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旅行名古屋旅行記その1−名古屋〜明治村編(2005年8月)
明治村

海外それとも北海道!?
 去年は遠くに行けなかったので、今年は、私を含め家族へ元気づけということで、できれば海外へ行く、国内ならば絶対に遠くへ行くぞととつれあいがやけに張り切っている。私が「海外は届けがめんどくさいから・・」というと、「それじゃあ北海道」ということで、さっそくあちらこちらの旅行代理店をまわり、パンフレットを取り寄せてきた。二人で検討して、日本旅行主催の北海道旅行に決めた。さっそく数日後つれあいが旅行代理店に行き、予約を取ってきた。二人の息子たちは、沖縄以来の3泊の旅行に大喜びである。
 ところが何日かして、家に旅行代理店から電話が入った。「あのー、私がよくパンフレとを見ていなくて、もう一度よく見て確認しましたら、飛行機は直通ではなく、羽田乗り換えで、すぐ席が空いているか確認しましたところ、残念ながら満席で取れませんでした・・。キャンセル待ちなら・・」と言う。電話を取った私は、え!と思ったが、キャンセル待ちをするほどの日にちの余裕はないので、考え直して、どこがいいいかな?、愛・地球博はどうだろうと思い、あちこちまわってまたまたパンフレットを取り寄せた。
 大喜びしていた息子たちは少し落胆していたが、名古屋も行ったことがないし、万博も今年行かなきゃ行くことはなかなかないよって言うと、「万博でいい。万博に行く。でも2泊はしたい!」ということであった。つれあいと検討して、2泊できて、2泊とも温泉に入れて、万博以外にもまわれるエースJTBの「『愛・地球博』満喫号 3日間」というのにした。
 今までの旅行は、すべて個人旅行で、行き先もどこも自分たちで決めて回っていたのだが、今年はそこまでは元気がないのと、名古屋近辺はほとんど地理に不案内であるため、添乗員付きのJR〜バス旅行にした。これは、つれあいがJTBに行き、そこで「あと数組で終わりです。取るなら早くに。」と言われ、すぐさま予約して帰ってきた。それにしても、近年は旅行時期がいつもお盆時期と重なるため、JRも旅館も一番高いときになる。だから国内旅行としては、私たちにとってはかなり贅沢な旅行プランだ。

広島〜名古屋へ
のぞみ号  自宅からタクシーで呉駅へ、そこから電車で広島駅へと行き、新幹線のぞみ号で名古屋へ向かった。さすがに指定席はほぼ満席で、途中の駅で誰かが降りるとそこからすぐさま誰かが乗り込み、席が埋まってしまう。「ここ空いていますか?」と若いお兄ちゃんが、トイレに行っていた息子の席を指差して言っていた。「おいおい、指定席じゃないか。」って思ったが、もう一人の息子が上手く応対していた。みんな何とかして座りたいんだろうな。少しぶらぶら車内を動いて回っていると、グリーン車両は空席だらけでスカスカだ。グリーン車両を減らして指定席に回すことはできないのかねぇ、JRさん。
 気持ちでは、意外と早く名古屋駅に到着。とてもごみごみしている。広島駅の方がすっきりしてきれいだ。と思いつつ、集合場所を確認しようと太閤口を探し、外に出る。外は、たばこの吸い殻があちらこちらに散乱している。コンクリートの地べたにそのまま寝ている人もいる。「おいおい、何じゃこの風景は?」、集合場所の噴水も美しく見えない。所狭しと林立する高いビルに感心しながらも、この駅前の景色はいただけない。よく見るとゴミ箱がどこにもない、吸い殻入れさえもない。環境を考えているのだろうけれど、これじゃあ逆効果だ。何人かその場で捨てれば、すぐさま何十人、何百人が同じようにするだろう。せめてゴミ箱などがあればそうはならないだろうと思う。名古屋は、駅舎内にもゴミ箱がない(ちなみに広島駅にはあります)。ゴミは持ち帰るしかないのだろうが、旅行者にとってはこれは結構面倒なことだと思う。
 駅で買った名物の「天むす」を4人でほおばりながら、外で添乗員さんが来るのを待った。天むすは結構おいしかった。でも外で待つのはとても暑い。かといって駅に帰っても、地下街に行っても座るところなどどこにもないので仕方がない。
 集合時刻が来て、若い添乗員さんが到着。横付けされたバスに座席表を確認して乗車。座席は一番後ろに4人横一列だ。あまり気兼ねしなくてむしろよかった。ちなみに2日目の座席は、一番前。えらく極端だねとつれあいと笑った。3日目はちょうど真ん中だった。不公平のないように、というより不平を言われないように日にちごとに席替えをするんでしょうね。バスは、元気のいいガイドさんの声を響かせながら、最初の見学地「徳川美術館」へと向かった。

