「金沢情報」という石川県のタウン誌に、新刊紹介の原稿を書いてくれないか、と頼まれたのが一九九二年の三月ごろで、そのころ私は本屋さんで仕事をしていたので、新刊本にはさわり放題つまみ読みし放題、まあ、なんとかなるだろうと引き受けた。それが一〇年も続くことになるなんて、まさか思わないよな。
一〇年間、大人に毎月読書感想文を書かせたらどうなるか。その答えがここにある。 読書嫌いの子供を作る早道は、読書感想文を書かせることらしい。
つまりそういう本なのだ。これは書評の本ではない。本の紹介をまとめた本だ。1冊の本に宛てられる紹介文は長くて500字。・・・全体的にWebページの本紹介のような雰囲気なのは、タウン誌という媒体に由来するものなのかしら(^^;。
で。この本の何が凄いかって、選書が・・・ワタシのツボを突いているのだ(*'▽'*)。そんだけ(^^;。だから他の人が見ても、あまり面白い本ではないかもしれない(^^;。
そもそもは川島誠の書評が載っているという情報をGetして借りてきたのだ。いやぁ、川島誠のファンって私のほかにもいたのね(;_;)ノ。無茶苦茶嬉しい。
まず、川島誠関連以外。
タイトルからもすぐ分かるけど、瀬川あづさは猫好きなのだ。だから猫関連の本の紹介も多い。しかあし!! 『奇跡の猫遊び』を紹介している猫好きというのも初めて見た(*'▽'*)。これ、世界で5本の指に入るほど(根拠なし)邪悪な猫本(--)b。 犬堂光範『奇跡の猫遊び』。<略>それにしても、この本を見るたびに、ウチにある本の中でこの本が一番くだらないっ!と、思わず顔がほころんでしまう。(p.102コラム「□1995年□」より)
うん、うん(i▽i)。とってもくだらないよねー(T▽T)。
さらにさらに!! 『ネコのマッサージのしかた』まで(@@;!!
爆死〜(T▽T)
ああああああああああああああああ、もう、もう、くーたまらん(~^T)g。
今江祥智が1冊だけ、それが敢えてわざわざ
『大きな魚の食べっぷり』だというのも、もー思いっきり
ツボ!!(i-i)<普通これは選ばんだろう、今江祥智で(笑)
『宇宙家族カールビンソン』の紹介もツボだし、・・・はあ(--;
■800
セックスをキーワードに、児童文学の世界に斬り込んで来た川島誠氏の長編第二作。今回は、TWO LAP RUNNERS' つまりトラックを二周して勝負する八〇〇mランナーの少年二人が主人公の恋愛小説。「八〇〇m」という競技は、速いスピードの中にも駆け引きや妨害なんかがあって「走る格闘技」って呼ばれてるんだって。だから、すべてのヒトは八〇〇mランナーなんだ。つまるところ。
などが載っていた。なーんだ、『夏のこどもたち』はないの?(;_;)と索引を眺めて悲しくなってしまったりしたんだけど、これは絶対に川島誠おっかけだ(*'▽'*)。だって、「現代童話」も取り上げられているし(^^;。むむむ、しかも私なんぞより余程先輩じゃないか('-')。いいなぁ、私もリアルタイムで『電話がなっている』を買いたかった・・・(;_;)ノ。そう考えると書店員ってやっぱりお得かも・・・。
とか思いつつ、バスの中でページを繰っていて・・・見つけてしまった(*'▽'*)。
この本は7:3くらいの2段組になっていて、上段(「上の部屋」)には本ごとの感想、下段(「下の部屋」)にはコラムが載っている。その、下の部屋にあった。
そう、そのとおりなのよ!! 嗚呼(;_;)。川島誠を愛しているのは私だけではなかったのね・・・(i-i)。大雪のバスの中、私は感動にむせび泣いたのでした・・・。
こういう書店員が身近にいたらなぁ(;_;)。
私、ついていきます(/i▽i)/
とにかく、しばらくはこの本からピックアップしてメモを取って図書館に行こう(i-i)。
でも、妹尾河童を著者名索引で「い」項に並べるのは違うと思うな。
*注:これは編集の方が分類したのだそうです(^^;(瀬川さんより)