BANG!---HIP人物榜

November 2004 No.70
パリの朝は一杯のコーヒーから

取材当日、午後の日差しを浴びながら燕姿が来た。
簡単なランチを取り、コーヒーを注文すると、飲みながら今回のパリでの
話を始めた。
「パリに着いたばかりの2日くらい、天気があまり良くなくて撮影できなかったの。
だから、その2日はコーヒーばかり飲んでたわ。1日5杯以上飲んでたかしら。
もともと、毎日そんなにコーヒーを飲むほうじゃなかったんだけど
今はコーヒーを飲まなくちゃ、一日が始まらないって感じかしら!
仕事が正式に始まっても、パリの空気に馴染んでるって言うか、全てが
リラックスしながら自由にできたわ。前回の、ニュージーランドのときより
もっとリラックスしてたかも。ニュージーランドの時は、日照時間が長くて
パリみたいに大きな建物がないから日陰が少なくて、辛かったわ。
今回は、パリだけじゃなくて、モンマルトルやノルマンディーにも行ったの。
景色がすごく美しかったわ。今回はエッフェル塔には行かなかったの。
だって、観光し行ったわけじゃないから。
前に、姉と観光旅行で行ったときは、地下鉄によく乗ったけど、今回は
車での移動で、見方もまたちょっと違ったわ。ルーヴル美術館の外観を見たり
パリの芸術の街に行ったり、すごく良かった。」
生き生きとした燕姿を見ていると、まだパリの余韻に浸っているように
見える。
自信満々のニューアルバム

「今回のアルバムは、新人に戻ったような気分だった。プロデューサーは
私をよく分かってくれている李偲菘、李偉菘先生にお願いしたの。
私の限界を分かっていて、歌っているときにもうだめだ…と思ってると
先生はもっとよくなるはず、って、まるで輪ゴムを思いっきり伸ばすみたいに
私がどこまで伸ばせるかわかってるのね。だから、こういう暗黙の了解が
あって、今回のアルバムの概念もはっきりしてたし。
音楽や私の歌い方だけじゃなくて、編曲や制作とか、すごく手ごたえが
あったと思うの。色々な曲風があって、バイオリンやギターの音色や
『我的愛』にはバグパイプも出てくるのよ!
アルバムの名前は、特にメインの曲を決めていなかったから、会社に
決めてもらおうと思ったの。だけど、『我回来了』(戻ってきた)とか
そういうのは使わないで欲しい、って言ったの。だって、別に
どこかに離れてたわけじゃないから。」
アルバムについて自信満々に語りだした燕姿に、ファンのことを
聞いてみた。
「デビューして4年、段々どうしてファンのひとたちが私を好きなのか
分かり始めてきたわ。歌声っていうのは分かってたけど、個人的な
部分に関してはよく分からなかったけど、誰かをひきつけようとして
何かをしたことはないし、『自分らしく、楽しく』っていうところかな。」
C'est la vie!

「今回の1年の休みは、私が期待してたのとはだいぶ違ったわ。
完全な休みじゃなかったということよりも、自分の中の感覚が違って
びっしり詰まったスケジュールをもらうとかじゃなくて、その時の気持ちは
ものすごく無気力で、『Leave』のときみたいに力がでなかったの。
だけど、この一年来、たくさんの仕事をこなすけど、もうすこしリラックスして
仕事を受けられるし、遊びに行く時間だってある。
今回のアルバムの準備はもう整ってるわ。人生って…」
少し考えながら、燕姿は言った。
「休みの時に、陶芸やウォータースキーを習いに行ったり、絵を描いたり
料理も習いたかったけど、時間がなかったわね。
パリに行ってから、毎日をもっとリラックスして生きていこうって
思ったの、人生ってそうあるべきじゃない?」
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