2010年11月13日(土)


「クビ」 (さよなら) のつづきだよ。

さよなら解除

Lynyrd Skynyrd 1991 1991月11月12日(火)東京厚生年金会館 レーナード・スキナード (Lynyrd Skynyrd) 日本公演。スタガの店員さんに 「レーナードのコンサートにみんなで行こう大会!参加する?」 て誘ってもらいました♪ スター楽器 蒲田店の定休日は火曜日。 店員さんたちとその家族、常連さんたちとみんなで行ったんだよ( ̄∇ ̄) その頃アタシは19才。スター楽器だからスタガ、、、スタバ(スターバックス)上陸よりも スタガの方が先なんだからねd( ̄ー ̄)
Allen Collins コンサート前日の夜にね、コリンズ( Allen Collins )がファイヤーバード借りに来る夢見たんだよ。アタシのファイヤーバード貸してあげたんだー( ≧▽≦ ) それからそれから、これは夢じゃなくって、渋谷のHMVで ランドルホールさんが、アタシの彼氏になってくれると言ってくたんだケド、、、どーぴよう(。・_・。)
Randall Hall sign 明けて1992年、1月。スター楽器 蒲田店 店長から呼び出されたのは、アタシがはたちになってスグの頃でした。「話があるのでお店に来て」とのコト。 なんにも心当たりないケド( ̄ヘ ̄;)ウーン なんとなくヤバイの予感、、、逃げちゃう!? でもぉ、2ヶ月後の3月、スター楽器主催のコンサートに出る予定になっていたので、ばっくれたらそれに出れなくなっちゃう、、、。 しかたなく意を決してお店に出頭すると、2Fスタジオ440に軟禁されたのだった(◯д◯)
























店長「いや、実はね、楽器屋さんやってみない?」
さなえ「、、、Σ( ̄∇ ̄|||)トウトツ」
店長「スタッフが1人辞めちゃうって言うからお店困っちゃうでしょ?」
さなえ「、、、、、、う、うん(・・;)そうだね」
店長「ギター好きかい?」
さなえ「、、、エレキギターは、好き、、、でも、全部が好きなわけじゃ、、、 (O.O;) オドオド」
店長「うん、じゃあ、だいじょうぶ。別に辞めちゃう人の代わりをしてもらおうと思ってるんじゃないよ。 さなえちゃんはさなえちゃんのまんまやってくれればそれでいい。 強いて言うなら服装だけ少し地味にして欲しいかな。 楽器屋っていうのは、物売りじゃないんだよね。その物を取り巻くまわりの方が大事。 さなえちゃんはギター持ってるだけで満足?違うよね。 それで何かを表現するから良いんでしょ? 逆に言うと、それをしたいから、ギターが必要なんじゃない?、、、そんな様なお仕事。」
スタガ5-15-2 さなえ「、、、でもアタシ、なんにも知らないよ。」
店長「最初からなんでも知ってる宇宙人は居ないよ。 それに知識だけあったって、それがその状況に寸分違わずあてはまる事なんてまずないから。 正しいことだけがあっているとは限らないの。(←名言でた) わからない事があったら、その都度お客さんといっしょに調べたらいいんじゃない? いざとなったら俺やケケ造ちゃんも居るんだし。 カッコつけて嘘つくのっておかしいでしょ?言ってしまえばそこがいちばん大事なところ。わからない事は わからないと言い、そしてわかろうとする事ね。」
さなえ「うん」
店長「というわけだから、考えてみて。で、履歴書持ってきて!書き方は前に教えたよね、あ、なるべく早くねd( ̄∀ ̄) 」



























