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1947年2月に実際に「死海(アラビア半島北西にある湖)」にて発見された、聖書に関する大量の文献。しかし、発見そして公表されているものは文献の一部である。このため死海文書には数々の謎が残されていると噂されている。
この謎めく死海文書に、人類の誕生と人類の未来が書かれているという仮定の元にストーリーが構成されたのが、エヴァンゲリオンである。 裏死海文書、具体的には、2015年に使徒(いわゆる敵)が表れ、サード・インパクトなる人類を滅ぼす大爆発が起こるという予言が書かれているようだ。そこでエヴァンゲリオンが登場して、使徒を倒し、この大爆発を防ぐ。これがおおまかなストーリー。 エヴァが流行っていた当時は、書店の聖書のコーナーにて、死海文書の謎にまつわる、まじめな資料や本に「この本を読めばエヴァの謎がとける!」というカバー付きで売られていた。 |
2000年、南極で発生した大爆発のこと。この爆発により、南極の氷が溶けて多くの都市が水没した。地軸が捻じ曲がるほどのすさまじい爆発であったようだ。その結果、人類の半数が死にせしめられ、生態系が狂い、また四季がなくなり一年中が夏のような暑さとなった(エヴァの舞台では常にセミが鳴いている)。
ちなみにセカンド・インパクトの前のファースト・インパクトは、ジャイアント・インパクトの事である(恐竜滅亡の原因と考えられる隕石の落下)。 第弐拾参話(涙)のリツコのセリフを借りると、「人は神様を拾ったので喜んで手に入れようとした。だから罰があたった。それが15年前(2000年のセカンドインパクトの事)。せっかく拾った神様も消えてしまった」。つまり、セカンド・インパクトと神様なる存在が大きく関与している事がわかる。 |
セカンド・インパクト発生時に出現した謎の光の巨人のこと。そのシルエットはエヴァンゲリオンと全く同じで、胸の中心には丸いコアがある。
第八話(アスカ、来日)では、加持がドイツからネルフへと持ち運んだ「アダム」は、「胎児」に還元され、ブリーフケースに収まる程度の大きさであった。この胎児のアダムは、生きているらしいが動いてはいない。 また、このアダムを「最初の人間」とネルフ司令官ゲンドウは言っていた(この8話より、エヴァは一気に謎めいたストーリーとなる)。 第弐拾参話(涙)のリツコのセリフを借りると「(2000年に神様を拾ったが罰があたった、そして)せっかく拾った神様も消えてしまった。でも、今度は神様を自分達で復活させようとした。それがアダム」。 これを「アダム再生計画(E計画)」と言う。 アダムもまた、セカンド・インパクトと同様に神様なる存在に関与している。また、先程書いた胎児のアダムは、人間によって再生されたアダムの胎児とも考えられる。 |
いわゆる味方の組織軍団。正式には特務機関NERV(ネルフ)と言い、国連直轄機関である。そしてエヴァンゲリオンを有し、敵である使徒を倒す組織である。司令官は碇ゲンドウであり、主人公シンジの父親。
ネルフの目的は、使徒を倒し、裏死海文書に予言されているサード・インパクトを未然に防ぐ事。しかし、これは表向きの目的であった。 ネルフとゼーレ(キール・ローレンツが指導者)の真の目的とは、アダム再生計画、人類補完計画を実行する事である。 しかしゲンドウは、人類補完計画とは異なった計画をもくろんでいた。 |
ネルフは、第三東京(現在の箱根)に設置されている。その本部はジオフロントと呼ばれる、果てしなく大きな球体の中にある(ジオフロントは地下に位置する)。
ジオフロントは、81%以上が埋め尽くされており、人類以外の生物が使用したと思われる。 人類以外の生物とは、これまた謎である。 |
ユイは主人公シンジの母親である。2004年にネルフで行われた実験中に死んでいる(消滅?)。しかし、この実験により、ユイの魂はエヴァンゲリオン初号機の中に存在しているようである。
また、ユイの死後、主人公シンジの父親であるゲンドウが一時的に行方不明となっている。そしてゲンドウがネルフに戻ってくるなりネルフの活動目的を「アダム再生計画」から「人類補完計画」へと変更した(この目的は表面的なものと思われ、ゲンドウの真の目的は他にあり、その目的がユイの死と関係している)。 |
