No.49

 加藤大治郎選手が亡くなりました。

 加藤選手は4月19日に開催された世界ロードレース選手権の日本GP決勝モトGPクラスで転倒し、意識不明の重体が続いていました。脳死状態から意識が戻る事も無かったそうです。26才でした。

 事故があった鈴鹿サーキットは今年から130R後のシケインが改装されましたがライダーの評判は良くなかったそうです。今回の事故との因果関係は解っていませんが本来安全の為にあるシケインがもっとも危険な場所になってしまいました。

 スポーツでありエンターテイメントであるモータースポーツでは度々こんな事故があります。そのたびに安全面についてルールが改正されますが、レースを完全に止めない限り、不幸な事故は無くならないだろうし、事故が起こり得ないルール上ではモータースポーツとして存続する事ができないのかもしれません。

 世界のトップカテゴリーで活躍し、本当に頂点を狙える人材が去ってしまったことは勿論なのですが、たぶん、そんなことじゃなくって、悲しいです。

03/04/20 

 追記

 加藤大治郎選手の事故があってから、関係HPのBBSはファンの書き込みで一杯でした。危篤状態の情報が流れてから数日間なかなか良い知らせはありませんでしたが、BBSは彼の回復を願う言葉で一杯でした。

 そんな中、某BBSで目を覆いたくなるようなスレッドが立ちました。その内容はレースなんかに命かけて死ぬなんてバカじゃねーの、どうせ暴走族あがりなんだろ、死んでハッピーだ、などという加藤選手本人やレーサーに対する意見と、激励や応援メッセージを書き込んだファンに対して、奇麗事言ったってレーサーを殺すような競技に興奮してるファンもバカだし、どうせそんなレーサーの死なんかすぐに忘れちまうんだろう偽善ぶってるんじゃねーよ、などという大治郎ファンやWGPファンに向けた意見もありました。

 ボクはレースが安全だなんて思ってません。WGPを開催しつづける事が正しいなんて思ってません。だからといってやめることが正しいとも思いません。レーサーがWGPに命をかける価値があるかどうかは他人に口を挟める事じゃないと思うし、命をかけるモノがあることが羨ましくも思えます。

 人の心の感じ方に正解が無いのも理解しています。加藤選手の死亡に対して模範的な感情の持ち方も表現の仕方もありません。思うように思えばいいのです。ただしHPやBBSを利用(依存)するのなら、不確定多数の人間の目にとまる場所に書き込みするのなら、自分自身が属する社会に依存するのなら、誹謗中傷だと判断される事を書けば提訴され賠償請求される覚悟が必要です。

 自分が思うようにとらえればいいことです。ニュースに涙した後に御馳走食べてニコニコしてたって嘘じゃない。一生、命日に墓参りしたって嘘じゃない。信じる宗教も無いくせに冥福を祈るなんて言葉を使ったって嘘じゃない。少なくとも悲しい気持ちに嘘ははい。

 ボクは加藤選手の御家族や関係者がどんな気持ちでいるのか理解しようなんておこがましい気持ちはありません。生まれたばかりの「りんかちゃん」がもう二度とお父さんの腕に抱かれることが無いという事実が何を意味するのかも知りません。それは当事者にしか解らない事です。

 来週南アフリカでWGP第2戦が開催されます。GPにかけるレーサー達は再びその栄光を目指してグリッドにつくことでしょう。彼等レーサーと彼等を送り出す家族達の間にある絆は今に始まったものではありません。

03/04/23(追記)

以前に思った事 '03/04/14へ

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kuntan's note