帰ってきた 8th SKYLINE R32 GTS

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 2005/5/3更新   日記

私の相棒、R32 SKYLINE GTSについて

1991年式2ドアGTS、カラーはダークブルーパール。走行距離10万キロ超の老兵です。さすがに外装にくたびれが出ていますが、使用に差し支えありません。
 

古さを感じさせないクルマです

現行スカイラインより3代前、すでに発売中止から10年以上経過しています。カップフォルダやキーレスエントリーがないのが時代を感じさせますが、それ以外は古臭いところを感じないですね。10年落ちのクルマなんて欲しくないのが普通ですが、それに当てはまらないクルマの一つだと思います。平成初期頃のクルマは今でも街に溶け込み違和感なく走っていてますね。日産ではS13シルビア、P10プリメーラ、Y32セド・グロ、Z32フェアレディなどです。この当時の日産は良かったですね。

このスカイラインは私が購入後6年間乗り、その後に従弟に譲りました。さらにその7年後に再び私の手元に戻ってきました。ミニバンブームの昨今、背の高いクルマばかりになりましたが、車高が低くて狭いクルマも良いものです。大事に乗ってやろうと思います。

 

 

  1988 1989 1990 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003
7代目
R31
                                                               
8代目
R32
                                                               
9代目
R33
                                                               
10代目
R34
                                                               
11代目
V35
                                                               

 1989/5 モデルチェンジ
 1989/8 GT-R追加
 1991/5 マイナーチェンジ
 

 

今でも良いと思うところ

スタイリング どこから見てもスキのないスマートなスタイリング。歴代スカイライン中、最も美しく無駄のないデザインだと思います。アイデンティティのリアの4灯テールのバランスは文句なしです。
操作系 洗練された操作系。有るべきところに有るべきものが付いている幸せ。シフトノブ、ウインカーレバー、ワイパースイッチ、時計。みな合理的な位置にあります。かっこだけのクルマでなく、安全に楽しく快適に走らせる事をとことん追及されています。
先進装備 FMアンテナ内蔵のフロントガラス、外気温計付きフルオートエアコン、LEDストップランプ内蔵リアスポイラー。当時としては珍しい装備であったと思います。リアワイパーも標準で付き、雨の日の後方視界もばっちり。目立たたず走りとは関係ない部分にも手抜きがありません。
FR&5MT 当時もすでにFF&AT比率が高くなってきていたが、今や稀少なFR&5速MT。最近のFF車はおどろく程良くなったが、MTを選べるクルマは少ない。
燃費 車重が比較的軽いためか、排気量や乗り方の割に燃費が良いようです。ハイオク使用時の燃費が街乗り中心で平均9km/L程度です。燃費を考えない運転をしてこれですから、気楽に乗れます。

 

 

R32というくるま

 
1989年5月発売。スカイラインとしては8代目で型番からR32スカイラインと呼ばれる。ノーマルエンジン仕様のGTS系とターボエンジン仕様のGTS−t系があった。ボディは2ドアクーペと4ドアセダンが用意されていた。同年8月これをベースに280psエンジンと4WDで武装したGT−Rが発売。圧倒的な高性能で、公道、サーキットを席巻した。

今では国産車の走行性能も上がり、大衆車(コンパクトカー)クラスでも、欧州車に引けをとらない、品質・走行性能を持っていますが、平成初期、国産車の品質がぐんぐん上がっていった時期とはいえ、高級車でさえも、こと走行性能に関しては、ドイツ車を筆頭に欧州車にはかなわないのが実情でした。

そこに登場したのが、8代目スカイライン。通称R32。各グレードの形式がxxR-32のため、そう呼ばれています。当時の国産車ではモデルチェンジのたびに大きく立派になるのが通例のところ、運動性能を考慮し小型化され、登場しました。当時のカー雑誌を紐解くと、やはり走行性能(特にハンドリング)を高く評価した記事が多く、私も初めて運転したとき、その洗練されたハンドリングに涙が出そうでした。このハンドリングを味わうと、他のクルマには乗れないなと思いました。

 


 

アクティブ・アメニティ・サウンドシステム


標準のカセットステレオよりも、ひとつ上の「アクティブアメニティサウンドシステム」が付いてます。これはフルオートエアコンと4スピーカ・カセットステレオがセットになったメーカーOP。
このOPを付けると標準のエアコンパネルとは違い見栄えの良いエアコンパネルになります。当時としては珍しいデジタル表示のエアコンが欲しくてこれにしました。外気温計も付いています。

