〜 オープニング 〜

動乱の時代が来た・・・・・



〜 廃墟となった地球にて 〜

老パルチザン 「どうした? 若いの」
鉄郎   「もう歩けません。俺に構わず行って下さい。」
老パルチザン 「生きたかったら、命ある限り歩け。
       生き続けたかったら、命ある限り戦え。
       気力を失ったら死ぬぞ」


鉄郎   「あっ、999!!」
パルチザン1 「銀河鉄道か・・・。そんなものは、ずっと以前から動いてないんだ。
       死んだのさ、銀河鉄道も・・・」
パルチザン2 「しかし、懐かしいなぁ〜、あの頃は」
老パルチザン 「夢さ。若い頃の事は、後になってみりゃ、みんな夢みたいなもんだ。
       喜んで、悲しんで、思い出だけが残っている」


鉄郎   「俺は確かに、プロメシュームが死ぬのを見た」
老パルチザン 「そうか・・・」
鉄郎   「機械化母星が砕け散るところを、この目で見た」
老パルチザン 「そうか・・・」
鉄郎   「ほんとに見たんだぁ!!!」
老パルチザン 「そうか・・・」
プロメシュームのスピーチ 「この世を支配するは、永遠の命。
       この世を治めるのは、永遠の命宿る不滅の機械の体のみ。
       限りある命など虚しいもの。
       我らが築くは、未来へへと終わることなき永遠の命に支えられた永遠の機械化世界」


パルチザン 「じいさん、誰かこっちへ来るぜ」
老パルチザン 「何っ?」
老パルチザン 「止まれ!」
謎の兵士 「打つなぁ! 味方だ! ううぅ・・。 メッセージを、持って来たぁ。」
老パルチザン 「メッセージ?」
謎の兵士 「ここに、星野鉄郎はいるかぁ?」

鉄郎   「??」
老パルチザン 「おおお、おい!」
謎の兵士 「お前がそうか?」

鉄郎   「ああ!」
謎の兵士 「随分、探したぞ。」

(兵士、鉄郎にメッセージカードを渡す)

鉄郎   「ん? これを俺宛てに?」
謎の兵士 「確かに、渡したぞぉ・・・」

(兵士、倒れる。背中には銃弾の痕)

鉄郎   「お、おい! しっかり、しっかりして、しっかりしてよ!」

(鉄郎、メッセージカードを起動する)

メッセージカード 「私はメーテル。鉄郎、999に乗りなさい。
       私はメーテル。鉄郎、999に乗りなさい。・・・・・・・・」
       私は・・・・・・・・」

老パルチザン 「行くのか? 若いの」
鉄郎   「ええ!」
パルチザン1 「しかし、999が来てるかどうか、わからないぞ」
パルチザン2 「メガロポリスも、中央ステーションもヤツらに押さえられている。それでも行くのか?」

鉄郎   「ええ!」
老パルチザン 「若いって、いいもんだ。
       どんな小さな希望にも自分の全てを賭ける事が出来るからな
       みんな、わしらのセガレが行くと言うんだ、行かせてやろうじゃないか!」

〜 廃墟・宇宙ステーション 99番ホーム そして旅立ち 〜

鉄郎   「こんな廃墟に、999が来るはずは・・・」

(パルチザンの一人、撃たれる)

パルチザン  「鉄郎、くじけるなよぉぉぉ!!」
老パルチザン 「今のうちだ!」


(次は、老パルチザン、撃たれる)

老パルチザン 「うぅ!」
老パルチザン 「大丈夫だ! ここはワシが引きうける! 早く行け!!」

鉄郎   「でも!」
老パルチザン 「こんな所で死にたいのか?」

(老パルチザン、また撃たれる)

老パルチザン 「うぅ!」
鉄郎   「あぁ!」
老パルチザン 「振り返るな! ゆけ!!」

車掌    「鉄郎さぁぁん! お待ちしておりました。すぐ発車致します! ご乗車、お急ぎを!」

老パルチザン 「鉄郎。いつかお前が戻って来て、地球を取り戻した時、
       大地を掘り返したら、わしらの赤い血が流れ出すだろう。
       ここは我々の星だ。我々の大地だ。
       その赤い血を見るまでは、死ぬなよ。
       ここは我々の星だ。我々の大地だ。
       わしらのセ・ガ・レ・よ・・・」


鉄郎   「逃げるんじゃない。俺は逃げるんじゃないぞ! 必ず帰って・・・」

〜 999 〜

車掌    「しかし、鉄郎さん。よくもまぁ、ご無事で。お懐かしゅうございます。
       うぅぅぅうぅぅぅ(泣く)
       それはそうと、パスはお持ちでしょうね?
       職務上、パスがありませんと、どなたもお乗せ出来ませんので・・・」

鉄郎   「車掌さん。この前メーテルはどこで降りたの?」

(鉄郎、パスを見せる)

車掌    「いや・・・。それはその・・・あ、どうも」
鉄郎   「やっぱり、冥王星かい?」
車掌    「う〜ん。私の知らないうちに降りてしまわれて・・・。
       どこで降られたんですかね? はは・・。 あ、一人旅も案外いいもんですよ。ハイ。ははは・・・。」


(メタルメナ、現れる!)

