◆ラケットの選び方(初心者の女性、ヨネックスの場合)◆
選ぶときに重要なことは、重量バランス、シャフトとフレームの剛性、グリップの太さ、ガット(ストリング)の種類と張力でしょう。重量バランスと剛性は、振ったときの「振り抜き感」で判断します。振り抜き感が良い（ヘッドが良く回る感じ）とバランス的にはグリップ方向に重心があり、腕力のない女性向きでレシーブに適しています。剛性は、実際にガットを張りシャトルを打たないと何とも言えませんが、ちょうど魚釣りでリールで遠投する場合の竿の動きに似ています。ある程度「しなる」ほうが良いでしょう。重量は、2U、3U、4U、5Uなどで数字が大きくなると軽くなります。5Uは76g程、4Uは80g程、3Uで90g前後、2Uで100g前後、一部SAなどのものがありますがSA<SR<SS<SXの順番でSAが81g前後です。選ぶなら、振り抜き感が良く、シャフトにしなりがあり重さは3U、4U、5Uといったところでしょう。

◆グリップの太さ◆
握力が強い男性は比較的太いグリップ、弱い女性はやや細めが良いでしょう。ヨネックスのラケットだとグリップG番号が大きければ細い。選ぶならG3、G4、G4.5、G5でしょう。(参考G6はジュニア用)

◆ガット(ストリング)の張力◆
必ずスウィートスポットに当っている場合、ガットのテンションは、強く張るとスウィートスポットが狭くなり、コントロールは容易になりますが、打ち返すちからが必要になるので手や肘に負担がかかります。また、少しでもスウィートスポットを外すと飛びません。弱く張るとスウィートスポットは広がり、コントロールは難しくなるが、打ち返すのにそれほどちからはいりません。ラケットには、適正張力(テンション)があるので規定値内で張ることをお勧めします。強く張りすぎるとラケット自体の剛性や耐久性が悪くなります。その代わり打球音は甲高くなります。また、テンションを上げても思ったほどスマッシュの速度は上がりません。更にスイートスポットが狭くなり、少しずれても飛ばなくなります。したがって、ガットの復元速度が大きいもの(張力とガット特性で決まる)でフレーム剛性が強いものとヘッドスピードの組合わせでスピードが決まるので自分の力(ヘッドスピード)、ガット特性と張力の適切な組合わせを探してください。また、ガットの太さは、細いほど反発力は大きくなりますが耐久性にやや難(切れやすい)があります。インパクト時のちからの程度や練習の回数が多ければ細く軽く弾力性があり、しかも耐久性のあるガット(BG70等)で規定内の「上」のテンションで少し強めに張ってみましょう。そうでなく、たまにしかやらず、ちからが非力な場合は細く軽く弾力性があり、しかも耐久性のあるガット(BG70等)で規定内の「中の上」のテンションで張ってみましょう。始めは硬くて飛びが悪いですがガットがなじむと少し張力が弱まります(伸びる)。これで規定値中間のテンション(張力)で、ヒットする音がよくなります。使っていくうちに良くなっていきます。早く自分の体力と技術にあった張力(テンション)を探しましょう。ここでいっている張力(テンション)は、縦糸の張力のことで横糸のテンションとは違います。
(参考　高校生の男子トッププレーヤーで２８ポンド前後、女子で２３ポンド前後、初心者は２０ポンド前後。)

価格の高いラケットはそのときの最新の技術が使ってありますので初心者でも十分使うことができます。価格にとらわれないで、自分にあったラケットを探すことです。ラケットには性格がありますので、自分のプレースタイルにあったものを探します。下図を参考にしてください。図に載っていない物(新製品、ジュニア用)もあります。(YONEX社)