カセットステレオの音質は、聞けない程ではないですが、安っぽい感じ。同時期のトヨタ車のスーパーライブサウンドシステムのほうが、ずっと本格的。

これまた当時としては珍しい、 フロントとリアウインドウに埋め込まれたダイバーシティアンテナ対応なのがうれしい。

上から、オートエアコン、オーディオ、小物入れ、灰皿。

 

 

 

タイヤ・サスペンション


乗り心地は、スポーツクーペの割には良いと思います。前後マルチリンクサスや、乗り心地も考慮したタイヤサイズが影響しているようです。

購入時のタイヤはYOKOHAMAのADVAN。その後、BRIGESTONE G'GRIDに交換。現在のタイヤはBRIGESTONE GRID U。サイズは全て205/60R15。今となっては普通の扁平率ですね。イプサムの方が215/60R16で少し大きい。

 

 

 

左から、燃料計、電圧計、速度計、回転計、油圧計、水温系。文字盤はブルー。照明はホワイト。回転計の中に時計があります。

 

サテライトスイッチ。左がワイパースイッチ、右がライトスイッチ。
これが、使いやすいんです。特にウインカーレバーから独立したライトスイッチは良いですね。
プリントが磨り減ってきてますが、上から、ON、スモール、OFFです。

 

主要諸元

  スカイライン GTS (1991年式)
型名 HR-32
全長 4,530mm
全幅 1,695mm
全高 1,320mm
重量 1,230Kg
ホイールベース 2,615mm
エンジン RB20DE  DOHC 1998cc ガソリン(ハイオク仕様)
サスペンション前 スーパーマルチリンク
サスペンション後 スーパーマルチリンク
駆動方式 FR
定員 5名
概要 R32スカイラインのスポーツモデルの廉価版。廉価と言っても、前後マルチリンクサス、205/60R15タイヤ、直6DOHCエンジンを装備しており、OPのアルミホイールを選択すると上級モデルのTYPE Sとあまり変わらないお買得グレード。

Super HICAS無しがフィールが良いとの雑誌のコメントを鵜呑みにしてこのモデルを選択。

 

総評
 

R32の最大の魅力は、走りに拘った作りだと思います。走りといっても如何に速くではなく、如何に楽しく快適にドライブを楽しめるかと言う意味です。シートに腰かけ、ハンドルを握ってみればわかると思いますが、操作系、視界などスムースなドライビングを実現するための目立たない工夫があちこちにあり、ドライビングの満足感が非常に高いです。(スムースな走りができるので、私のようなヘタクソでさえ、R32に乗り換えただけで、運転が上手くなった気がしました) それから、かっこよく走らせなきゃと義務感さえ感じさせるこのスタイリングも、ドライバーに適度なプレッシャーを与え、これまた、ドライビングを楽しくさせる要素になっています。余程クルマ好きの人の思いのまま、製品化されたのだなと思わせますね。(当時の主管は日産自動車の伊藤修令氏。R32を作ってくれて本当に感謝)

もうひとつの魅力は、走り、実用性、価格のバランスでしょうか。質の高い走りと、そこそこの実用性、比較的買いやすい価格を実現していました。社会人3年目の青二才の私でも新車で買えるくらいでしたから。今では性能や質感、快適性でR32を凌ぐクルマは山ほどあると思いますが、価格まで含めたバランス、ドライビングの楽しさではいまだにトップクラスだと思っています。日産901運動とバブルのお陰ですね。今の時代の日産なら決してこの価格で発売しないクルマだと思います。

最近は私も歳をとりましたので、長距離走行を伴う旅行や日常ユースでは快適で安楽な他車のハンドルを握る機会が多いですが、ドライビング自体が目的の時は、迷わずR32で出かけちゃいます。

 

私的には、R32は、この角度がベストショット!

リンク

◎◎Skyline Fan HP Club-GTS!!!◎◎ http://club-gts.sakura.ne.jp/skyline/
スカイラインフリーク http://www.geocities.jp/skylinefreak002/
GTS TYPE S ROOM  http://www.geocities.co.jp/MotorCity-Circuit/4578/
はらさんのR32 http://homepage3.nifty.com/narrow-deep/CAR/carindex.html
Club Narrow R32 http://www.narrowr32.org/
日産プリンス大阪 http://www.nissan-prince-osaka.co.jp/