徳川美術館
徳川美術館 徳川美術館?興味もほとんどないし、税金対策か?などとすぐに思ってしまう私なので個人旅行ではまず絶対に行かないところだ。それでも子どもたちがいろんな事を見て知ることはいいことだと思っているので、ぐるぐると館内を見て回った。
 徳川家康をはじめ、尾張徳川家の遺品などがずらずらとある。絵巻物や茶器などの他はほとんど戦に関係のある武具や刀・鉄砲などで物騒だ。でも今の戦争から考えると生身の人間同士の戦いであることが分かりやすい。歴史で習って少し知っているせいか、優大の方は少し興味を持って、小牧・長久手の戦いの絵巻物などを見ていた。源氏物語絵巻の模造品?なども展示されていて、「本当にこんなに小さいんだ?」と改めてその大きさ(縦幅)の小ささを知った私でした。せっかく来たのだからと、おみおやげに長篠合戦図屏風をプリントしたクリアファイルを買った。これは安くて記念にもなるし、なによりも使用できるということで、後に行く明治村やトヨタ博物館でも買ってしまった。
徳川美術館2  愛知万博のメイン会場も長久手で、バスガイドさんがひつこくも歴史について話してくれるので、戦場と実際の地理とが重なって少しだけ詳しくなった。3日目のガイドさんも同じく長久手について知識を披露していたが、「長久手の戦い、この戦いは、いつになっても終わらない、長くて、長くて・・ということでこの地名になったということです。」なんて言っていたが、本当かな?。でも二人のガイドさんともよーく勉強して流暢だった。このツアーお客さんたちも、ガイドの話すことに少しも文句言わないで、ほとんど3日間お行儀よく耳を傾け聞いていたので、団体旅行でもとても過ごしやすかった。バスは、次の見学地の明治村に出発した。

博物館 明治村
 明治村は高校時代の修学旅行で少しだけ立ち寄ったことがある。相当前のことなので、寄ったことは覚えていても、印象はほとんどない。明治時代の建物などが復元移築され、タイムスリップしたような場所です。というガイドさんの話にここは少し興味を持って回った。
 着くと、「記念写真を撮ります。買わなくてもいいですから協力下さい。買う場合は1050円です。」というので明治村の入口他のツアー客と一緒に写真を撮った。こんな物買う人はいないだろうと思っていたら、隣でつれあいが「買うよ!絶対。記念になるじゃない。」と言っている。結局、バスに帰るときに、買っていた。何と愛・地球博でも団体写真を撮って、これも1500円で買っていた。少し高いが、明治村のよりも二回りぐらい大きくて、画像はこっちの方が綺麗だった。なるほどどんな人たちが、一緒に3日間回ったかを後でも見ることもできるし、記念にはなるなぁと無理矢理納得させられている。
 「へぇ、こんなに広かったっけ?」と私が思うほど、想像していた以上に広い。建物も明治時代っていう感じで、息子たちは大変興味を持って、全部回る勢いである。暑さで疲れていた私は、村営バス(1日乗り降りが自由で500円也)で回ってもよかったのだが、他のツアー客がバスに殺到していたので諦めた。坂のある村内を写真を撮りつつ、回った。広い、広すぎる、高校の時はこんなに足が痛くなるほど歩かなかったぞ、って思うほど、足が痛くなった。どうやら靴づれをおこしているみたいだ。少し血もにじんでいる。情けない。でも回りたいと足を棒にして歩いた。(でも地球博はこんなものではないことを次の日に思い知ることになった。)
明治村のHPを見ると、どうやら私が高校時代に見たときよりもはるかに、2倍近くの100万平方メートルに敷地が広がっているらしい。
 ここから主に見た見学場所を少しだけ紹介します。

 ★宇治山田郵便局(明治村郵便局)宇治山田郵便局
 ここでは、「はあとふるレター」といって、手紙を書き、定形サイズの封書に入れ、窓口で300円払うと、10年間手紙を保管してくれ、10年後の出した月に、この郵便局から指定された住所宛に、保管した封書を発送するサービスを行ってた。これも出す人はいないだろうと思っていたら、優大が一生懸命に手紙を書いていた。躊躇していた恒心もおれはいいやと言いながらも、長く根をつめて自分宛に手紙を書いていた。10年後の自分宛に書いた手紙、どんなことを書いたのだろうか、そしてはたして本当に届くのかな。それよりも10年後に息子たちは、この家にいるのだろうか。といろんなことを思ってしまう。この郵便局の外に黒い郵便ポストがあって、実際に手紙を出すことができるそうだ。つれあいが、広島で出し忘れた暑中はがきを出していた。「本当に届くの?大丈夫?」と言いながら・・。

 ★帝国ホテル中央玄関帝国ホテル
 入口から最も遠いところに位置するこの帝国ホテルに行き着く頃には、私の足はもうあっぷあっぷ状態だった。でも行くぞ!っていう私と息子たち。バスの出発に間に合わないから止めようと言うつれ合いとの綱引きで、ようやくちょっとだけ見ることのできた場所である。夜間はライトアップされてきれいだそうだ。中までは見ることができなかったけれどちょっと満足。また来た道をバスにも列車にも乗れずに、歩いてせっせと引き戻す私たちでした。

 ★食道楽のコロツケー食道楽のコロツケー
 バスガイドさんが教えてくれた、明治時代にベストセラーになった小説「食道楽(しょくどうらく)」で紹介している材料・調理法を再現したコロツケを売っている。私たちが食べたのは、ひき肉と男爵芋のコロツケーで、一個150円。とってもおいしかった。ジュースやコーラを飲みながら家族みんなほっと一息タイムでした。

 後回ったところは、大井牛肉店聖ザビエル天主堂鉄道寮新橋工場機械館等々いっぱいですが、興味のあるお方は、明治村のHPにどうぞ。ちなみに現村長は、小沢昭一さんだそうです。
 足をくたくたにしながら、バスは、1日目の宿泊地「長良川温泉」へと向かっていった。
名古屋旅行記その2−長良川温泉〜愛・地球博名古屋旅行記その2−長良川温泉〜愛・地球博編

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