「滅私奉公よ,さらば」
育児休業法(民間向け)が成立し,来年4月1日から施行される。罰則規定がないことなど欠点はいっぱいあるが,男女ともとれるようになったことは画期的だと思う。
学校の先生も女性の先生だけではなく,男性の先生が,「子育てを一年間します」といって休んだら素敵ではないか。子どもたちは,男も育児に参加していくということを自分たちの体験を通して知ることができる。
女性は妊娠・出産・育児があるから,効率が悪いなんて言われ方をする。しかし,育児は,男だってできる。子どもが病気をしたときにバタバタ帰るのは,おかあさんだけというのは変だ。
育児休業だって,女性が半年とり,男性が半年とることだってできるのではないか。
学校の男性の先生は,私企業より育児休業をとりやすいと思う。「女の先生はコマル」なんていうのをぶっとばすためにも,ぜひ男性がこれからはとってもらいたい。
組合の活動家の中には,滅私奉公的に組合活動をやっていらっしゃる人もいるのではないか。妻にとっては,夫がモーレツサラリーマンで夜帰ってこないのも,組合活動で夜帰ってこないのも全く同じではないだろうか。
教職員についての育休法が制定されたあかつきには,ぜひ組合の男性が率先してとっていただきたい。スウェーデンでは,男性の大臣が育休をとったという話もある。
私生活を犠牲にして,仕事や組合活動をすることは,もうゆづまっていくのではないか。私は,社会に対するロマンのある男が好きだが,その男が家事・育児ができなかったら,御免こうむりたいと思っている。
多忙で余裕がなくなったり,公私のバランスが悪くなったり,「不幸」感がでてくると,人につんつんし始め,性格が悪くなる。子どもたちといい関係を持つためにも,滅私奉公的ではない労働条件の確立をと言いたい。
(点鍾より抜粋)
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