劇中で何度も出てくる言葉である。出来損ないの人類を補完して、完全なる人類を誕生させる事が目的と思われるがその真相はわからない。 |
主人公シンジ、またレイ、アスカ、トウジ、カヲルといった少年少女が乗る、人型汎用兵器(いわゆるこのアニメはロボット物)である(全高は約40mくらい))。零号機、初号機、弐号機、参号機の4機が、TVに登場した。最大13体を作ろうとしている。
このエヴァもまた、謎だらけである。 まず、1つに搭乗者は、必ず14歳なのである(彼らが産まれたのは、15年前、つまりセカンド・インパクトが起こった年である)。 2つ目に、エヴァのコアなる部分には人間の魂が宿っている。その魂は、パイロットの母親のモノと思われる。よって、初号機のコアにはシンジの母親ユイの魂が宿っているようだ。 またエヴァの弱点は、有線による電源供給である。この有線が断線すると電源供給が断たれ、エヴァは5分しか活動が出来ない。余談ではあるが、この5分のタイマーリミット、そしてエヴァの猫背は、ウルトラマンを真似したもの。 ところが、主人公シンジの乗る初号機は、第拾九話(男の戦い)で、第十四使徒ゼリエルのS2(スーパーソレノイド)機関を食べたのだ。そして、S2機関を体内に取り込み、永久機関を手に入れた(有線電源は不要であり、無制限に稼動可能) *)S2機関(スーパーソレノイド機関)は、永久的に動作を続ける仕組みを指す。 第弐拾参話(涙)のリツコの言葉を借りると、「アダムから神様を似せて人間を作った。それがエヴァ。本来、魂のないエヴァには人の魂が宿らせてある」。 また、第弐拾四話(最後のシ者)のカヲルのセリフは、「エヴァ・シリーズ、アダムより産まれし、人間にとって忌むべき存在」。つまり、エヴァンゲリオンは、光る巨人のアダムより、人為的に産まれた人間なのである。 また、エヴァンゲリオンは、聖書で言うところの「イヴ」(ドイツ語でエヴァ)である。イヴは、神様がアダムの肋骨を使って創造した生物である。つまりイブは、アダムより作られし生物である。これは、またエヴァンゲリオンにも一致している。 |
使徒とはいわゆる天使、Angelであるが、エヴァンゲリオンでは敵である。使徒は、ウルトラマンの怪獣のように登場毎にデザインが異なる。コンピューターウィルス、細菌のような使徒も存在する。使徒の数は裏死海文書には17と書かれており、それらを3番目から紹介すると、以下のようになる。
第弐拾四話(最後のシ者)のカヲルのセリフを借りると、「エヴァは僕と同じ体で出来ている。僕もアダムより産まれしモノだからね」。 使徒であるカヲルが、アダムより産まれているならば、カヲル以外の使徒もアダムより産まれたと思われる(後にこれは誤りである事が判明)。 そして、使徒の目的はアダムと接触する事らしい(アダムと使徒の接触はサードインパクトを引き起こすと当初は言われていたが、それは嘘であった)。しかし、その存在の詳細はほとんどが謎である。 |
ABSOLUTE TERROR FIELDの略。
エヴァと使徒が使う一種の武器である。その実態はバリアのようなものであり、エヴァと使徒の体全体、または一部から発生される。 第弐拾四話(最後のシ者)のカヲルのセリフを借りると「何人にも侵されざる聖なる領域。心の光。誰もが持っている心の壁」。つまり、我々も持っているものである。 |
物語の第壱話に登場した使徒は三番目である。そして第一使徒と第二使徒が登場していない。
第一使徒は「アダム」である。ネルフが位置するジオフロント内の奥深くの部分「ターミナル・ドグマ(セントラル・ドグマ)」と言われている場所に、十字架に張り付けられた真っ白な生物がいる。これがアダムである。第八話で登場した胎児のアダムがこれに成長した。 がしかし、アダムと言われていたこの生物は、「リリス」と言う名の生物であった(第弐拾四話のカヲルの言葉より)。ということはアダムは一体どこにいるのだろうか? また、第二使徒はその正体が一切明かされていない。第一使徒アダムを真似て作ったといわれる、エヴァが第二使徒という説もある。 |