鉄郎   「あ! 機械化人!」
車掌    「いけません、鉄郎さん! この人はウェイトレスのメタルメナさんです。」
鉄郎   「メタルメナ?」
車掌    「あ、ハイ! クレアさんの後任でして・・・」
鉄郎   「そうだったのか」
メタルメナ 「お客さん、もし食堂車に越でしたら、その汚い身なりでは困ります。」
鉄郎   「え?」
車掌    「いや、不愉快でしょうが、我慢して下さい。
       時代が時代ですし。今時、行先不明の列車のウェイトレスになる子なんて、おいそれとは・・・」

鉄郎   「え? 行先不明? この列車が?」
車掌    「ハイです。何しろ行先は機関車しか知らないんですから」
鉄郎   「そんな無責任な!」
車掌    「申し訳ありませんです。
       いや、今の銀河鉄道がどうなっているのか、従業員の私にもわかりません。」


(鉄郎、食堂でステーキを食べようとして)

鉄郎   「はぁ〜、ふ〜ん!」
メタルメナ 「人間って不便ですね」
鉄郎   「えっ?」
メタルメナ 「そんな非衛生的な物を食べなくてはならないなんて。
       その点、私達、機械化人はカプセルエネルギーを補給するだけで済みます」

鉄郎   「ふん! 食べる楽しみもない食事なんて、しょうがないよ!」
メタルメナ 「うふ」
車掌    「おかしな子だ。999のウェイトレスになったのも
       この世で一番素晴らしいモノを手に入れるためとか・・・」

鉄郎   「この世で一番素晴らしいモノ?」
車掌    「ハイ。でもぉ、私には何の事かさっぱり・・・。
       はぁ〜あ、今回はさっぱり判らない事ばかりで。あたしにはもう・・・
       あっ!そうだ、一風呂浴びてさっぱりしよう!」

〜 幽霊列車 〜

幽霊列車 「999に告げる。支線に入り本線を開けろ! 我が列車の通過を妨げてはならない」
999    「しかし、私は正規の軌道を・・・」
幽霊列車 「軌道を開けろ! 愚か者!」
車掌    「あれは幽霊列車です」
鉄郎    「幽霊列車?」
鉄郎    「あの列車、何を運んでいるんだい?」
車掌    「わ、わかりませんよ、私も」

〜 惑星ラーメタル 〜

車掌    「反乱の後です」
鉄郎    「反乱??」
車掌    「ハイ! トレーダー分岐点のあるヘビーメルダー周辺が得に活発でして・・・
       でも、やられたのはみんな機械化人の装甲列車や戦車ばかりでして・・・」

鉄郎    「そうか、宇宙には仲間がいるんだなぁ」
車掌    「あっ! そうそう忘れてました!」
鉄郎    「えっ?」
車掌    「鉄郎さん。次の停車駅がわかりましたよ。
       え〜、次の停車駅は惑星ヘビーメルダー、ヘビーメルダー。」

鉄郎    「ヘビーメルダー?」
車掌    「え〜、の予定だったんですが、かつての大フロンティアも
       激しい戦乱で大気が有毒化し、駅の施設も破壊されたため通過するとの事です、ハイ」

鉄郎    「そんなぁ!」
車掌    「いや、ま、その代わり、臨時にラーメタル星に停車するそうです」
鉄郎    「ラーメタル?」
車掌    「ヘビーメルダーの衛星です。なんでも1000年周期の楕円軌道を回っているそうでして、ハイ」

メタルメナ 「ここはメーテルさんの生まれ故郷ですよ」
鉄郎    「何だって?」
メタルメナ 「メーテルさんの生まれ故郷だと言ったんです。
       お疑いなら、ご自分の目でお確かめになることですね。
       ここからどうぞ。」

車掌    「鉄郎さん! あの、お止めになったほうが。こう警戒が厳しくては無理かと」
鉄郎    「大丈夫だよ!」

〜 ミャウダーとの出会い 〜

鉄郎    「いったいどうしたらメーテルの消息がわかるってんだ。」

      (鉄郎、機械化人の攻撃にあう。そして怪我を負い気を失う。そしてパルチザンから助けられる)
      (鉄郎、ミャウダーの部屋で意識が戻る)

鉄郎    「う!」(起き上がる)
ミャウダー「傷の具合はどうだ?」
鉄郎    「君が手当てしてくれたのか」
ミャウダー「ああ」
鉄郎    「ありがとう。俺の名は・・・」
ミャウダー「星野鉄郎。銀河鉄道の乗客だろ。念の為、調べさせてもらった。
       俺はアンドラード星のミャウダー」


ミャウダー「俺も、何度挫けそうになったか・・・
       その度に自分にこう言い聞かせてきた。
       俺には大勢の仲間がいる。その中には機械化母星を破壊した奴もいるんだって」

