平成15年 四国ツーリング 1日目(9月4〜5日)

今日は平成15年9月5日 午前2時である。眠いなぁ。かねてより上司にお願いしていた四国ツーリングをようやく実行できるのである。なんだかんだと1時間も寝ないうちに出発となってしまい、体がミョーにだるい。
そう、前日の仕事がやけに疲れる仕事であったことと、仕事が終わるのが遅かったこともあり、準備やなんだとしていたら寝るのも遅くなってしまったのだ。
とにかく眠い目をこすりながら相棒に荷物を積む。キャンプ道具を積むこと自体は慣れているので時間はかからない。
予想よりも重い車体をヒイコラ言いながら団地の外に出しエンジンをかけ、暖気もせずにそうそうと出かける。
そりゃ、夜中の2時に暖気してたら石が飛んできそうだしね。

いつものICから早速、高速に乗り、とりあえず淡々と走る。しかも80Km/hで。東名阪 大山田PAにて初めての休憩にはいる。やはり深夜、肌寒いので長Tをメッシュの下に着込む。
いやー、長Tもって着てヨカッタァ。Tシャツの上にさらに長Tシャツを着込んでカフェオレを飲み倒し出発する。
だいたい「ぬふわKm/h」で巡航するのだが、リアのトップケースのさらに上に積んであるZレスト(ウレタンマット)が風圧でヘシャゲてしまわないか心配でバックミラーにて時折確認する。どうやら大丈夫なようだ。
特に変わったこともなく淡々と進んでいく。そういえばHIDにしてから光軸がHiビームよりになったせいもあって
追い越し車線で前の車に追いついてしまうと、すぐ避けてくれる。どうやらやたらまぶしいようだ。(なおせよ光軸)
亀山より名阪国道に移り、あいも変わらず走っていると燃料のリザーブ表示が点灯する。ありゃ?そういえば満タンで出てきたわけじゃなかったなぁと思い出す。途中、白壁インター付近のエネオスにて給油。給油後すぐに名阪国道に復帰し、満タンになって不安材料も消えた
ことでさらにペースアップする。名阪国道から西名阪に移りガンガン行く。

しばらく走ったらに香芝PAにてトイレ休憩。ついでに温かいカフェを流し込む。ちょっと冷えたかな?そういえば最近はカフェオレばっか飲んでいるせいか、かなり太ってきた。ええ、そりゃもう、見ればわかるほどに(爆)
その後も順調に高速を巡航し、空も白み始めた頃に3回目の休憩を和歌山IC手前の紀ノ川PAにてとる。
結構眠いなぁ。(←当たり前です) 紀ノ川PAからは和歌山ICまではそんなに時間がかからずたどりつく。
和歌山ICおりるときに料金所のオッチャンが「ツーリングかい?どこまで行くの?四国?!そりゃ大変だねぇ天気よくて良かっねぇ」と話し掛けてくれた。他に客が居ないので料金所もマッタリだ。
オッチャンと挨拶を交わし南海フェリーのフェリー乗り場へと急ぐ。

6時過ぎに南海フェリーに到着。が、わずかに遅かった為、6:20のフェリーに間に合わず1時間待ちになった。
1時間もすることがないのだがしょうがないので椅子に座りじっと目を瞑る。20分は寝ただろうか?意外と寝れるもんだな。チケット販売所には他のバイクはVTR1000FとXRとディグリーとスクーターが居た。7時になりチケット販売が始まったので先ほど書いておいたチケット購入用紙を提示しようとしたがやめた。
チケット購入用紙に同乗者の欄があったので思わず1と記入してしまったが書かなくて良いらしい。
目の前のVTRのオッサンと販売所のオニイチャンが同乗者は居るのか居ないのかの押し問答をやっている。
どうやらオッサンは自分の事だと思い込み同乗者1と記入してしまったようだ。いや、自分もそうなんだけどね。
自分の番が回ってきたときには速攻で『私一人ですので同乗者は無しでいいんですね?』と言いすんなりチケット購入したのであった。

