〜 意外と不人気 〜

99年8月29日

【ドラクエ4とは】
 意外と不評だったんですよね、4って。
 「ストーリーが暗すぎ」、「スタッフの意気込みが空回りしていた」、「マンネリ化して、新鮮度がない」、「謎が簡単すぎ」などなど、不評の言葉は多かった。

 ドラクエ3が、380万本売れた背景から(シリーズ最高)、このドラクエ4は「400万本」売ろうと、スタッフはがんばっていた。その頑張りが空回りしたかもしれない(ドラクエ4は310万本)。

 発売前に、ドラクエ4の様々な情報が、少年ジャンプ、各種ゲーム雑誌に載ってしまい、ゲームを始めてからの新鮮度が薄かったのも事実(スライムが合体してキングスライムになるなんて、そう)。

 それと、ドラクエ4は、5つの章で構成されたいたんだけど、これが大して評価されなかった。私としては、面白い試みだと思ったのですが。
 5章構成以外で、いろいろな面白くなかった要因と絡まってしまって、結果的に「5章構成がよくない」等と濡れ衣を着せられていたような気がします。

【またまた期末試験】
 ドラクエ4の発売日は、大学の学期末試験と重なり、また発売日にゲームができなかった。
 試験勉強の合間に、友人に電話して、「『うまのフン』ってアイテムがあるらしいけど、どういう効果があると?」 なんて、聞いていましたよ。

【第1章 王宮の戦たち  〜ライアン登場〜】
 ま、何の特徴もない、オーソドックスなストーリー&構成でした。

 「バトランド地域周辺で、多発している子供がさらわれる事件を、戦士ライアンが解決する」というストーリー。構成は、バトランド城、イムルの村、2つの洞窟、最終目的の塔と、シンプル。

 1つビビッた出来事は、「キメラの翼」を使った戦士ライアンが、「びゅぅぅ〜ん」って、真上に飛んでいった事。そして、目的地のバトランド城で、ライアンが真上から落ちて来たんです。これが「キメラの翼(ルーラ)」の動きなんだなぁ〜って思いました。

 更に洞窟で「キメラの翼」を使うと、真上に飛ぶんだけど、天井に頭を打つんですよね。

 そして「湖の塔」で最後の敵と遭遇! この敵の名前が、今後のストーリーの伏線を張っていたから、これが面白くてたまらない!

 その名は「ピサロの手先」。
 「手先」ってことは、残りの4つの章で、「ピサロ」って名の敵が出てくるんだろうと予想してしまい、今後の展開にワクワクしてしまいました。

 ちなみに、この章で出て来た「井戸」。井戸の底が洞窟になっているんですが、このアイデアはドラクエ6にも登場します。

【第2章 おてんば娘の冒険  〜アリーナ、クリフト、ブライ登場〜】
 第1章から一転して、3人組みのパーティ構成。
 この章の目的は、敵ボスを倒すというRPG、ドラクエのパターンと異なっていました。
 その目的は、コロシアムでの武術大会でアリーナが優勝すること! なんかドラゴンボールの「天下一武道大会」みたいです。

 この武術大会での対戦相手がユニーク! 相手がモンスターじゃなく人間なんです。これまでのドラクエの戦闘相手って、モンスターばっかしでしたが、今回だけは相手が人間。
 この対戦相手のデザインは鳥山明じゃないと思いますが、真相は不明。

 そして、武術大会の決勝戦、つまり最後の対戦相手。この相手の名前が、またまた伏線はっている! その名前は、第1章でも出て来た「ピサロ」。

 さて、ピサロっていったい誰? かなり気になった。しかし、ピサロは決勝を棄権してしまい、登場はなし! 残念。

 でも、これでアリーナの優勝が決定! 無事、第2章も終了できました。

 しかし、ピサロとは一体???? 謎を残して次章に突入!

【第3章 武器屋トルネコ  〜トルネコ登場〜】
 この3章がまたまたユニーク。
 この章の目的は、敵をやっつけることじゃないんです。目的は、お金をかせぐ事。この試み、あんまし好きじゃなかったけど、息抜きにとしては楽しめました。

 ちなみに、洞窟で発見した、確か「女神の像」を、お店に売ってしまえば、かなりの高額のお金をゲットできる。つまり、目的であるお金を稼ぐ為にかなり有利!