鉄郎    「では、あれで お終いでなかったんだ。
       てっきり、終わったと思っていたのに、くっ!」
ミャウダー「そうか! 星野鉄郎って名前、どこかで聞いた名だと思っていたが。
       じゃ、お前が! 俺は大変な大物を助けた訳だな」


ミャウダー「慌てるな、鉄郎! 機械化人は暗闇でも目が見えるぞ。
       じっとしていれば、敵は動く。敵の方から近づいてくる」

〜 謎の城で 〜

      (鉄郎、ミャウダー、戦火の中を走って、謎のお城に着く)

ミャウダー「(オルゴールを持って)オヤジの形見さ。お袋と一緒に、機械化人に殺されてちまったんだ。
       アンドラードの戦いでな。鉄郎、お前の家族は?」

鉄郎    「同じさ。母さんも機械化人に・・・」
ミャウダー「オヤジさんは?」
鉄郎    「母さんの話じゃ、死んだらしい。機械化人と戦ってな」
ミャウダー「そうか。似てるんだな俺達。
       では、どういう訳で、この星に降りたんだ?」

鉄郎    「人を探してるんだ」
ミャウダー「人?」
鉄郎    「メーテルって言うんだけど、聞いた事ないか?」
ミャウダー「メーテル? あのプロメシュームの娘のメーテルか? 殺るんなら手を貸すぜ」
鉄郎    「殺る?」
ミャウダー「そうなんだろ? だって今、プロメシュームと呼ばれているのはメーテルだもんな」
鉄郎    「?!!」
ミャウダー「なんだ、知らないのか? メーテルはプロメシュームの後を告いだって噂だぜ」
鉄郎    「嘘だ!」
ミャウダー「俺は確かに聞いたんだ。メーテルがプロメシュームだって。間違いないぞ」
鉄郎    「言うなぁ!!」

      (鉄郎、ミャウダーを殴る!)
      (鉄郎、城内の壁の人物像の絵を見る)

ミャウダー「どうした、鉄郎?」
鉄郎    「プロメシュームにそっくりなんだ!」
ミャウダー「何だって? それじゃ、この城は!」

      (鉄郎、次はメーテルが描かれた絵を見つける)


ミャウダー「俺より先に死ぬなよな! 男の約束だぞ!」
鉄郎    「いいとも!」
ミャウダー「お前のパンチ、効いたぜ!」
鉄郎    「死ぬなよ、ミャウダー!!」

〜 メーテルとの再会 〜

     (惑星ヘビーメルダー、999が出発する直前、メーテルがホームに現れる)

鉄郎   「メーテル!」
鉄郎   「メーテルゥ!!!」

メーテル 「元気だった?」
メーテル 「どこでもいいわ。あなたの好きなところで999を降りなさい。
      あなたさえ、その気なら、機関車さんに頼んで、どこかの惑星に・・・」

〜 黒騎士ファウスト 〜

ファウスト 「聞け、999とその乗客よ! 私は銀河鉄道を支配する黒騎士ファウスト。
       直ちにコントロールセンターへ向え!」

車掌    「機関車さん、どうします?」
999    「要求には従えません。ダイヤが乱れます」
ファウスト 「今、この鉄道を支配しているのは、私だ。鉄道管理局ではない!
       私の命令に従わぬというのならば、999、お前を破壊しなければならない!」

999    「私は、機関車、C62-48、良心に背くことは出来ない、出来ない」
メーテル  「機関車さん! 言う事を聞きなさい!」
鉄郎    「メーテル?」
メーテル 「他に方法はありません」

     (プロメシュームの映像を見て)

鉄郎   「うわぁ、プロメシューム!」
ファウスト 「女王プロメシューム陛下こそ、真に偉大な宇宙の支配者だ。その名は永遠に不滅だ!」
鉄郎   「冗談じゃない! プロメシュームは確かに死んだんだ! そうだろ、メーテル?」
メーテル 「・・・・」

     (ファウスト、登場)

鉄郎   「お前が黒騎士ファウストか!」
ファウスト 「鉄郎・・・」
鉄郎   「何だよう! 何で、俺をそんなに見つめるんだ!」
鉄郎   「やめろったら!!!」

    (鉄郎、時間の狭間に落とされる)

〜 過去の世界で 〜

     (雪の中で)

鉄郎   「どうなっちゃんだ、まったく。
      どこだろうか、ここは?」

     (遠方に人影を見る)

鉄郎   「お〜い! お〜い! お〜い! 待ってくれよ!」
     (人影に近づいて、見ると・・・)
鉄郎   「はっ!!
      母さん!
      それに、俺だ!」
鉄郎   「そうか! 思い出したぞ!
      これは、母さんが殺される前の日の晩だ!」

