勝つために

一本取る技術を持つこと

面、小手、胴の三つの技を柱としていろいろな間合いでの打ちを感覚として養うこと。大きな打ちや小さい打ちでスケールの大きいバラエティーにとんだ技を出そう。

残心を自然に決める

一本取れる打ちは残心も自然に決まるので合わせて稽古する。連続技を多彩に打てるようになれば、大体、一本取れる姿勢で打てるようになっている。

気剣体の一致を心がける

今の技で満足しないように、無駄を絶えず省くことを心がけていかなければならない。

疑問をもとう

どうして、面などを防がれるのかと考えると、構えから面を打つまでに相手が面がくると分かるからである。なぜわかるかを、研究すれば、相手が来るのもわかるようになるし、自分の面もわかりにくくなる。

日々の稽古

 直したと思った姿勢も日が経てばもどるかもしれないし、上達したために依然見えなかった癖などが見えたりする。ちょっと、竹刀をふってないとすぐに変なところが出てくる。書きながら心が痛む。

見えないものを見る稽古を心がける

相手の出方を見ながら隙をみつけて、機をみて即座に打つ。相手の動き、心を読みながら、技を出していく。先の先、後の先のことである。集中力とずるがしこさが必要かもしれない。

間合い

打突は間合いが切れるまでである。小手が外れても面、胴などの連続技、また、体当たり、つばぜり合いからの引き技などにつなげる稽古も必要だ。

冷静な心

平常心などは自分の技に絶対的な自信から生まれるものだと思う。悔いの残らないように稽古しよう。

自信をつけるための稽古 

試合で出せる技で、稽古していない技はない。普段の稽古のなかで打てる技でも出せない場合があるが、その逆はありえない。したがって、強豪と呼ばれるチームは普段の稽古をがんばっているから試合で勝てるのであって、十分な練習が自信へつながっているのである。相手に負けない根拠はないと思うが、相手に負ける根拠もない。勝つという気持ちと相手の動きに対応するという集中力が結果を生むのである。普段の稽古を試合以上に真剣に取り組むことが勝つための第一歩である。

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