素振り(上半身部)

左手首の固定の必要性

手首を固定して、肩から竹刀の先をできるだけ離そう!!

  トルクというものを知っていますか?力のモーメントのこと。力の量とでも解釈してください。

何かを軸にして回転して、その先の点で何か仕事をするものです。例えば、レンチ、車のタイヤ、自転車のペダルなど。

力(Power)×軸から仕事する点までの距離(distance)=トルク(Torque)

レンチ

レンチは端っこで回したほうが楽だし簡単に緩めたり閉めたりできる。!!

手首の位置を軸として竹刀を振ったのと肩を軸に降ったのを比べてみよう。

左図  左手首を回転軸         右図 肩を回転軸

・肩を軸にしたほうが軸と物打ち点との距離が長い。

・使う力は、肩が軸だと腹筋や背筋をつかう。(腕より背筋腹筋のほうが数倍強い)

ということで、

良い点

1.肩を軸に振ると練習次第で、実際面を打つとき振り上げる距離を短くすることができる。

2.短くできる分、早く面を打つことができる。

3.腹筋と背筋を使うので、姿勢が安定して腰の入った打ちができる。ただし、素振りした時、体の中心線がぶれないように振ること。(めちゃくちゃしんどい=腰の入った素振りになってる)

普段から左手首を固定してると肩を使った大きな素振りができるので、体に大きい素振りを叩き込もう。すると、意識しなくても、腰の入った打ちができる。

Points

1.体の中心線がぶれない。

2.両肩を結ぶ回転軸が竹刀と垂直になっているか。

3.左手で降っているか。〈右手の方が前にあるので左手で振らないと左手を軸にしてしまう。)

Advanced Points

1.振っているときに、実際に面を打ってるつもりで振ってるか。出ないと実際の面打ちで効果がでるのが遅くなる。

2.素振りの速さの限界を超える努力をしているか。できるだけ力を抜き、腹筋背筋や腕の瞬発力で、1で振り上げそのまま振り下ろす。2はない。竹刀がたわむのがわかり、空気を裂く音が聞こえれば第一段階クリア。第二段階は、同時に前に出る。その場で振ってもあたらないし、実際面を打つときは前に飛ぶので、その体制で振れるかどうかが第2段階。

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