実存するラビの説教文書によると、このリリスはアダムの最初の妻である(最初の妻はイブではない)。このリリスは悪魔の化身であり、アダムはリリスの行為に憤慨し、二人は別れることとなる。また、アダムとリリスの子供のことをリリンと呼ぶ。
第十七使徒カヲルが人類をリリンと呼んでいる。これより想像するに、人類は十字架に張り付けられた「リリス」より生まれし生物である。そして悪魔の化身リリスの子供、リリン(人類)もまた悪魔である。 リリスは、両方の掌を杭で打ち抜かれ、さらに胸に槍がささっており、これはイエス・キリストを指しているのだろうか? ちなみに、この胸に刺さっているのがロンギヌスの槍である。 また、このリリスが第二使徒という説も残っている。 |
ロンギヌスとは、十字架に張り付けられたイエス・キリストに槍を投じ、キリストを殺した人物の名。「ロンギヌスの槍」は、第拾四話にて、ゲンドウと冬月が南極で回収したもの。そして、レイの零号機がこの槍をターミナル・ドグマに運んだ。
ロンギヌスの槍は、ネルフの目的である人類補完計画に必要なものらしい。 しかし、ゲンドウはこの槍を大気圏上に位置する第拾伍使徒アラエルのせん滅に使用した。これにより槍は大気圏を越え、月軌道上にまで移動し、槍の回収はほぼ不可能となった。 つまり、ロンギヌスの槍が不可欠であると思われる人類補完計画は、その実現が非常に困難となってしまったようだ。 人類補完計画の実現に問題が発生したため、キール・ローレンツらゼーレは落胆する。 ゲンドウの真の目的は、キール・ローレンツらの企画している人類補完計画とは異なっており、実はこのロンギヌスの槍が回収不可能となったこの事件は、ゲンドウの期待した結果であったようだ。 |
エヴァンゲリオン零号機パイロット。14歳。謎の多い少女。
その容姿は、主人公の母親にそっくりで、母親のクローンである事が後に判明した(レイという名は、ゲンドウが自分の子供が女の子であったら名付ける予定だった)。 ターミナル・ドグマには、レイの体(ユイのクローン)が無数に存在した。 第弐拾参話(涙)のリツコのセリフを借りると「魂の入った入れ物はレイ、一人だけ。あの子にしか魂は産まれなかった。ガフの部屋はからっぽになっていた」。つまり魂はガフの部屋なる場所より産まれた。しかし、ガフの部屋とは? また、レイは結局2回も死んでいる。1回目は、幼児の時にリツコの母親から首を絞められて殺された。2回目は第十六使徒アルミサエルとの戦闘で犠牲となった。 また、第弐拾四話、エヴァ初号機と第十七使徒カヲルのターミナル・ドグマにおける戦闘において、巨大なATフィールドが発生した場所に、このレイがいた。レイはATフィールドを発生する事ができる。ATフィールドを発生するのは、使徒かエヴァのみである。 とすると、レイは使徒なのか? もしかして謎に包まれている第二使徒は綾波レイなのか? レイは、カヲルから「ぼくと同じだね」と言われた。これはレイがカヲルと同じく使徒である事を言っているかもしれないし、またカヲルもまた誰かのクローンである可能性もある。 |
これもまた、謎が多い人物。カヲルは使徒であるが、外見はまったく人間と変わらない。十字架に張り付けられているアダムをリリスである事を見抜いたのが、カヲルである。カヲルのセリフも、かなり真実に迫ったものがある。
アダムの前で「エヴァ・シリーズ、アダムより産まれし、人間にとって忌むべき存在。エヴァは僕と同じ体で出来ている。僕もアダムより産まれしモノだからね」。つまり、カヲルとエヴァはアダムより産まれた生物である。 そして、アダムを見て「これは...、!! リリス。そうか、そういう事だったのか!」。そういう事とは一体どういう事なのだろうか? アダムと思われていたものがリリスであって事から、カヲルは一体何をつかんだのだろうか? そして、カヲルは「アダム、我らの母たる存在。アダムに産まれしモノは再び帰らねばならないのか、人を滅ぼしてまで。」「僕が生き続ける事が僕の運命。結果、人が滅びてもね。滅びの時を免れ、未来を与えられる生命体は一つしか選ばれないんだ。」など、謎の多いセリフをたっぷりと言い、シンジに使徒として殺されるのである。 |