ホンダバイク試乗会

7/1 10:00-12:00,13:00-15:00
ライドオンフェスタサンデー@TECレインボー


ホンダによるバイクの試乗会に行ってきました。
当日に乗れた車種は10種。各一台づつで10台。

CBR1100XXスーパーブラックバード
VFR800
CBR600F4i
CB1300スーパーフォア
VTR1000Fファイヤーストーム
CB400スーパーフォア
ホーネット(4気筒250)
VTR(2気筒250)
シルバーウィング(600スクーター)
フォルツァ(250スクーター)

総て01年モデル。


当日は朝10時少し前に到着。トラックにXL1000Vバラデロが積んであったので 乗れるのかと思ったら、どっかに持ってかれちゃいました。
料金1000円を払い受付をすませ、10時に試乗会開始。
参加人数は約15人。20代の若者から推定60代のおばあちゃんまで、幅広い参加者層でした。
おばあちゃんはブラックバードにまで乗ってましたが、案の定立ちゴケしてました。

予定では、1車種でコースを5周を一人5車種までだったのですが 人数が少なかった為、
時間一杯に何車種でも何回乗ってもいいことになりました。
コースは縦100m、横20mもない小さなもの。パイロンスラロームがメインの ジムカーナのようなコースでした。いっぱい回しても3桁のスピードは出せないようなコースです。で、どの車種もほとんどアクセル開けられませんでした。低中回転、低速度域のみです。 (もちろん大排気量車ほど低回転しか使ってない)

で全車種に5回くらいずつ乗ったので、インプレを。
ただ、普段はVTR1000Fに乗ってるのでそこを差し引いてください。

●CBR1100XXスーパーブラックバード
意外にも低速でも操りやすい。素直な操縦性。
スラロームやコーナーでもそこそこ乗り易い。
車重は重いはずですが、乗ってて全然重さを感じませんでした。
ただ熱が凄い。車体が黒くて太陽熱を吸収しやすいせいもあったのか、
試乗会が始まって30分ほどでタンクがアツアツでニーグリップもできませんでした。
10種中一番熱かったです。

●VFR800
RVF750譲りのエンジンを持つスポーツツアラー、かと思いきや・・・
今回の10車種の中で一番コーナーで扱いづらかったです。スラロームもやりずらかった。
ブラックバードよりもツアラー的に思えました。
アクセル開けてもトラクションが感じられない。ふにゃ〜っ(ふわーっ)
とした加速感。サスもフワつきぎみ。なんか頼りない。
250スクーターよりはマシだったけど。ブラックバード+シルバーウィング÷2ってカンジ。
でもスクーターの方が車輪が小さいせいかコーナーが良く曲がれました。スラロームは同じ位。
あと、アイドリング+αの極低回転域のトルクが薄くて、発進でエンスト
しかけちゃいました。俺以外の人でも二人がエンストさせて立ちゴケしてました。

●CBR600F4i
またがってびっくり。シートが高くてえらく腰高なポジション。VTR1000Fみたい。
VTRと同じ位の足つきなんだけど、VTRよりもハンドルがちょっと
近くて、10種中一番コンパクトなポジション。
そしてシートが硬い!クッション無しのゴムの板?ってカンジの。
10種中いちばん硬かった。これはマジのレプリカですね。
またがっただけでやる気が出てきます。
そして、キーをONにすると、タコの針がクッと一瞬上昇してスッと下がります。
デジタルのスピードメータも最高速度までカウントして0になります。時間にしておよそ1,5秒ほど。
これがむちゃくちゃかっこいい。ロボットアニメのコクピットみたい。
で、実際の走りですが、素直は素直なんですが、今回のカウル付きの4車種の中で
コーナー、スラローム共に一番速く走れませんでした。
中高速コーナー向きなのかなぁ。乗りづらくはなかったんですが。
パワーはCBR1100XX、VFR800と比べて全然遜色ないものでした。
フューエルインジェクションとキャブの違いはよくわかんなかったです。
他に比べて低速でアクセルワークでガクガクしたのはそのせいだったのかな?

●CB1300スーパーフォア
ん〜、特に印象に残ってないなぁ。
タンクが幅広でニーグリップしずらかったです。
重いはずですが、乗ってて重い感じはしませんでした。最初1300とは思わなかった。
あ、エンジン音がかっこよかった。フォンフォォ〜ンって。
あと、下がVTR1000Fと同じ位パワフルでした。さすが最大排気量。
ま、ふつ〜の乗り易いネイキッドでした。CB400をそのまま排気量拡大した感じ。

●VTR1000F
音が静かでした。って、俺のがうるさいだけです。ハイ。これがフツーね。
乗りなれてるせいでしょう、一番速く走れました。一番楽しかったです。
そして、他の人が乗ってるの見てたら、一番カッコヨカッタデス(恥
タタタタタッと軽やかにコーナーを立ち上がるのは見てて気持ちいい。
普段乗って慣れてるって分を差し引いても、
下のトルクの厚さとピックアップの良さでスラロームやコーナーでは扱いやすいのでは。
他の直四のバイクから乗りかえると、その腰高な感じと重心の高さ、
倒しこみの軽さに驚くこと確実。普段乗ってる俺でも上の4車種の次に
乗ったらあまりの違いにびっくりしたもん。
CBR600と比べてシート高は同じ位ですが、ステップがより高い位置に、
ハンドルは少し遠い位置にありました。
あと、VTR1000FとVTR(250)両方共の特徴として、低速でバイクを倒した時、
フロントの切れこみが他のと比べてきついというのがありました。
直四に比べて、オーバーステアな感じ。

