いつもお世話になっている旅行代理店が，毎年春と秋の２回行っている熟年トレッキングツアーに，今回初めて参加させてもらった．このツアーは支店独自の企画で，今回が７回目の人気ツアーである．私は“熟年”にはまだまだ早いと思いながらも，とても楽しみにその日を待った．
5月18日（日）JR大垣駅前を7時30分に貸切バスで出発し，名神高速道路，中央自動車道そして長野自動車道を通り，上信越自動車道の信濃町ICで高速を出た．さすがに長野もこの辺りまで来ると新潟県に近い．
JR信越線黒姫駅前の信濃屋というおそば屋さんで昼食．そば処信州の中でも，戸隠近辺は，特においしい地域である．
信濃町の黒姫駅辺りは旧北国街道の柏原宿で，街道沿いには左の写真（旅館ふじのや）の様な古い建物が残っている．また，俳人小林一茶の生誕の地でもあり，宿場内は「一茶通り」と名付けられ，近くに一茶記念館や一茶民俗郷土資料館，小林一茶旧宅などがある．足をのばせば，ナウマンゾウの化石で有名な野尻湖もある．
食事の後，戸隠へ向かい，ここで約３時間の自由行動であった．
まず戸隠神社奥社へ向かった．戸隠神社は，ちょうど７年に一度の式年大祭の最中で，大勢の参拝者で賑わっていた．ブナの大木が茂る参道を約１km歩くと，茅葺き屋根の随神門がある．ここから緩い登りになり，参道の両側には樹齢400年以上の杉並木が続き，小鳥のさえずりが聞こえてくる．最後にかなり急な石段を登って奥社に着く．随神門からは約800mの距離である．奥社からは戸隠連峰の山々を見ることができる．
帰りは来た道を随神門まで戻り，戸隠森林植物園の遊歩道へ入った．森林植物園内では，この季節はミズバショウがいたるところで見られる．高山植物の名前なんか全然知らない私でも，ミズバショウだけは分かる．園内でバードウオッチングやスケッチをする人も多い．ここは太古に飯縄山と黒姫山の噴火によってできた湖の跡で，今はみどりが池が残っており，そのほとりに森林学習館がある．森林学習館は，できれば公園内を歩く前に立ち寄りたいところである．
奥社前の駐車場から奥社へ，そして戸隠森林植物園をゆっくり歩き，駐車場へ戻って約２時間半，歩数計は約11,000歩を指していた．
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| ニリンソウ | ミズバショウ | カタクリ |
線を鳥居峠方面へ向かった．日本百名山のひとつ，四阿山（あずまやさん）の中腹，標高1500mの高原にたたずむ「あずまや高原ホテル」が今晩の宿である．