昔の鉄郎「ちっとも暖かくならないや」
母さん  「こっちにいらっしゃい。母さんが暖めてあげるわ」
昔の鉄郎「うわ〜、暖かいな、母さんって」
母さん  「そう?」

鉄郎   「母さんと一緒の最後の夜だ。この時、まだ母さんはまだ生きていた。
      暖かい手で僕を抱いてくれた」

昔の鉄郎「母さん、いよいよ明日はメガロポリスに着くんだね。
      僕、一生懸命、母さんを手伝ってパスを買うんだ!
      一緒に999に乗ろうね!」
母さん  「えぇ、もちろんよ」

鉄郎   「そうだ! 今のうちに知らせておけば、母さんは死なずにすむ!
      時の流れを変える事が出来るかもしれない!」

鉄郎   「母さん! 僕だよ、鉄郎だよ! 母さん! このドア開けてよ! 母さんったら。母さん!」
母さん  「風が出てきたようね!」
鉄郎   「母さん! このドア開けてくれったら! 早く! 母さん! 母さん! 開けてくれよ!!!」 

     (機械伯爵に向って)

鉄郎   「止めろ! 母さんを殺すな!」

母さん  「鉄郎、はやく!」
鉄郎   「撃つな! 母さんを殺さないでくれ!! 殺さないでくれ!」

     (母さん、機械伯爵に撃たれる)

鉄郎   「母さん、かあさぁぁぁん!」

     (現代に戻る)

メーテル 「鉄郎!」
ファウスト 「どうだ、鉄郎。過去を見た感想は?
      あれは、悲劇だった。例えようもない悲劇だ!
      生身の人間は死ねば全てが終わる。これでも まだ女王プロメシュームに歯向かうというのか?
      お前も、我々と同じように永遠に生きたいとは思わんか? 永遠の命さえ・・・」

鉄郎   「違う! 死んだからって終わりじゃない!
      俺の体には赤い血が・・、殺された母さんやオヤジ達と同じ血が流れているんだ!
      俺はオヤジに誓ったんだ! 赤い血の染込んだ大地に必ず生きて帰るってな!」
ファウスト 「父親に誓っただと?」
鉄郎   「死んでいった、爺さんや仲間達さ!
      俺のために血を流してくれたんだ!」
ファウスト 「そうか、それがお前の父か・・・」
鉄郎   「そのオヤジ達のためにも、俺は!」
ファウスト 「それは戦士の銃」
鉄郎   「早く抜け!」
ファウスト 「どうしても私と戦いたいのか?」
鉄郎   「あぁ、そうだ、さぁ抜けったら!」
メーテル 「いけない! 鉄郎!」

      (メーテル、鉄郎の身代わりでやられる)

鉄郎   「メーテル!」
ミャウダーの声「焦るな、鉄郎! じっとしていれば、敵は動く。敵の方から近づいてくる」

      (鉄郎、ファウストを撃つ)

ファウスト 「うぅ!」
ファウスト 「鉄郎、お前は私が考えていたより多くの事を学んだ様だな。
       しかし、ここで私に負けた方がお前のためだったかもしれん。
       いいか、よく聞いておけ。
       お前は限りある命の素晴らしさを信じて旅を続けている。
       しかし、それは絶望に向って旅を続けているのだ。
       もうすぐ、その絶望を嫌というほど味わう時が来る。もうすぐ・・・」

鉄郎   「俺がどこに行くのか、999の行先がどこか知っているっていうのか?」
ファウスト 「機関車もメーテルもお前の行先を知っている」
鉄郎   「メーテルも?」
ファウスト 「さらばだ、鉄郎。 お前が生きていたらまた会おう」

〜 エメラルダス 〜

エメラルダス 「私はエメラルダス。999、停止しなさい」
鉄郎   「メーテル!」
エメラルダス 「もう少しで宇宙の底へ落ちていくところでした」
エメラルダス 「メーテル、あなたも辛い旅を続けているようね」
エメラルダス 「鉄郎。メーテルを守るのはあなたの義務ですよ。あなたが男ならね」

〜 メタルメナの野望 〜

      (寝ているメーテルの前で)

メタルメナ 「私が欲しかったのは、この美しい顔、美しい体。 今やっと手に入れる事が出来る」
鉄郎    「メーテル! おわっと!!」
鉄郎    「君がメーテルをここへ?」
メタルメナ 「ええ、メーテルさんを介抱してあげようと思って」
メタルメナ 「メーテル! 私は諦めないわ! いつか必ず! いつか!」

〜 惑星モザイク 〜

車掌    「次の停車駅は惑星モザイク。停車時間は2時間16分30秒だそうです」
鉄郎    「惑星モザイク?」
車掌    「アンドロメダ大星雲の入口にある小さな星です、ハイ」
鉄郎    「アンドロメダか。遠いところまで来たんだな」

メーテル 「鉄郎。今度、999が止まる惑星モザイクは最後の機会よ。
       そこを過ぎたら二度と引き返せない。決してね」
メーテル 「私は、一緒にモザイクで降りてもいい。
       あなたさえよければ、死ぬまで一生に暮らしてもいいわ」