、、、なんとなく選択肢がないカンジではあったケド、その日の夜、アタシは お風呂であったまってるときに、「、、、はいスター楽器です」とかゆってみた( ̄o ̄)
そしてとくに決め手はなかったケド、最強のボスの下、なんとなく楽器屋さんになるコトにした。
(ちょっと脱線するよd( ̄ー ̄) スタガで働く前にしてたバイトはね、 ローソンで茶コロッケ作ったり、 ファーストキッチンで「ごいっしょにポ」までしか言わせてもらえなかったり、喫茶cherry でトレーの手前のコーヒーを持ち上げると奥のアイスティーが、、、とか、Tokyuの屋上ウサギ:アトラクションスタッフで子供を見張る係だけどなぜか子供に埋もってたり、そいえばスイミングスクールのコーチ補佐のバイトしたときもちびっコ担当で埋もったなー。 バンドは好きでやってたケド、楽器にかかわるお仕事なんて想像したコトもなかったのに、よく決心とかしたよね。ボスのせい w)
Nancy Wilson こんなカンジの出だしだったんだケド、働きはじめたその日の夜にはすでに楽器屋さん辞めたくなってた(/・\) あした辞めるって言おう!を糧に2〜3ヶ月すごした。 というワケで、よくみんなから「どうしたら楽器屋さんになれるの?」って聞かれたときはいつも申し訳ない気持ちがしてました。ナンシー・ウィルソンになりたいと思ったコトはあるケド、楽器屋さんになりたいと思ったコトはないの。 あ、でも辞めたいと思った理由は、人や環境が悪かったんじゃありません。 当たり前のコトだケドお仕事になっちゃったワケで、 当たり前のコトだケド、お客さんの立場じゃなくなっちゃったワケで、 楽しかった分、楽しそーだった分、大変に感じちゃったんだよね。 お仕事だから当然、楽しいばっかりじゃない部分もあるでしょ。 うーんと、よーするに甘かったんだよね、自分が。 いまは、その頃の未熟さワカルし、いい教育されたと思う。いい学校だったみたいなカンジ(⌒-⌒) 、、、それでも甘やかされてたみたいだけどね、まわりのヒトたちのお話を聞くと( ̄~ ̄;) でもぉ、親もそうなんだケド、 どうも過保護に育てられる傾向にあるみたいなのね、アタシわ。 コソコソ(・.|しあわせ?のはんたいのはんたい。 ええと、 大切な大好きな場所だったから、守ってゆくには、強さが必要で、 だけど、スグに強くなんてなれなくって、いっぱい迷惑かけたみたい。 でも回りのみんなはほっといてくれて、でも、いつも誰かそばに居て見張っててくれた。 ESTRELLA あぶないのときは助けてくれたり。 それは、お店のスタッフだけじゃなくって、ならびのカレー屋さん、向かいの信濃路さん、 ちょっと行った先のお好み焼きまるもさん他ご近所さんに郵便屋さん。サガワさん、福山通運さん、各 楽器メーカーの担当さん。常連さんにお客さんに先生たちに生徒さん、、、を取り巻く家族のみなさん。 あの場所に来てくれるヒトたちみんな( ̄∇ ̄) みんなを大好きで、いっぱい感謝してる。 自分で思いついて、考えて、作戦たてて、相談して、怒られてΣ( ̄∇ ̄|||)みたいな(笑) 何から何までぜんぶが手作りのお仕事だった。 当時はそんなコト気がついてなかったケド、自分でやってみちゃうお仕事ってとっても貴重だったよね。 「常に新しい風がふいていればそれがいい」 ってボスが言ってた。 だから「一応言ってごらん?」てワガママ聞ーてくれる革命的な職場だった。 ESTRELLA いつだって、最終的には助けてくれる。 見張っててくれるヒトたちいっぱい居た。 みんなが居るの当たり前と思ってた。 でもアタシの当たり前は、とてつもなくシアワセだった環境らしい。 アタシだけじゃ少ない規模しか展開できないコトも、 みんないるから、大規模も実現しちゃうんだよね、音楽もそれ以外(笑)も、 いっぱい笑った、面白かった.:*:・´゜☆。.:*:・´゜ 。.:*:・´゜☆。
そーいえばよく考えてみると、高校卒業してスグにバイトしようと思った頃は、 自分が接客の仕事をするなんて信じられなかったよ。 接客業だけはできないと思ってた。 だけどフラっとスタガによったときにいろいろ指図されたんだなあ。あまちがえた、相談にのってもらったなあ。 履歴書の書き方教えてもらった。 練習してもらって勇気を出して面接行ったら受かっちゃった@接客業!みたいな。 で、「受かったよお」「おー、よかったね。バイトのとき、店前 左にチャリ置いといていいよ。」みたいな。 そんな風にフツーに楽器屋さん行ってたし、ともだちとどっか遊び行くときも「○○時スタガ待ち合わせね」してた。そうするとね、店長さんがMacで「駅すぱあと」っていうヤツで路線検索してくれる。とってもベンリとハイテクーΣ(o'д'o) で、わくわくしました。 でも大人になってよく考えてみると、ヘンな楽器屋さんだよねえ。 でもでもそんなコト気がつかないくらい当たり前だったの。 