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旅行名古屋旅行記その3−西浦温泉〜名古屋城編(2005年8月)
名古屋城

西浦温泉
銀波荘3  バスは、名古屋市内を離れて、愛知県南部へ走っていた。蒲郡(へぇ、競艇がある所なんだ、ってことは海が近いのかな。)を通り抜け、さらにだんだんと細く寂れた感じの道を通っていく、海も見えてきたが、しだいに民家の数も少なくなってきている。おいおい、こんなところにぽつんとあるホテルなんてさびしいな、と思っていると・・カーブを曲がると突然、海水浴場が見え、その山側にへばりつくように巨大な旅館街がわーと姿を現した。バスの乗客の口から「おー!」という声がもれた。本当にそんな感じ、裏寂れた田舎に突然現れた街にみなびっくりした。
銀波荘2  泊まる宿の名は、銀波荘だ。何とか荘というと何かアパートのような感じだが、これが全室海の見えるロケーションの大きな旅館だった。部屋もとてもきれいで、窓からは、三河湾が一望できる。といっても夜だし、曇ってもいたから遠くまでは見えなかったが、朝見た景色は格別だった。
 温泉も1Fに海望閣、3Fに天游閣二つあり、息子たちは、二つとも計3回入った。疲れている私は、今日も2回止まりで、1Fのより3Fの方がいいよって息子たちがいうのでいうの海望閣は、少しのぞいただけで、3Fの温泉に入った。泉質は、長良川温泉の方がいいように思えたが、お風呂場自体は、こちらの方が立派なような気がした。
銀波荘  料理も結構豪華で、食べきれないほどあった。昨日と違って恒心の料理も2品ぐらい少ないぐらいで、大人とほぼ同じなので気を遣わずに食べることができた。ここでは生ビールも注文できるということで、さっそく大ジョッキを注文した。めずらしくつれあいも何年ぶりかのビールを飲んでいた。しゃきしゃきと働く仲居さんたちに感心していると、「女将の・・です。」と各テーブルを女将さんが回ってきて挨拶をしてくれた。初めてのことなので、おーテレビみたいじゃんと感心し、改めて結構いい旅館だなと思った。ちなみにこの旅館では、何回か有名な将棋の対局があったということで、その部屋みたいな所もそばをちょっとだけ通った。
 恒心だけ、食事のそばにくじがあったので、フロントに引きに行ったら・・・、何と一等賞が当たった。商品は、デカデカ花火。優大はくじがないのにフロントの人が引かせてくれたが、四等賞で、小さな花火だった。でも子ども思いの親切さに好感が持てた。
 それにしても十八楼もそうだったが、多分建て増し、改装を何回かしているためだろう、きれいなのだけど、この階段やエレベータを使わなければ目的の場所に行けなかったりと建物自体が迷路みたいだった。

トヨタ博物館
 みなさん遅れずにバスに集合した。次なる目的地は、トヨタ博物館だ。こことてとくに車に興味があるわけではないのだが、ツアーにくっついているから仕方がない。名古屋も広島と同じであまり観光地っていうところは多くないんだなと思った。今日はバス会社が変わって、豊鉄観光バスだった。ガイドさんが何度も宣伝するので覚えてしまった。昨日までのバスよりも新しそうで、きれいだった。でもころころとバスを変えるのは何か理由があるのだろうか?
トヨダAA  バスは、昨日行った万博会場付近に向かって走っていた。来た道を戻る感じで、何か無駄な行程だなぁと思いつつ、バスに揺られていた。トヨタ博物館に到着。広島には、マツダミュージアムなるものがあるそうで、つれあいや息子が社会見学で行ったことがある。でもそこは工場内にある施設で車の製造工程なども見られるそうだが、トヨタ博物館のように独立した建物ではない。資金力の違いか、コンセプトの違いか分からないが、トヨタ博物館は、きれいで立派な建物だった。
トヨタ博物館  中にはいると、古今東西の(トヨタ車以外の自動車もたくさん)自動車が、クラッシックカーから現代の名車といわれるものはで美しく磨かれ展示してあった。まさしく車の博物館だ。よく集めたものだ。まあ個人で集めると大変だが(というより不可能に近い)、会社が集めればそれほどのものではないのかも知れませんが。
 全部見て回っても時間がたっぷり余ったので、館内の喫茶店でケーキとジュース、私たちは久しぶりのホットコーヒーを楽しみ、早々とバスに乗り込んだ。