鉄郎    「何故だい! メッセージカードで、僕に列車に乗れって言っておきながら、
       今度は降りろって言う。
       プロメシュームの後を継いだっていう噂も否定しようとしない。
       その上、ファウストと戦おうとした僕を、身をもって止めようとした。
       今度の旅は、わからない事だらけさ」


メタルメナ 「999から降りないんですってね」
鉄郎    「ああ」
メタルメナ 「恐くないの? これから行く所でどんな目にあうかわからないのよ」
鉄郎    「ああ、恐いさ。
       でも、ここで逃げ出したら、死んでいった仲間達に申し訳ないからね」
メタルメナ 「死んでもいいの?」
鉄郎    「死ぬもんか!! 必ず地球に帰るさ!」
メタルメナ 「帰れないわ、絶対に!」

メーテル 「あなた、お幾つ?
       鉄郎は若いわ。
       若者はね、負ける事は、考えないものよ。
       一度や二度しくじっても、最後には勝つと信じてる。
       それが本当の若者よ。
       昔は、そんな若者が大勢いたわ」

メタルメナ 「メーテルさん。あなた、ずいぶん大勢の若者を知っていらっしゃるようね」
メーテル 「ええ。私は時の流れを旅する女。
       今までに数え切れないくらい大勢の若者と旅をしてきたの。
       共に喜んで、共に悲しんで、そして死に別れてきた。
       私は一緒に旅した若者達の事を決して忘れない。
       一人一人の思い出をこの胸に刻み込んで抱いていくわ。永遠に」


       (ミャウダーのオルゴールが鳴る)

鉄郎    「幽霊列車だ!」
鉄郎    「ミャウダー? 君か? ミャウダー?」
鉄郎    「ミャウダー? ミャウダー。僕だ。星野鉄郎だよ。ミャウダー? ミャウダー!」

       (鉄郎、幽霊列車の砲台に撃たれ気を失う)

〜 惑星 大アンドロメダに向って 〜

メーテル 「鉄郎、あなたの行先はアンドロメダ星雲の中心にある惑星 大アンドロメダ」
鉄郎   「惑星 大アンドロメダ?」
メーテル 「そう。 そこは大構成雲の重力バランスの中にある 全宇宙を支配する機械帝国の首都」
鉄郎   「なんで、その事を黙ってたんだ!」
メーテル 「話せば、あなたは必ず行くと言うわ。そして二度と生きては戻らない」
鉄郎   「じゃ、どうして僕にあんなメッセージカードを」
メーテル 「あれは私じゃない。あなたを惑星 大アンドロメダへの旅に出すための罠」
鉄郎   「でも、わからいな。そんな面倒な事するくらいなら、始めから俺を殺せばいいんだ」

車掌   「おかしな事があるもんだな。どういうわけだ」
メーテル 「車掌さん!」
車掌   「あ、ハイ!」
メーテル 「うかない顔して、どうしたんです?」
車掌   「いや、それがどうも変でして。999が真っ直ぐ進まないんですよ」
鉄郎   「真っ直ぐに走れない?」

999   「ハイ、今のところ修正可能ですが、何かが999に作用しています。
      何かわからないが、右の方に何かがあって、強く引きつけているのです。
      恐ろしい。とても私は恐ろしい」

〜 惑星 大アンドロメダ到着 〜

ファウスト 「よく見るがいい、鉄郎。ここには死の恐怖はない。餓えの恐れもない。ユートピアだ。
       人は無限の可能性をいつまでも持ち続けることが出来る。
       人間にとって、束の間の青春が、ここでは永遠に続くのだ」

メタルメナ 「素晴らしいわ、永遠の命」
車掌    「おや、メタルメナさんと同じモノを食べている」
ファウスト 「あのカプセルは、この星で作られて、全宇宙へ供給されている。
       機械化世界を支える力の源だ」

〜 メーテルとプロメシューム 〜

プロメシューム「ようこそ、我が娘、メーテル」
メーテル    「お母様!」
プロメシューム「私の事をまだ母と呼んでくれるのか?」
プロメシューム「お前は鉄郎と共にお前の分身である惑星メーテルと、人の姿をしたこの私を破壊した。
         私達は、半分ずつ自分を失ってしまった。
         私達の間に、もう憎しみは無い筈だ。今一度、話し合おう、メーテル」

メーテル    「はい!」
プロメシューム「私は、人という人から裏切られ、
         石のて追われるごとく、故郷の遊星ラーメタルを後にした。
         ただ一人、娘のお前だけを連れて
         石ころに等しいこの星に辿り着いた後、誰にも頼らず、
         自分一人の力で、機械の星を積み重ねた。
         死の恐怖の無い、永遠の機械化世界を作り上げた。
         それが、どんなに辛い仕事だったか。
         しかし、私の苦労も今、やっと報われる時が来た。
         後はお前に任せて、後はこの惑星の心となり、余生をおくりたい。

メーテル    「はい、お母様」


鉄郎    「遅いな、メーテルは・・・」
車掌    「鉄郎さん、大変です!」

大観衆   「女王陛下、万歳! メーテル様、万歳!!」

       (鉄郎、機械化世界の女王になったメーテルを撃とうとするが撃てない)

