いつもこのメンバーの旅は,直前の電話から始まる.
今回も8月11日の夜に電話がかかってきた. |
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1泊2日の中山道ウォークから帰ってきても,観光の計画はまったく考えずに,当日が来た. 友人2名が12時01分に新幹線の岐阜羽島駅に着き,私の愛車(…という割には,ほとんど洗車したことがない)に乗ってスタートしたが,この段階でも,まだ行き先は決まっておらず,友人の「郡上八幡へ行こう!」という無責任というか,渡りに舟というか…のひと声で一路郡上八幡へ向かってハンドルを切った. 郡上八幡,正確には岐阜県郡上郡八幡町であるが,郡上八幡という呼び名の方が一般的である. |
![]() 郡上八幡駅 |
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![]() やなか水のこみち |
郡上八幡にはいくつかの顔がある.一つは水のまち郡上八幡である. 環境省の名水百選に選ばれている宗祇水は有名であるが,町の上水道が湧水を水源にしており,家庭の蛇口からミネラルウォーター出るという,恵まれた町のためか,水を汲んでいる人の姿はあまり見かけなかった. 新町の八幡信用金庫の向かいあたりには,「やなか水のこみち」と名付けられたポケットパークがあり,ロートレック美術館や民芸品店などが並んでいる.その他にも,水辺の遊歩道などがいくつもあり,また,吉田川に架かる新橋からは,子供達が川に飛び込む姿を見ることができる. |
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![]() 新町あたり |
踊りのまち郡上八幡. 今日16日は徹夜踊りの最終日ということを,現地に来て初めて知った.町を歩くと,あちこちに郡上踊りの飾り付けがなされており,土産物店では手ぬぐいと団扇を売っていた.どこの店もクーラーではなく,扇風機が回っている.それでいて暑さはあまり感じなかった. …といってもやはり暑いので宮ヶ瀬橋のたもとの店(屋外)で,ビール(私はコーヒー)で休憩したが,休んでいる最中に,生ビールの樽がいくつも店内に運び込まれ,今日一晩で相当ビールが売れるようであった.踊りのパワーおそるべしである. |
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![]() 鍛冶屋町あたり |
最後は城のまち郡上八幡であるが,残念ながら今回はパスした.それでも宗祇水のあるあたりから北へ,鍛冶屋町,職人町あたりには,大正時代の古い街並が残っており,歴史のある町であることを伺い知ることができた. |
踊りの開始時間が近づくにつれて,少しづつ街全体のポテンシャルが高まっていくのが感じられたが,私たちは踊りには参加せずに,急いで大垣へ戻ってきて,大垣駅に近い居酒屋で,更に1名加えて合計4人で飲み会となった.やはり,このメンバーは踊りより,酒である. | ![]() |
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大垣といえば,奥の細道結びの地として有名であるが,奥の細道を終えた松尾芭蕉は大垣から舟で桑名へ向かっている.翌17日,友人たちはスペイン村へ行くというので,私たちも芭蕉に倣って桑名へ行くことにした.ただし,舟ではなく車に乗って. 途中,孝行伝説で有名な養老の滝へ立ち寄って,揖斐川沿いに桑名へ向かった.桑名といえば焼き蛤で,老舗の舟津屋(旧桑名本陣)が有名であるが,昼食でも13,000円ほどし,われわれには手が出ないので,七里の渡し近くの歌行灯というどん屋へ行くことにした.ちょうどお昼時で混んでおり,30分ほど待って席に着いた.泉鏡花の小説「歌行灯」で書かれた世界がそのまま伝わってくる…との触れ込みだが,残念ながら私には分からない.が,うどんを中心に蛤などを取り入れたメニューは,バライティーに富んでおり,なかなかの満足度である. 現地添乗員といいながらも,結構楽しく過ごした2日間であった. |
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養老の滝 | 七里の渡し跡 あいにく工事中でした |
七里の渡し近くのマンホール |
※今回の旅人:Fukumura,Morikawa,Tsuge
郡上踊りの日程も載っています.
郡上八幡の観光に関することはなんでも載っている.更に近郊の町や村の情報もある.
「その手は桑名のホームページ」という名の桑名市のオフィシャルホームページ