だからバイト決まってその後 「お給料がギンコウフリコミなんだって、だからコーザカイセツなの!どーしよう!!」 って聞きにいくの。そーすると通帳の作り方教えてくれるw スタガは、音楽だけじゃなくって、それ以外にもいっぱい(それ以外のほーが多いかな) いろんなコト教えてくれて、鍛えてくれて、うれしーコトいっぱいで、 たくさんお世話になった場所でした。 いろんなステキなヒトたちやヘンなヒトたちにもいっぱい逢えた。 スタガはそーゆー場所だった。 それだけ当たり前に安心な場所だったから、欲しい楽器の相談もできるんだよね。 親切にしてもらったからとかじゃないの。 ここのお店だと、自分を知っててくれるから安心。それが何よりだった。だって実際のところ、さいしょは楽器のコトなんて細かくわからないし、買いたくっても上手に説明できるかわかんないもん。 他のお店とくらべて値段が高いとか安いとかはまったく 気にならなかったんだよね、そんなコトよりもスタガで買うー!て思った。 大好きなお店だったからね。
(ホントはココで、腕のいいリペアマンの調整つきの楽器屋さんで買うほーが。他のお店よりも数千円高かったとしても結果得だよね!とかって書けるさなえだと、もっと儲かったのかもしれないねw ) 欲しいギターあるとバイトががんばれるの魔法。 でも、簡単に売ってもらえる楽器屋さんじゃないので、 楽器として成り立ってないギターは売ってもらえないし、似合わなくてもダメ。 「本当に欲しいの?」て聞かれちゃいマス。 だから、アタシが持ってるギターは全部納得してるし、自分にあってるし いらなかったと思うのは1本もありません。 ゆえに楽器がオークションで売り買いされちゃうΣ( ̄∇ ̄|||)のとかってアタシには考えられません。 責任を持って一生面倒をみるもんっ d( ̄ー ̄) ええと、だからたぶん、いらないと思ようなのは売ってもらえなかったんだと思うの。 ギターやエフェクターなんかにしても、よく「さなえちゃんにはいらないと思うよ」とか 「さなえちゃんにはちがうかもよ」て言われたコトがありました。 それって、楽器の話だけしててもジツは判断できるものじゃないんだよね。
そんな環境ですくすく育ったので、 当然楽器屋さんになってからは先輩にならってみんなのたくさんの話を聞きました。 そしていろいろお手伝いさせてもらった。先輩たちと少しチガウの部分は、アタシの場合、みんなに手伝ってもらった配分が多いかも( ̄∇ ̄;) どうもありがとう。 そんな、アタシの楽器屋さんで、 みんなの相棒(ギター)をいっしょにさがせたコトを何よりもうれしく思います。 やっと見つけた相棒がレア物で、長い期間待ってもらっちゃう場合もありました。 「アタシだって半年待ったコトあるんだからっ!気に入ったのじゃなきゃダメだよ」 て言ったところ、いっしょに待ってくれてどうもありがとう。 やっと見つけた世界で1つの相棒を、ずーっと大切にしてくれてホントにどうもありがとう。 中には、まだ買う前からお店にならんでるギターに名前つけちゃう女のコとか居て、 お金貯まるのが半年後の予定とかって聞いてたから、 売れちゃいそーなときヒヤヒヤさせてくれてありがとう(笑)  そーやって、いろいろあって購入日を向かえるワケなので、 その日はいちだいイベントだったよねっ☆ まあ、そんな日は細かく取り扱いの注意だとか、メンテナンスだとかいくらゆっても目がハートマーク になってて、聞ーちゃいないので、とりあえず、「楽器は自分といっしょだと思ってね。ずーっとおんなじ姿勢はヤでしょ?それとか外に出されっぱなしで雨にうたれたら泣いちゃうでしょ?とか寒すぎても暑すぎても具合わるくなるでしょ?」 by - ケケ造が 説明してくれるからそのくらいにして、あとは「一ヶ月後にいっしょに弦交換しようね!」ってコトでゆるしてあげるの。だって、ちょっとづつ覚えればいーじゃん。でも初心者の場合はちょっとした課題を出すのと、「儀式」だけはしてもらいます。「儀式」てゆーと、やばそうだけど(笑)ええと、新しいギターって入荷したてだとピックガードとか、ピックアップ、トラスロッドカバーにトグルスイッチカバーとかに保護のためのビニールがついてるの。 ただこのビニール、もったいながってはがさないでいると、とれなくなっちゃうの。張りついちゃうんだよね。なので、持ち主が決まったらスグにはがしてもらいたい。これをね、買ったヒトにはがしてもらうの。これが「儀式」(笑)
  さなえ「このビニールをはがしたヒトをお母さんだと思うらしーよ、コイツは」
買ったコ「え???まぢすか?がんばるっ」
みたいなカンジではがしてもらうワケ。 なんとなく「儀式」ぽくない? だからそー呼んでたの(笑) 楽器を買うのってとくべつじゃん? それに、ギターのピックガードのビニールはがすのって、 一生のうちに何十回もしないでしょ?けっこう貴重な瞬間と思うの。 これって性格でるんだよねー、いろんなコがいて面白かったなあ、、、。