 しかし、この「女神の像」を売れるという事に気がつかなければ、大変! フィールドを歩いて、モンスターと遭遇して、1つずつやっつけて、お金をかせいでいかんといけん!

 チュンソフトの「不思議なダンジョン トルネコの冒険」は、この章のトルネコが主人公。

【第4章 モンバーバラの姉妹  〜マーニャ、ミネア登場〜】
 私のお気に入りの章! 何と言っても最後のシーン、船で旅立つシーンで流れる音楽がグッド!

 この章は、キングレオ城にいるキングレオをやっつけることが目的。
 しかし、このキングレオが無茶苦茶つよい! マーニャ、ミネアで戦うけど全然歯が立たない!

 あっけなくマーニャ、ミネアは全滅。

 こりゃ、レベルを上げて再挑戦! と思った矢先、マーニャ&ミネアは牢屋にいた。キングレオに全滅させられて、牢屋に捕えられたのだ。
 普通、全滅すると直前にセーブした今日から再スタートだけど、今回はストーリーが続いている。おぉ〜、これからの展開に期待!! 何が起こる??

 すると牢屋から二人を助け出してくれた人がいた(名前は忘れたが)。彼は身を犠牲にしてまで、マーニャ&ミネアを牢屋から出したのだ。

 そして、マーニャ&ミネアは船に乗って、キングレオ城のある大陸から離れていく。一時退散だ。この時の船で海に出た時のミュージックが感動的だった!

 船の中で「今回は逃げるが、強くなって、きっとキングレオをやっつけてやる!」と、誓うのであった。

 ちなみに二人を助けてくれた人は、その後、どうなったかわからない。まだ生きているのか?

 複雑な心境のまま、最終章へ突入する!

【第5章 導かれし者たち 〜やっと主人公登場!〜】
 やっと登場した主人公!

 主人公の旅は、のどかな町からスタートする。 と思ったがいきなり事件! モンスター達が、町を襲ってきたのだ。そして、モンスターのあまりの強さに、町の人は誰も歯が立たない!

 そんな時、町の人が犠牲になって、主人公をモンスターから守ってくれたのだ。 おかげで、主人公は家の角で隠れ、モンスターから襲われずにすんだ。

 しかし、隠れていても、モンスターの攻撃の音が聞こえてくる! ビシッ、バシッ! ボォォォ〜..

 しばらくすると、ピタっと何も聞こえてこなくなった。そして、隠れていた場所から、外に出てみると...。
 モンスターは、もういかなったが、町はボロボロになっていた。もちろん、生きている人は誰もいない。自分だけ。

 こうして、モンスターの攻撃から逃れた、主人公は、誰もいなくなった町を出て、孤独な旅をはじめた。
 旅の途中、最初に仲間になったキャラは、第4章のマーニャ&ミネア。次はトルネコ。そして、アリーナ、クリフト、ブライも仲間になっていった。

 それから船に乗って、忘れられない、ある「大地」へと旅立つ! その「大地」とは、第4章でマーニャ&ミネアがコテンパンにやられたキングレオ城のあるとこ。
 今度こそ、キングレオをやっつてやる!!

 そして、城に潜り込んでキングレオとの戦闘開始! 今回は自分のパーティの数が多い、さらにレベルも高い! 今度こそは勝てるだろう!
 しかし、甘かった。このキングレオがマジで強い! キングレオは更に強くなっていた! なんて言ったって、「ヒャダルコ」の2連発は辛い! またまた何度、全滅を食らったか!

 そんな時、「まどろみの剣」を装備することにした。攻撃力は、決して高くはないが、攻撃と同時に、しばしば相手を眠らせるラリホーの威力を兼ね備えていたのだ。
 ラリホーが効いて寝ているキングレオを、攻撃&攻撃&攻撃&攻撃!(寝ている時間は短いが) そして、なんとかキングレオを倒したのだ!