相棒はソフティーに固定されていた。が、予想外だったのはリアキャリアにもフックをかけられたことだった。ただでさえ重いトップケース(中身ギッシリ)で負担をかけているのに車体を固定するときにまで使われてしまうと負荷大になってしまう。「もー」と思いながら客室に上がる。フリー席に陣取ってはみたものの人はまばらで空きスペースのほうがやたらと多い。さあ2時間もある。また寝るか。

2時間後フェリーから降り、四国の上に立つ。うふ♪ 着いちゃった(キショイぞ)。他のバイク乗りたちはフェリーをバックに写真とるわけでもなく、あっというまに走りさった。そう、広い港に俺一人を残して誰もいなくなったのだ。さみしー

さっそく南下しようと国道55号線を走る。55号線を特に何をするわけでもなく走っていると阿波発電所が現れた。職業柄(中部電力の社員でないぞ)ちょっと気になったので写真を撮ってみる。そういえば、これも燃料はLNGなんだろーか?つくりはLNGぽいが。なんてツマンナイことを考えながら、また走り出す。

徳島から少し走り、普通に55号線を走ったのではツマラナイと26号線に移ってみたが失敗であった。
延々と1時間以上、しかもほぼ車1台ギリギリのワインディングを走らなければいけないのだ。かなりシンドイ。
なんとか走りきって55号線にもどった。四国に入っていきなり全開で疲れてしまった。まさか、後に四国はこんな酷道が腐るほどあるとは思いもしなかったのだが。

海沿いを走っていると時折、木々の間から見える海にこころを和ませながら淡々と走っていると目の前に赤いフェリーが…。ていうかフェリーをかたどったレストラン(お食事どころ?)であった。遠めに見れば確かに船だ。左手前の看板のある店がお土産屋さんである。走行中に写真をゲットしたのでそのまま走りさる。

 

 

 

その後、給油をすまし、南阿波サンライン(県道147)へと脱線する。南阿波サンラインは海沿いのすばらしい景観が有名な道である。と、いろんなツーレポや雑誌に載っている。たしかに気持ちが良いが26号線で峠道にはうんざりしていたので特に喜びは無かった。が、10分も走ると峠のリズムがつかめたのか無意識にペースがあがる。困ったもんだ(笑)。雑誌等でうたわれているように良い道なのだが逆に、こういう道のほうが四国には多いような気がする。つまり街中以外はどこ走っても、それなりに気持ちが良いのだ。時折すれ違うツーリングライダーと挨拶を交わしながらズンズン進んでいく。ZOOM♪ZOOM♪ZOOM♪

南阿波サンラインから国道55号線にもどり土佐街道を室戸岬めざしてひた走る。空いていれば快適な海沿いの道なんだろうけど遅い車が多いし追い越しもかけづらいのだ。
だいぶフラストレーションがたまった。だが、それも他のツーリングライダーとすれ違うたびに嫌な気も晴れてくる。しかし、あいさつしても返ってこなかった時は逆にフラストレーションが溜まるけどね(^^;)
 

室戸岬に近づくと青年大師像が見えてくる。室戸岬につけば中岡慎太郎像だ。
いや、どちらもどれだけすごいのかわかんないんだけどね(笑)

中岡慎太郎像のヨコにはこのような「風見鯨」というモニュメントがある。実際、この風見鯨は風速が5mを超えると動くそうな。残念ながら当日は風がほとんどなかった為、動くのかどうかも判別できなかったが、バイク乗りには微風の方がいいもんね。バイクは空き地に停めて海に向かう。

とりあえず記念撮影ということで仁王立ちしてみる。うーん、被写体がイケてないので様になんないな(笑)。

 

 

