bake
ローカル設定企画書
 …早い話が「オレ様設定」

 掲示板形式にしようと目論んでましたが、考えてみればそこまでする企画じゃないような…。今日び己の設定を微に入り細に入り語って憚らないほど熱い方は珍しいでしょうし、ねえ(笑)。
 ま、もしいらっしゃいましたら店主までメール下さい。没・リテーク・こき下ろしありでよろしければ、ここに掲載させていただきます。

工藤新一のサッカーはクラブサッカーである
 高校一年で初心者が入部していきなりレギュラーで10番、ってのはまず不可能。何らかの経験があると思われるが、中学時代にそんな話はなかった。で、考えられるのはどこかのクラブチームに所属していたと言う事。
 海外のプロサッカーチームは一部を除いてスポーツクラブに所属している。日本で言えば読売新聞が野球団と読売ウェルディをもっていたような物だ。で、ジャイアンツに少年野球チームがあるように少年サッカーチームが存在する。これがプロ二軍の役割も果たす訳だ。
 日本の青少年のスポーツは学校教育の一環としての面が強く、サッカーのような総合スポーツではこれがマイナスに働く。年に一回の県大会だの全国大会だのを目指すのに手一杯で、その子供の総合力をじっくりと伸ばしてやるって事がどうしてもおざなりになってしまう。あまつさえ指導者の押しつけになる事が大半。
 クラブチームはそういう意味では余裕がある。少なくともサッカーをやりたくない人間に無理矢理サッカーをやらせるような事はない。海外生活に慣れた両親に育てられた新一だからクラブという物に馴染みはあったはずだし、学校教育のサッカーよりかは相性もよかったはずだ。
 第一あの協調性のない男に、中学の部活動が務まる訳がないだろう。

工藤家の持病はイン○ンである
 日本では非難されるコトではないが、欧米諸国(特にイギリス)において“ズボンのポケットに手を突っ込む”事はタブーとされている。これはある行為を連想させるためであり、故に女性の前でこれをやる男は“品性劣悪”のレッテルを貼られても何の言い訳もできない。
 他の人間はともかく、海外生活の長い優作がこのマナーを知らないはずがない。それなのにヘーキでポケットに手を突っ込んでいるというのは、そうする必然があるからだろう。そう思って見れば息子の方も同じ事をしている。この病気は家庭内感染する確率高いから代々移され続けてきたのかもしれない。
 そーいえばコナンはトランクス派だった。スレないためだろう。

優作×ジン
 ジンというのは外見こそ一匹狼に近いが、実のところは組織の犬。しかも「裏切り者の臭い」だの「あの方」だのぬかしているコトから考えるに、かなりの忠犬と思われる。こういうタイプは相手が自分より強いと認めれば、えてして逆らうことはしない。あまつさえそれまでの己をぶん投げてでも、新しい主人に付いてしまう。要するにノンポリの長い物には巻かれとけ主義者、アイデンティテイ欠如の一歩間違えば狂犬、ってヤツである。
 対する優作はコナンにおける無敵のジョーカー。なんたって主人公より強い極悪中年・道楽親父である。
 ゆえにもしこの二人が一戦交え、なおかつ優作の方にその気があるとすれば(可能性は大アリ。なんたって息子の命がかかってるんだから)、ジンが優作に付く確率はかなり高いと思う。

工藤夫妻は“できちゃった婚”である
 アイドル歌手であるならまだしも、藤峰有希子は世界的な女優だったはずである。その彼女が結婚だけを理由に芸能界を引退するのはどう考えても不自然。結婚相手が一般人であるなら「普通の奥さんに」という言い訳もなりたつが、夫は作家なんぞという極道家業。状況を考えるに「妊娠したから」芸能界を一時的なりとも離れざるを得なくなった、と言うのが真相なのではないだろうか。…若かりし頃のあのオヤジ、女に対してムチャクチャ手が早そうな感じだった。
 ちなみに息子の新一が16歳の時に、有希子は37歳。イヤでも20歳で産んだ計算だ。

工藤優作の人気がでたのは国内より海外の方が先だった
 何しろ“推理小説家”である。ミステリーならいざ知らず、完全に一定数のマニアの物と化して久しい推理小説でメジャーになる事は、どう考えても難しい。ましてそこから世界的作家になるなんて事はまず不可能だ。むしろイギリスあたりで賞を取り、その人気がアメリカへ飛び火して、世界的な作家になったと考える方が理にかなっている。
 マイケル・クライトンやスティーブン・キングなんかを読むと判るが、あちら産のベストセラーというのはハリウッド映画も真っ青のエンターティメントである。だから“闇の男爵”シリーズは、そのエンターティメント文脈をふまえた推理小説だと考えられる。そういう話が日本発で世界に広がる可能性がないとは言えないが、ちょっと考えにくい。最初からアメリカ市場をターゲットにした話だろう。
 要するに最初からエンターティメント志向の作家であり、日本の推理マニア向けの話を書くタイプの作家じゃなかったのではなかろうか。