名古屋城
名古屋城 ご存知「尾張名古屋は城でもつ」の名古屋城に到着。横断歩道でガイドさんが青信号点滅なのにすたすたと歩くものだから、何と赤信号で走って渡ってしまった。ブーとタクシーのクラクションが鳴る。おいおい、ガイドさん、後ろも注意してね。
 入場券をもらい、またまた昼食をかねた長〜い自由観光時間だ。さっそくキラキラと光る金のしゃちほこを眺めながら名古屋城内に入った。中は展示所になっていて、空調も効いていて現代風に変えられていた。風情はないが快適といえば快適だ。ぐるーっと展示物を一通り見て、階段をやっとこさ上って最上階へいく。名古屋の町並みを見下ろしながら、そくさくと今度はエレベータに乗り込んで一気に降りた。
 金鯱定食まだ時間はいっぱいあるが、座りたいので昼食をとることにした。園内の食堂で息子たちは、ざるきしめん、つれあいはきしめん、そして私は、「金鯱定食」を食べた。きしめんはおいしいのだが、やはり味付けというか色が濃すぎてどうもなじめない。私の食べた定食は、金のしゃちほこに見立てたエビフライに金箔付きのおにぎりと小どんぶりのきしめんのセットだった。結構おいしかった。人気のようで私の食べたのがもう最後だったみたいだ。他にみそかつ定食も人気みたいで多くの人が食べていた。おいしそうに見えるのだが、味噌になれていないからやっぱりダメかも知れない。でも見た目はとってもおいしそうだった。
名古屋城  食べ終わってもまだまだ時間がある。私たちは、再入場券ももらわずに、バスの駐車場近くの能楽堂に入った。能楽堂には入ったものの、が〜ん、展示室が閉まっている。特に観たいものがあるわけではないのだが、時間つぶしができたのにと思っていたので少し残念。で、館内に置いてあった能面と般若の面を4人がかぶって写真をとった。私とつれあいのお面姿に子どもたちが大受けだった。自分では姿が見えないだけに、何がおかしいのかと思ったが、デジカメの画像を見てなるほど、やっぱり面白いかもしれいと我ながら思うのであった。かき氷
それから能楽堂内のレストランに入って、かき氷とアイスクリームを食べながら涼しくバスの集合時間を待った。

名古屋駅〜帰途へ
名古屋  さすがになごりおしくバスの中で名古屋も街を見ながら名古屋駅に向かっていると、ほどなく添乗員が挨拶をし始めた。バスガイドも、ではわたしもと挨拶をはじめた。「・・と言います間にバスは、名古屋駅に到着いたしました。お忘れ物のないようにお降り下さい。」、「え、もう着いたよ!」、本当帰りは早いなと思いながら、トランクから荷物を出して、駅の構内に向かった。
 実は急ぐ必要な全然なく、つれあいの話によると、バスが駅に着く大体の時間はあらかじめ分かっていたからそれに合った新幹線を予約しようとしたのだが、ちょうど時期が時期、お盆の帰省と重なっているためか、ちょうどの時間には連続した指定席が取れなかったそうで、何とバスが到着してから、2時間あまりも待っての新幹線乗車ということになっていたのだ。
 頭に思い浮かべていたのは、駅あたりでのんびり過ごせばいやと思っていたのだが、なにせ重い荷物と不案内の土地、そして冷房の効いた座るところの極めて少ない名古屋駅でうろいろしていても疲れるだけだった。
 仕方がないので、もう新幹線口に入ろうということになった。そこで座って待てばいいと考えたのだが、あにはからんや入ってみるとそこの待合所はとっても狭く、人で埋まっていて、座る場所なんてとんでもないという状態だった。「広島の新幹線口には、ゆったりしていて座る場所も多いのに・・。」とぶつぶついいながら、これまた仕方なくまだ2時間もあるのにホームへのエスカレーターを登っていった。ホームにでは、少し待つとイスが空き、座ることができた。しかし、何とも暑い。ここでお茶やジュースを飲みながら我慢づよく新幹線の出発時刻を待った。
 やっと新幹線が来た。ようやく涼しいところで休むことができる。それだけで嬉しいものである。広島までの道のりもあまり遠く感じなかった。
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 広島に着き、在来線に乗り換えて呉駅までいく。在来線は各駅停車なのでほんとのんびりだ。最初は立っていただが、乗り降りが多く、15分後に何とか4人とも座ることができた。呉駅に到着し、そこからタクシーでわが家に向かった。このタクシーの運転手、本当に無口で最初と最後以外なーんにもしゃべらなかた。何とも最近ではめずらしい。わが家に着き、ようやく心休まる私たちであった。家には、広島市から甥っ子が来ていた。
 はじめてのツアー(団体旅行)だったが、何とかやっかいなことも起こさずに(これは私につれあいが心配していたのだが、そんな大丈夫なのに・・)、無事旅行を終えた。でも「これぐらいゆったりとした行程だからだよ、バスの乗り降りの激しい旅では、お父さんは我慢できなかったかも知れないよ。」とつれ合いは言う。まあ個人旅行の方が、気兼ねなく楽しめるのは確かだけれど、旅程を考える余裕があればのことである。
 旅行から帰って、数日後、息子がつれあいに「再来年ぐらいにお願いします!」と言ったらしい。何をお願いかというと、海外旅行に行きたいということだ。ちょっと前に旅行から帰ったばっかりなのにと思っていたが、どうやらいとこ(甥っ子)が、夏の終わり頃に何とドイツに行くんだと聞いたという。黙っておきゃいいのに、何で言うのかねえ、でも何でドイツなんだろうか。え〜い、どこへでも(いつか?)行ってやる(つもり?)、でもそれまでにせっせと働かないとね、とほほ。 


旅行記に☆彡名古屋旅行記その2