今回選んだ宿は塔ノ沢温泉にある”環翠楼”という老舗宿。重厚な数寄屋造りの建物は有形登録文化財にも指定されている。文化財で一般の宿として実際に使われているのは日本全国どうもここだけらしい。

やっと到着!下足番のおじさんがガラガラと戸をあけて迎えてくれた。なんだか自分が東海道を旅してやっとたどり着いた助さんにでもなっとような気がした。(黄門さまではない)
約3時間歩き終えた足は既に痛みを感じていた。山や階段の下りをたくさんすると、足が笑っちゃう〜・・・その状態に既になっている。ダンナはぜんぜんらしい。悔しい。
館内には散策MAP⇒というものも用意されているくらい、見所満載。足が痛い・・・なんて言っているのももったいないので、一息入れてすぐに歩き回る。
ここまで大切に残していらっしゃる宿の皆様、ほんとうに偉いなぁ・・・


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廊下の鏡にキリンビール。昔あったよねぇ・ お風呂の入り口にあるレトロな洗面所 趣きあるロビー 日本ビールと書かれた大時計

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さてお楽しみのお風呂の時間。古い宿なので、館内のお風呂はタイル&ステンドグラスの当時そのままのお風呂。温度は・・熱い。どういうわけか?この手のお風呂は今まで経験したどこもが熱い。(ゆったり入りたい人には不向きと思います。)でも独特の雰囲気は新しいそれとは違い、大正時代にタイムスリップしたようでとてもくつろげる。

露天風呂は敷地内の石段を上がって川沿いの遊歩道に新設されている。こじんまりと3人くらいしか入れないお風呂だけど、川のせせらぎを聞きながらゆったり&足をよくモミモミ。この時点で既に石段を降りる足が笑ってて、狭い石段下駄ごと転げ落ちそうで危険だった。

そして待ちに待ったお食事の時間。一言で言えば「おいしい&量が多い&とても丁寧なお料理」に涙。私たちはかなりな大食いチームだが、その私たちが食べきるのがやっとの程の量!
(←全13品の皐月献立お品書き)
仲居さんいわく今の板長は若い人らしく、新しい会席料理開発に余念が無いらしい。おかげで普段ちょっと食べたことの無い会席料理で大感激したのでした。おいしいものを食べさせてくれてありがとう〜。

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凝った先付け
ふかひれの御椀
大好きな鴨★
そして翌日は塔ノ沢駅の中にある銭洗弁天でお約束の銭を洗い、「ちもと」で湯もちとこの最中をお土産に買いました。

それから目指すは風祭駅にある鈴廣が運営する「ビール蔵」ここでお昼にしようと湯本駅から小田原方面へまたひたすら歩く(お腹をすかせるため・くいしんぼうだな)
国道沿い、誰も歩いている人がいない。

お目当ては地ビール。飲み比べセットもあり、上げたての野菜さつま揚げも食べさせてくれるし、イカのほう葉焼きもあって、昼間なのに又飲んじゃったよ〜。
帰りの電車の中は爆睡。この日すでに筋肉痛だった足は月曜からもさらに痛みをまし、駅の階段の上り下りがキツイ、という情けないおみやげ付きとなった楽しい旅でした。


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おしまい