あふれ、人、走り、歓声沸く。
右手、天空示す時、エンジン、雄叫びをあげ、戦いは始まる。
瞳は、深さ1万メートルの海。
心は、宇宙のボルテージ。
なんて美しいのだ。なんとやり甲斐があるのだ。
あなた達は、神に選ばれし地上の戦士か?
こみ上げるよう涙。
また少し人間であることが好きになった。

フジテレビ 1990年 F1総集編 エンディングより

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