鉄郎    「何のために、いっしょに旅をしてきたんだ。何のために」

車掌    「鉄郎さん、メーテルさんがお呼びです!」
鉄郎    「メーテルが?」

〜 命の火、命のカプセル 〜

鉄郎    「メーテル・・・」
メーテル  「鉄郎、今からここで見るものを、よく胸に焼きつけなさい」

      (鉄郎、幽霊列車を見つける)

鉄郎    「?? なぜこんなところに幽霊列車が?!」

メーテル  「ドームを開けなさい」
機械装置 「コノ ドーム ヲ 開ケレルノハ、女王陛下ダケデス」
メーテル  「私が女王です」
機械装置 「失礼シマシタ女王陛下。仰セニ従イマス。ロック解除」

鉄郎    「これは!!」
メーテル  「命の火を抜き取る工場」
車掌    「えっ!」

      (人間の体から命の火を抜き取り、機械化人が食べるカプセルを作っている)

車掌    「うわぁぁぁらちかち・・!」

〜 ミャウダーの死 そしてメタルメナは・・・ 〜

     (命のカプセルを作っているドーム内で、ミャウダーのオルゴールが聞こえる)

鉄郎    「ミャウダーァァァァァ−!!!!」

      (鉄郎、ミャウダーの死体を抱える)

ミャウダーの声 「俺はアンドラード星のミャウダー。 俺より先に死ぬなよな! 男の約束だぞ!」

鉄郎    「ミ、ミャウダー・・・(涙)」
車掌    「うううう・・・・(涙)」
メタルメナ 「だらしないわね、人が死んだ事くらいで泣くなんて」
メーテル  「男の子が友達のために涙を流すのは恥ずかしい事じゃないわ。
       あなたのために泣いてくれる友達が、あなたにはいるの?」

メタルメナ 「・・・・」

鉄郎    「これでもまだ、ここが楽園に見えるのか? メタルメナ!
       さぁ、食え! 食ってみろ! 命の火だぞ、食わないのか!!」
メタルメナ 「・・・・」
鉄郎    「どうした・・」
メタルメナ 「うう・・・・」
鉄郎    「何が永遠の命だ。人の命を犠牲にして出来た楽園なんてあるもんか!」

機械化兵 「お前達、全員を逮捕する!」

      (メタルメナ、機械化兵に攻撃するが負傷する)

車掌    「メタルメナさん!!!」
鉄郎    「メタルメナ!」

鉄郎    「メタルメナ!」
メタルメナ 「私は・・・永遠の命と宇宙で一番美しいメーテルさんの体が欲しかった・・・。
       何て事を・・・。私の負け・・・・。鉄郎さん・・・」

鉄郎    「メタルメナ・・・、君ってやつは・・・」
メタルメナ 「・・・・・・私のために泣いてくれるの?・・・・・
        ありが・・・とう・・・・・・・・」

〜 戦いの始まり 〜

       (鉄郎、カプセル工場ドームを破壊する)
       (捕らえられていた人が逃げ始める)

メーテル  「鉄郎、あの人達を早く999に乗せて頂戴」
鉄郎    「その前にやりたいことがあるんよ。 どうしてもプロメシュームを倒すのさ!」
メーテル  「母を倒すのはあなたじゃない。この私。母の血をもらった、この私の手で倒すのが運命(さだめ)」

プロメシューム「やはり 裏切ったのかメーテル、この母を。
         お前に全てを与えて、安らかに眠りにつこうとしている、この母を。
         だが、私は負けぬ。決して負けはしない!
         殺せ! メーテルを殺せ!」

ファウスト   「鉄郎はどのようにいたしましょうか?」
プロメシューム「鉄郎はお前の頼みで呼び寄せみただけのもの。
         所詮、機械化世界とは相容れぬ宿命の敵。生かしておいても意味はない。
         よもや出来ぬとは申さぬであろうな、ファウスト」

〜 メーテル・鉄郎 プロメシューム・ファウスト 〜

ファウスト   「お待ちしておりました。メーテル様。
         女王プロメシュームの命(めい)により、お命をいただきましょう」

メーテル   「はぁ!」
鉄郎     「ファウスト!」
鉄郎     「メーテル、こいつは僕に任せろ!」

        (メーテル、プロメシュームを抹殺しようとコンピューターを操作する)

プロメシューム「メーテル、何をする! お前は母の命を絶とうというのか?
         あれほど お前を大切に育てたこの母を。 メーテル・・メーテル・・・・」

メーテル    「許して、お母様・・・うううう・・・・」
プロメシューム「うふふふふふふふ、うふふふふふふ。あははははっは。
         愚かな娘よ。ここは惑星メーテルではない。
         全宇宙を司る機械帝国の首都、惑星 大アンドロメダ。すなわち私自身!
         メーテル。私が未来を託す為に育てたお前が、この母を裏切るとは。
         死ぬがいい。滅びるがいい。人間どもと一緒に!」

ファウスト   「お覚悟を!」

      (爆発音!)