中岡慎太郎像のところから少し走ると室戸スカイラインへの分岐が見える。よっしゃ、走るぞと右に折れ坂を登ってゆくのだが、これがすごい。斜度もそれなりなのだが、ヘアピンの連続で登っていくもんだから、ひとたび相棒を停めてワイヤーのガードレール越しに下を見ると絶景というか怖いというか微妙な景色である。なかなかこんな景色は拝めないような気もしてしまう。さらに相棒を走らせると道端に観音様が立っていた。さすが四国、ここにもハ十八巡りの神社があるようだ。

 

てっぺん近くまで走ってくると風力発電が見えてくる。近くでみるとデカイなぁ。風で回っていたのだが、たまたま写真をとったらベンツマークみたいに止まってくれた(笑)。ちなみにこの室戸スカイラインを走っていると、途中「ライダーズイン室戸」という内容と矢印が小さい看板にかかれているのを見かけた。なんだスカイラインの途中にあるんだ。でも今回は中土佐に止まる予定なのでそのまま通り過ぎる。スカイラインを走り抜け、道の駅「キラメッセ室戸」に向かった。ここで昼食を取り(食ったのはまぐろ鉄火丼)、龍馬の像をめざす。

桂浜になんとか着き、駐車場代50円を支払い龍馬の像を見に行く。で写真を撮ろうとしたら完璧な逆光であった。他の観光客も何とかして撮ろうとしていたが無駄な努力に終わっていた。おそるべし自然の力。駐車場に戻るとすでに16時過ぎであったのでライダーズイン中土佐に電話を入れる。「あ、一人泊まれます?あ、んじゃチェックインの時間までになんとか行きます。」
チェクインのリミットは20時なのだ。いままでの混み具合だと桂浜からでは結構時間かかるかなと思い、あえて56号線にもどらず黒潮ラインを走って時間を稼ぐことにした。市街地よりも峠道のほうが速いのだ。 黒潮ラインを爆走し56号線にもどり南下しさらに25号線にうつる。そしてあとは道しるべに従ってライダーズインに向かうだけだ。

 

思いの外早く着き6:30にはチェックインできた。素泊まり3150円(税込)だが、空調は別料金で315円であった。この辺は高いと思うか安いと思うか個人の価値観次第たが、バイクを自分の部屋の前に置けてしかも屋根付きで水洗いできるようにホースまである。これは嬉しいかも。晩飯は食べてなかったのだが、以外とライダーズインが街から離れているので飯を食いに出るのも面倒だ。仕方ないので管理塔でうろうろしていたら「あ、あれ食べよ」があったのでオバチャンに、「これ、買います、レンジ使いますね。」と言ったら、「おつくりしますよ」といいレンジでチンした後、ちゃんとした皿に移してくれて氷水までだしてくれた。食べ終わったあとオバチャンと他愛のない話をし、たまたま今日はホトンド客が居ないらしいこと、昨日はイッパイ居たこと、あしたは満室だということがわかった。どうやら予約無しで泊まれたのはラッキーらしい。

ではではと自室に戻りマッタリしようとし、自販機に向かったらなんと二匹のアマガエルが自販機にくっついているではないか! 必要な水分を購入した後、じっと観察してみる。どうやら自販機の光りに集まってくる虫を食べているようだ。見ているうちにカエルが、ひょいパクっと虫を食べた。おもしれー! 自室に戻り、余りある時間のためケータイでツーレポの下地をカキカキする。あきたらツーリングマップルで明日のルートを確認しちゃう。どーやって走ってやろうかしらん。ライダーズインは布団とかもレンタル品なのでZレスト(ウレタンマット)を下に引きシュラフを広げて寝床を作るのだ。しかも「ライダーズイン中土佐」のみエアコンが設置してあるので315円払うと使用できる。(あ、前にも書いたな) 四国の夜も名古屋と同じくらい暑いのでエアコンは必須だね。エアコンを24℃ほどに設定し就寝。さて明日に備えてぐっすり寝よう。


本日の走行距離568Km

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