 なんとか第4章でコテンパンにやられた借りを、やっと返した。ただ、第4章でマーニャ&ミネアを助けてくれた人は、屍となっていたのが残念だった。

 またキングレオを倒した後、ライアンも仲間になった。これで、全てのキャラが仲間がなった。
 8人の旅は続き、ある時「ロザリーヒルの町」にたどり着いた。何気ない町であったが、こここそ、第1章から気になる存在である「ピサロ」の故郷であった!

 この町にある高い塔。これはどこかで見たことがある!

 これは、どこぞかの町(町名を忘れた)の宿屋で泊まった時の夢に出てきた塔であった! この塔で、ピサロとロザリー(?)が住んでいるところを夢に見たのだ!!

しかし、何気ない宿屋で眠った時に、主人公が夢。その夢に、謎解きが隠されているなんて、ゲームにしちゃ、しゃれた演出で感動してしまった!
 旅は続いて、モンスター達のボス、「エスターク」と戦うこととなった! エスタークは、強い! しかし、これが最後の敵ではないはずだ! まだまだ謎は残されているし、これで終わりじゃ、あまりにもあっけない!
 更に、不気味な存在、ピサロが残っている!

 案の定、エスタークを倒した後もストーリーは続いた。
 後のドラクエ5、6にも登場する「天空城」にたどり着いた。ちなみにドラクエ4、5、6は、この天空城がキーになってストーリーが進んでいるので、俗に「天空シリーズ」という(ドラクエ1〜3は、ロト・シリーズ)。
 更に進んで、最後に、とうとうピサロが登場した! ピサロは名前を変えて「デス・ピサロ」となって、ドラクエ4のラスト・ボスとなって登場した!

 ラスト・ボス、つまり敵の親分! にっくき相手に違いない!
 しかし、ドラクエ4では違った。ラスト・ボスのデス・ピサロは、悲しい運命の人なのだ。最愛の人を殺され、憎しみが体内に蓄積されて、心も体も醜いモンスターに変貌してしまったのだ!

 このデス・ピサロの悲しい運命。この辺が、何かドラクエ・ワールドを暗くしてしまったかもしれない。

 ピサロは強かった! 半端じゃない! ピサロの腕、足を攻撃した! こちらの攻撃に耐えられなくなった腕、足が1つずつ消えてゆく。戦況は、こちらに有利か?

 が、違った!
 さらに強靭そうな腕、足がはえてきた!! ピサロが、更にパワーアップしたのだ!! 強ぇ〜ぇぇ!

 しかし、こちらのパーティには、8人もの強者がいる! びびる必要はない! 攻撃あるのみ!

 それでも、ピサロは強い! パワーアップしたピサロに、何度、全滅をくらって、再挑戦しただろうか?

 しかし決定的な瞬間がやって来た。
 その時じゃ、パーティは、主人公だけしか残っていなかった。他の仲間はHP=0。
 更には、MP、やくそう、世界樹の葉も全然残っていない。主人公のHPも、次の一撃でおしまいというくらいに、消耗していた。

 まさに次の一撃が、最後の攻撃。隣で見ていた友人も、もう駄目だ、諦めろよと何度も言っていたくらいだ。

 「もう、力尽きた! 最後の一撃だ! ピサロ!」と、やけくそになりながら攻撃した最後の一撃が、ピサロをやっつけたのだ!

 うひゃ〜ぁ、うれしかった!

【最後に】
 ドラクエ4は、終わった訳だが、気になる点がある。

 主人公は、天空人の女性と、人間の男のと間に産まれた。そして、父親になる人物は、どうも「きこりの森」(スタート地点のすぐ上にある)に住んでいる、「頑固じじぃ」らしい。

 だが、何度、その頑固じじぃに話しかけても、「出て行け!」としか言わない。
 結局、親子の謎は、はっきりとは解決しなかった。

 他にも、あやふやなままに終わった謎がいくつか存在した。ドラクエには、よくあることだけど、ドラクエ4は、その数が多すぎた。

このドラクエ4。唯一、スーファミになっていない作品。
かといって、今更、スーファミでリメイクしたって、話題性はない。
じゃ、プレステ用にリメイク?
どうなんでしょうね。

なんか、もう一度、4がしたくなったけど、
初代ファミコンは、今は、さすがに持っていない。
そう思うと、やっぱりスーファミでリメイクしてほしいなぁ〜。

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