No.33

 技術の進歩はめざましいですね。とくに電脳業界は笑っちゃうくらい凄いです。凄いんだか無駄なんだか、必要なんだか洒落なんだか、もう解からないほどです。

 パソコンはどんどん人間に近づいてきます。最近ではキーボードを使わず音声で入力できるシステムもあります。でもしゃべるのよりも速くキーボードを打つ人もいるところがまた可笑しいですけど・・・

 近いうちに携帯電話も音声入力でメール作成が出来るようになるでしょう。そして、携帯電話にメールを読んでくれる機能も追加されます。これによって今までよりも素早いメール交換が可能になります。さらに機能が充実してくれば登録してある友人の声色で、まるでその人が話してるようにメールを読んでくれるようになるでしょう。技術の進歩ってほんとに凄い。

 でも、これって普通の留守番電話と何が違うんだろう??

 技術の進歩ってホントにバカバカしい。

 携帯電話端末の小型化はボタンの操作性を考慮すると限界があります。だから音声などで操作できるシステムを作れば少々使い辛くなっても小型化出来ます。また機能を増やすことで携行品を減らせる可能性もあります。スケジュール管理はもちろん、携帯電話にクレジットカードの機能をつければ財布が要りません。支払いは全部携帯電話で済ませられます。定期券もそうだし、家や車のカギなんかも携帯電話で済みます。ただし問題は使い勝手なんです。いちいち小さい画面を確認しながら小さいボタンを操作して文字入力しているようでは携帯電話はモバイル端末として定着しません。携帯端末の未来は入力デバイスの革命にあると思うんです。そこで考えられるのは人間にインターフェースを付ける事です。

 情報交換が一番困難で時間がかかるのは機械と人間の接点であることは明白です。だからパソコンを直接脳に繋げちゃいましょう。もしくは携帯端末を人間に埋め込んじゃいましょう。そうすれば携帯電話を忘れて不便な想いをしなくて済むし、面倒な入出力をすっとばして気軽で簡単に携帯端末を使えるようになるでしょう。

 人間にインターフェースを付けたり、機械を埋め込んだりするのは倫理的な問題があります。でもこれは大義名分があります。失明した人のためにビデオカメラの映像を直接脳に送るシステムは実際にありますし、それらの機械を待ち焦がれている人たちも少なくないんです。このように技術の進歩はやっぱり必要なんです。

 人間の頭の中に端末を載せれば、勉強する必要もなくなります。新しいデータをアップロードすればみんな平等に同じ知識を得ることが出来ます。試験なんかで人間の順位をつける方法に意味が無くなり、落ちこぼれもいなくなります。

 不良になった問題児は、即、初期化して再インストールです。これで二度と悪さをしなくなります。刑務所も死刑もありません。そもそも全ての行動を端末が記録しているので犯罪は起こせません。すぐばれちゃいます。

 また、脳みそに直接作用するインターフェースは当然アンダーグラウンドでも進歩します。(実は技術を進歩させるエネルギーは全てアンダーグラウンドの欲望から来るんです)

 麻薬やセックス産業も指を加えていません。脳に直接作用して好きな味付けでトリップすることも、ジャンルを指定して幻覚を見ることも自由自在です。またセックス産業も大革命が起こります。脳に直接訴える刺激は現実を凌駕すること間違いなしです。視覚、触覚、嗅覚、聴覚、味覚全てが自分好みに編集出来るんです、これは人間関係や恋愛の価値観さえも根底から揺るがす事になるかもしれません。

 なんて楽しそうな世界でしょうか!

 ただし、そんな世界はすでに絶滅してるし、その社会に生きる人間も全て亡霊と同じです。

 

「テレビ電話をやらない?」と友達が言いました。

 テレビ電話ってどんな感じだろうって考えていたら、とうとう人類が絶滅しちゃいました。やっぱりテレビ電話はまだいいや・・・

  

02/08/01

以前に思った事 '02/07/30へ

back

kuntan's note