ファウスト   「??!」
機械化兵   「戦闘開始です。全体階圏内侵入!」
ファウスト   「何?!」

      (アルカディア号とエメラルダス号が、大アンドロメダを攻撃している)

ファウスト   「しかし、この振動はどういうわけだ!」

      (鉄郎、逃げる際に落としたミャウダーのオルゴールをファウストが拾う)

〜 サイレンの魔女 〜

       (999、攻撃を受ける)

車掌    「戦闘衛星ですよ!」
鉄郎    「みんな前の方に逃げろ!」

       (アルカディア号、999を助ける)

鉄郎    「ハーロック!」

鉄郎    「弾道が右へカーブしているぞ!」

ハーロック 「おかしい、弾道が右へそれている。何故だ」

       (爆発)

ハーロック 「どうした?」
有紀蛍   「すごい吸引力が右後方から働いています」

鉄郎    「どうした やられたのか?」
999    「何かしら、恐ろしい重力が作用しています。私にはどうにもできません!」
メーテル  「サイレンの魔女!!!」
鉄郎    「サイレンの魔女?」
メーテル  「サイレンの魔女が歌う時、生きとしいけるモノの全ての命の火が消える。
        アンドロメダに昔から伝わる伝説よ」


プロメシューム「サイレンの魔女? 何故、そのようなものがここへ。何故?」


ミーメ    「サイレンの魔女は、異質のエネルギーを求めて宇宙をさまよう大暗黒彗星」
ハーロック 「プロメシュームが機械エネルギーをこの空間で充満させたため、
        それに引かれてサイレンの魔女が来た。
        機械帝国の機械エネルギーがサイレンの魔女をここへ呼び寄せたのか!」

トチロー   「そうだ。俺も今は機械だ。しばらくの間、眠ることにするよ。頼んだよ、友よ」
ハーロック 「自動操縦停止。人力操舵に切り替えろ!」

メーテル  「機械エネルギーは使えないわ。人力で運転するのよ!」

〜 ハーロックとファウスト。昔の友。 〜

       (アルカディア号の艦橋にファウストが現れる)

ハーロック 「?? 待て!」

ハーロック 「久しぶりだな」
ファウスト  「鉄郎と最後の決着をつける時がきた。立合ってくれるか?」
ハーロック 「よかろう」
ファウスト  「どちらが勝っても手を出さぬと誓ってくれるか?」
ハーロック 「ああ。しかし辛い戦いになるな」
ファウスト  「この戦いに勝たない限り、私にも鉄郎にも未来はない」
ハーロック 「鬼だな」
ファウスト  「鬼だ。私は人の姿をした鬼だ」

ファウスト  「さらばだ。ハーロック」
ハーロック 「さらば、友よ」
ファウスト  「私の事を、まだ友と?」
ファウスト  「預かってくれるか?」
ハーロック 「ああ」

       (ファウスト、ペンダントをハーロックに預ける)



エメラルダス 「今から、この世で一番辛いモノを見なければなりませんね。ハーロック」

〜 メタルメナの最後 〜

車掌    「変ですね。これだけいパワーアップすれば脱出できていいはずですが」
メーテル  「まだこの999のどこかに、機械エネルギーが働いているらしいわ」
メタルメナ 「さようなら鉄郎さん・・・」

       (メタルメナ、999から飛び降りる)

〜 鉄郎、ファウスト 最後の決闘 〜

ファウスト 「鉄郎・・・」
鉄郎    「うん! 待て! ファウスト!」
メーテル  「どうしたの?」
鉄郎    「ファウストだ! この列車に黒騎士が乗っているんだ」
メーテル  「えっ!」
ファウスト 「鉄郎.今度はどちらも身を引くわけにはいかん。許しを乞うのは今のうちだ」

      (鉄郎、ファウスト 999の上で決闘開始)

エメラルダス 「メーテル。これは誰にも手出しの出来ない男の戦い。
         鉄郎のためを思うなら、手を出してはいけない」


      (暗闇になる)

ファウスト 「光が無くても、私にはお前が見える。前の時もそうだった。
       待っていろ。今からお前のそばへ行く。我慢できるかな?」


プロメシューム「うわわわわわわわ」 (プロメシュームもサイレンの魔女に飲み込まれる)

      (その時、ファウストが持っていたミャウダーのオルゴールが鳴る)

鉄郎    「ふお!」

      (鉄郎が撃った弾がファウストに当る)

ファウスト 「あっ!」
ファウスト 「強くなったなぁ。 鉄郎」

鉄郎    「・・・?!!!」

ファウスト 「さらばだ・・・・」
ファウスト 「さらばだ、息子よ。・・・・・・・・・さらばだぁぁぁ、我がぁぁぁ、息子よぉぉぉ・・・・・・・」


      (ハーロック、ファウストから預かったペンダントを開ける。
       中には鉄郎と鉄郎の母さんの写真がある)