●CB400スーパーフォア
素直な操縦性、足つきの良さ、そこそこのパワー。
こーいう小さなジムカーナっぽいコースでは、誰もが一番ラクに速くに走れる バイクでは。
素直なよくできた400ネイキッドでした。

●ホーネット
4発250ccとは思えない低速域での扱いやすさ。VTR(250)よりも扱いやすかった。
エンジンとは思えないエンジン音、スムーズさ。ウイーーンッと回ります。
エンジンの鼓動、振動、排気音なんて全くありません。ほんとにモーターみたい。
抜群のピックアップもあっていくらでも回せる。
素直な操縦性、そして軽い車重に極太のタイヤというくみ合わせからくる安心感。
バンクさせても全然不安感がありません。(VTR1000Fは慣れてるから置いといて、
CBR600F4iやVFR800よりもコーナーで安定できました。)
CB400と僅差で「誰にでも楽しく速く走れるバイク」では。
車検がない分、俺はこっちの方がいい。

●VTR(250)
2気筒なのに4気筒のホーネットよりも低速で力がなかった。
でも下がないのではなく、ホーネットがスムーズすぎて知らず知らずのうちに
高い回転数を使っていたからだと思いますが。
2速だと上まで回りすぎてエンジン音が凄いし、3速だと加速力が足りないんで
今回のバイクの中で一番シフトチェンジが忙しかったです。
(他のギア付き車はほとんど2速固定で走りました。)
乗った感じの軽さは一番でした。ひらひら乗りまわせて街乗りには最適。(悪くいうとふらふらしてる)
4st125cc単気筒(GS125Eとか)のアップグレードバージョンって感じ。
コーナーでは倒しこみすぎて、靴を擦っちゃってびっくり。
スクーター以外で擦ったのはこれだけです。
ジムカーナでは扱いやすいだろうけど、パワー不足。

●シルバーウィング
てっきり250ccかと思ってました。(この手のスクーターは250っていう先入観が・・・)
後で調べて600ccと知ってびっくり。そーいえばフォルツァより加速が
パワフルだったような・・・。でも600っていう力強さはなかったなぁ。
この手のスクーターはみんなそうなんでしょうが、ポジションがまるで
車のシートみたいです。深いシートにドカッと座って足を前に投げ出す。
シート高は低いんでしょうけど、幅があるシートなので足つきはまあまあでした。
そしてフワフワしたサス、何よりもフワーッとした加速感。トラクションなんて全く感じられません。
アクセルを開ると、一瞬遅れて加速する。例えると、前からゴムヒモで
引っ張られて加速してるような、そんな感じ。
(ギア付き車は丈夫な鋼管で押し出されてる感じ)
スポーツカーから高級外車に乗り換えたみたい。
今回、大型・中型スクーターに初めて乗ったんですが、宙に浮いて走ってるみたいで
きもちわるかったです。まさしく舟。
長時間の乗車・巡航では楽だろうけど、これはいらないなぁ。
幅は広いし全長が長いから街中でも小回りきかないだろうし。
これを買うくらいなら車を買います。車が買えないなら替わりにいいかも。
スラロームはエンブレが効かないのでやりづらかったです。
コーナーではバンク角が足りなくてエアクリーナーカバーを擦っちゃいました。
立ち上がりでアクセル開けてもなんか加速が心もとなかったです。
ブレーキ性能はまあまあの物でした。

●フォルツァ
ポジションとか足つきとか乗り心地とか動力性能は、だいたいシルバーウィングと同じ感じでした。
< あ、ただ、先導の教官のラインをなぞるのは10種中一番やりやすかったです。
タイヤが小さいんで小さなコーナーで扱いやすかったのかも。
コーナーで何度もセンタースタンドをガリガリ擦っちゃいました。バンク角少なすぎ。
10種中一番バンク角少なかったです。


ポジション・前傾のキツさ
VTR1000F=CBR600F4i>CBR1100XX>VFR800>CB1300=CB400>ホーネット=VTR>>>シルバーウィング=フォルツァ

足つきの悪さ
CBR600F4i=VTR1000F>ブラックバード=VFR800>CB1300=CB400>ホーネット=VTR=シルバーウィング=フォルツァ

ほとんどのモデルでデジタルの水温計、燃料計、時計が付いててうらやましかったです。
スカイウェブを除く大型の5車種はどれも水温が100℃を超えてファンが回ってました。
CBR1100XX>VFR800>CBR600=VTR1000F=CB1300の順に熱かったです。
250の3車種は乗ってて熱さえ感じませんでした。

で、今持ってるVTR1000F+もう一台を選べと言われたら、ホーネットかVTR(250)か
で迷うところです。スポーツ志向ならホーネット、街乗りメインならVTR。
一人一台しかバイクを所有できなくなり、今回の10車種のうちから
一つ選べと言われたら、やっぱりVTR1000Fだなぁ。
乗りやすいし、低速でも曲がるし、高速もイケルし。
ただ、今回は低速でしか走ってないんで、他のバイクで高速コースを走れば
また違った感想になるんだろうけど。