No.79

最近ホットケーキに凝ってます。パンケーキじゃないですよ『ホットケーキ』です。分厚くって三枚重ねで上に四角いバターが乗ってる MADE IN JAPAN スタイルです。なんで突然ホットケーキなのかはボクも知りません。思い立ってしまったモノは仕方ありません。

分厚いホットケーキが食べたかったので厚み3cmを目標にします。卵白に少々砂糖を入れてハンドミキサーでメレンゲを作り、牛乳と黄身を攪拌して、ホットケーキミックスに混ぜて深底のホットプレートに流し込みます。ちなみに全部…。

弱火でゆっくりと火を通すと少しづつ膨らんできます。この時点でもう笑っちゃう状態です。20分位かけて片面を焼き底がきつね色になったのを確認してターンオバー。ツマヨウジを刺して中まで火が通ったか様子を見ながららさらに30分位火を入れてやっと完成。断面の厚みを測るとなんと5.2cmありました。目標をか〜るくオーバーです。

ちなみに後ろに見えるのはMcVITESビスケットの箱です

なんだかホットケーキと違うモノが出来てしまいました。ちなみにカットするとこんな感じになります。これでは「ホット」の文字が消え去ってしまってます。開き直って少々飾り付けなんかしちゃったりして・・・

肝心な味の方は間違いなくホットケーキです。決して甘過ぎず、柔らか過ぎず、粉っぽ過ぎず、そして決してウマ過ぎず…

最大の失敗は乾き過ぎたことのようです。弱火で長時間焼いた為に水分が抜けて表面が硬くなり食感を損なってしまいました。やはりホットケーキには適切な厚みがあるのかもしれません。

次回からは手間のかかるホットプレートはやめてオムレツ用の小さいフライパンを使うことにしました。粉フルイでホットケーキミックスを高い位置から振って空気を含ませたり、メレンゲやホットケーキミックスのまぜ加減を調節したり、ベーキングパウダーを使ってみたり、卵や牛乳の量を調整してみたり、火加減や焼き時間を変えてみたり試行錯誤しています。数をこなすうちにホットケーキミックスの心が少しずつ解るようになった気がしますが満足の行く食感を得るまでにはまだまだ工夫が必要なようです。狙った食感が出せるようになったら次は味の研究です。トレビアンなホットケーキが食べられるようになるのは、もう少し先のようですね。

ホットケーキ作りの上達の為に最初は道具に頼ってしまうかもしれません。既ににハンドミキサーと粉フルイを買ってしまいました。そのうちにホットケーキ用の茶器を用意したくなるかもしれません。しかしホットケーキ道が解りはじめたら道具やモノよりも精神性を問うようになるかもしれません。さらに作法も確立したくなるかもしれません。または毎日食べたら体を壊しそうだから形式美に移行するかもしれないし、そこに悟道的な意味合いを求めはじめるかもしれません。庭を眺め一句詠みホットケーキを食べる。まさに有限の世界です。

三枚重ねが王道で二枚重ねは邪道だとか言う人が現れるかもしれません。作法が師匠を作り師匠が流派を作り流派が宗家を作りそれはいずれ抗争に繋がるかもしれません。。。その頃にはホットケーキの味なんかどうでもよくなっちゃってるかもしれませんね。

でもボクにはそんな心配はいりません。来月にはホットケーキなんか忘れてハーモニカの練習でもしてるかもしれません。ボクは飽きっぽいと言うか真髄を見上げ過ぎるあまり途中で諦めちゃう傾向があるみたいです。そうすると結局は All or Nothing になっちゃうんです。とはいうものの今までに All を手にした事は一度も無いし、これからも無いんでしょうね。ボクはこうやって日々起用貧乏になっていくんです。

数年前に珈琲館で食べたホットケーキが美味しかったのを思い出して食べに行ってみました。でも残念ながらパサパサしてなんの感動もありませんでした。ホノルルの Eggs'n Things のパンケーキもまた食べて見たいけど、どうなんでしょうかね。昔美味しかったものが美味しくなくなるのってツマンナイですよね。でもそれって味が落ちたのか自分が慣れたのかどっちなんでしょうか?

美味しかったラーメン屋が不味くなってたりすることって結構ありますよね。一度知ってしまった感動は慣れることで失っていく運命なんでしょうか。長く生きるって事は感動をひとつづつ潰していくことなんでしょうかね。

見方を変えるっていうスパイスがあるけどラーメンやホットケーキ自体が変わるわけじゃないから結局はただの悪あがきなのかもしれないな。

フットボールに興味を感じなくなる時がきたら悲しいなあ。でもその時はきっと悲しささえ感じられないんだろうな。

05/04/09

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kuntan's note