〜 プロメシュームの最期 〜

プロメシューム 「寒い。寒い・・・。とても寒い・・・・・。
          メーテル。私を・・・私を・・・暖めておくれ。メーテル・・。
          私のかわいい娘・・・。メーテル・・・メーテル・・・・」


鉄郎   「これが、お母さんと君が旅をした宇宙船か・・・」
メーテル 「私を連れて辿り着いた小さな石の星。
       この石の上で孤独と戦いながら永遠の命の世界を作り上げた、お母さん。
       よかった。信じた・・・。素晴らしいお母さん。
       ううううぅぅ・・・・、
       さぞ辛くて長い旅だったでしょうね。でもその旅もやっと終わった・・・。やっと・・・・」

〜 ハーロック 〜

ハーロック 「やはり地球に戻るのか?」
鉄郎    「ええ。僕のために死んでいった仲間との約束ですから。
       それに助け出した、みんなも一緒に来てくれるそうです」
ハーロック 「そうか・・・」

ハーロック 「・・・・・・・・」

鉄郎    「・・・・・・・・」

ハーロック 「鉄郎。お前の父は、俺とエメラルダスと共に戦った素晴らしい戦士だった。
        不幸にして、途中で袂を別ったが、お前は、お前の父によく似ている・・・・」

ハーロック 「鉄郎。 例え、父と志は違っても、それを乗り越えて、若者が未来を作るのだ。
        親から子へ。子からまたその子へ血は流れ、永遠に続いていく。
        それが本当の永遠の命だと、俺は信じる」

〜 車掌さん 〜

鉄郎    「車掌さん!」車掌    「え? あ〜、お帰りなさい」
鉄郎    「どうしたのさ!」
車掌    「私もやっと目がさめましたよ」
鉄郎    「えぇ〜?」
車掌    「生身の体がいいか? 機械の体がいいか?
        迷いに迷っていた自分が恥ずかしいです。
        こうなったら絶対になります!」

鉄郎    「どっちに?」
車掌    「いやですねぇ〜。元の体にですよ」

       (車掌、上着を脱ぐ。そこには透明人間が)

鉄郎    「あぁぁ、あ!
       これじゃ、お風呂に入ってもしかたないな」
車掌    「はっははははっは、へっくしょん!」

〜 メーテルとの別れ 〜

エメラルダス 「メーテル。あなたは鉄郎と一緒に行く事は出来ない。
         あなたも私も永遠に終わる事ない時間の中を流れていく 時の旅人」


鉄郎      「メーテル!」
メーテル   「先に乗ってなさい。鉄郎」
鉄郎      「ああ」

エメラルダス 「私達の旅に終わりはないのよ」

        (999、発進していく・・・。
         999に乗っている鉄郎。ホームに残っているメーテルを見つける)

鉄郎      「メーテル?!!!」

鉄郎      「メーテルゥゥゥゥ〜!!」

メーテル   「さようなら鉄郎・・・。
         いつかお別れの時が来ると、私にはわかっていました。
         私は青春の幻影。若者にしか見えない時の流れの中を旅する女。
         メーテルという名の鉄郎の思い出の中に残れば、それでいい。私はそれでいい。
         さようなら・・・・、鉄郎。
         あなたの青春と一緒に旅をした事を、私は永久に忘れない。
         さようなら・・・、私の鉄郎。
         さようなら・・・・」

鉄郎     「メェェェェェーテルゥゥゥゥゥゥゥ〜ゥゥゥ・・・・・・・・・。
         メェェェェェーテルゥゥゥゥゥゥゥ〜ゥゥゥ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

少年の日が、ニ度と帰らないように、メーテルもまた、去って帰らない。

人は言う。
999は鉄郎の心の中を走った青春という名の列車だと。

今一度、万感の思いを込めて汽笛が鳴る。
今一度、万感の思いを込めて汽車がゆく。

さらばメーテル。
さらば銀河鉄道999。

・・・・・そして 少年は大人になる。

SAYONARA, sweet memories
It's goodbye
SAYONARA, Don't look back
Don't ask why
The time to come will come
And you will go alone
Keep to your heart
SAYONARA

And so my friend
Now it must end
Now you are grown
I can't stay on
Think of the memories
we've known
Carefully feeling your way
You're getting stronger each day
How can I find words to say
I'll miss you

SAYONARA, sweet memories
It's goodbye
SAYONARA, Don't look back
Don't ask why
The time to come will come
And you will go alone
Keep to your heart
SAYONARA

Carefully feeling your way
You're getting stronger each day
How can I find words to say
I'll miss you

SAYONARA, sweet memories
It's goodbye
SAYONARA, Don't look back
Don't ask why
The time to come will come
And you will go alone
Keep to your heart
SAYONARA

Ah・・・
SAYONARA Ah・・・
The time to come will come
And you will go alone
Keep to your heart
SAYONARA Ah・・・
SAYONARA Ah・・・
Ah・・・・・・
SAYONARA・・・

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