鉄郎の旅立ちの前に、老パルチザンから・・・
老パルチザン 「生きたかったら、命ある限り歩け。 生き続けたかったら、命ある限り戦え。 気力を失ったら死ぬぞ」 老パルチザン 「若いって、いいもんだ。 どんな小さな希望にも自分の全てを賭ける事が出来るからな みんな、わしらのセガレが行くと言うんだ、行かせてやろうじゃないか!」 老パルチザン 「鉄郎。いつかお前が戻って来て、地球を取り戻した時、 大地を掘り返したら、わしらの赤い血が流れ出すだろう。 ここは我々の星だ。我々の大地だ。 その赤い血を見るまでは、死ぬなよ。 ここは我々の星だ。我々の大地だ。 わしらのセ・ガ・レ・よ・・・」 |
ミャウダー
ミャウダー「俺も、何度挫けそうになったか・・・ その度に自分にこう言い聞かせてきた。 俺には大勢の仲間がいる。その中には機械化母星を破壊した奴もいるんだって」 鉄郎 「では、あれで お終いでなかったんだ。 てっきり、終わったと思っていたのに、くっ!」 ミャウダー「そうか! 星野鉄郎って名前、どこかで聞いた名だと思っていたが。 じゃ、お前が! 俺は大変な大物を助けた訳だな」 |
若者
メタルメナ 「999から降りないんですってね」 鉄郎 「ああ」 メタルメナ 「恐くないの? これから行く所でどんな目にあうかわからないのよ」 鉄郎 「ああ、恐いさ。 でも、ここで逃げ出したら、死んでいった仲間達に申し訳ないからね」 メタルメナ 「死んでもいいの?」 鉄郎 「死ぬもんか!! 必ず地球に帰るさ!」 メタルメナ 「帰れないわ、絶対に!」 メーテル 「あなた、お幾つ? 鉄郎は若いわ。 若者はね、負ける事は、考えないものよ。 一度や二度しくじっても、最後には勝つと信じてる。 それが本当の若者よ。 昔は、そんな若者が大勢いたわ」 メタルメナ 「メーテルさん。あなた、ずいぶん大勢の若者を知っていらっしゃるようね」 メーテル 「ええ。私は時の流れを旅する女。 今までに数え切れないくらい大勢の若者と旅をしてきたの。 共に喜んで、共に悲しんで、そして死に別れてきた。 私は一緒に旅した若者達の事を決して忘れない。 一人一人の思い出をこの胸に刻み込んで抱いていくわ。永遠に」 |
友達
鉄郎 「ミ、ミャウダー・・・(涙)」 車掌 「うううう・・・・(涙)」 メタルメナ 「だらしないわね、人が死んだ事くらいで泣くなんて」 メーテル 「男の子が友達のために涙を流すのは恥ずかしい事じゃないわ。 あなたのために泣いてくれる友達が、あなたにはいるの?」 |
親子の出会い、そして別れ
ファウスト 「強くなったなぁ。 鉄郎」 鉄郎 「・・・?!!!」 ファウスト 「さらばだ・・・・」 ファウスト 「さらばだ、息子よ。・・・・・・・・・さらばだぁぁぁ、我がぁぁぁ、息子よぉぉぉ・・・・・・・」 |
永遠の命
ハーロック 「鉄郎。お前の父は、俺とエメラルダスと共に戦った素晴らしい戦士だった。 不幸にして、途中で袂を別ったが、お前は、お前の父によく似ている・・・・」 ハーロック 「鉄郎。 例え、父と志は違っても、それを乗り越えて、若者が未来を作るのだ。 親から子へ。子からまたその子へ血は流れ、永遠に続いていく。 それが本当の永遠の命だと、俺は信じる」 |
別れ
メーテル 「さようなら鉄郎・・・。 いつかお別れの時が来ると、私にはわかっていました。 私は青春の幻影。若者にしか見えない時の流れの中を旅する女。 メーテルという名の鉄郎の思い出の中に残れば、それでいい。私はそれでいい。 さようなら・・・・、鉄郎。 あなたの青春と一緒に旅をした事を、私は永久に忘れない。 さようなら・・・、私の鉄郎。 さようなら・・・・」 |
さよなら銀河鉄道999・・・
少年の日が、ニ度と帰らないように、メーテルもまた、去って帰らない。 人は言う。 999は鉄郎の心の中を走った青春という名の列車だと。 今一度、万感の思いを込めて汽笛が鳴る。 今一度、万感の思いを込めて汽車がゆく。 さらばメーテル。 さらば銀河鉄道999。 ・・・・・そして 少年は大人になる。 |