そーいえば、アタシがいちばんスキだった会話。 そんな風にギター買ってくれて何年か後くらいになにげに調整しに来てくれたときとかに「アタシ、このギターで良かった」 って言われるの。それでアタシが「でしょ?」って言うの。

それは数年前、
アタシもボスとおんなじ会話を交わしたんだよ。 ★。.:*:・´゜☆。.:*:・´゜ 。.:*:・´゜☆。

そうしてその頃にはそのギターは買ったばっかりの頃より数段いい音になってて、 小さなキズは増えてるケド、ヒトに持たれてるネックになってるの。 もう、木から楽器に変身したんだね。って、思うの。



アタシは楽器屋さんでした。
1992年4月1日からはじまって、2010年7月31日にギターショップとしては終わってしまうまで、 いろんなコトがいっぱいありました。
いまはもう、楽器屋さんじゃないケド、
だけどまたみんなに逢いたいから、
こんどはスタジオ屋さんになったよ( ≧▽≦ )
自分の場所、手に入れたよ( ≧▽≦ )( ≧▽≦ )
とってもがんばったから、ほめて欲しい。
みんな逢いに来て(⌒-⌒)

SoundPark STUDIO

いままでも、これからも、ずーっとかわらずに絶対そーなんだケド、 蒲田のスタガふぁみりぃは、どんなに長い時間あってなくても、 ふだん、別々の遠くに居ても、どこで何してても、でも、あえば一瞬で蒲田のあの場所に戻れるの魔法d( ̄ー ̄)なんだよ。 いつまでも、スタガ、なくならないんだよ。

アタシにサザンロックを教えたのは、スター楽器。
つづけちゃうねっといえば!な画像

さよなら解除★。.:*:・´゜☆。.:*:・´゜ 。.:*:・´゜☆。








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