『夜のこどもたち(改訂版)』パロル舎と同じ著者の本なのですが、あいかわらず妙なツボを刺激する小説でして、読んでいる間中悶えまくりでした(^^;。珍しく2日で読めたし(児童書だから文字数少ないけど)。
それでいて、とかく人間不信になりがちな中学生くらいの少年少女の心の揺れを非常に巧くデフォルメして表現した、結構いい感じの思春期文学(?)です。適当にうまく教育的だし、その点でもなかなかナイスです。
力を持つ自分を選ばれた人間だと主張する少年に対して、人を信じることに救いを求めようとする幸恵、という構図は、非っ常〜に、ありがちではありますが、緊迫感で結構読ませます(^^;。そして、意外(?)な事実が明らかになり・・・。
こういった超能力(暗め)系に走るジュブナイルって、私が小中学生の頃には妙にたくさんありましたが、今も面と向かってこういうことを正攻法でやってしまう小説があることに、何だか面映ゆさを感じてしまうのでした(^^;。好きです、こういうの。
ところで、「脇田」って・・・(笑)。「三日月」(^^;?