滝と温泉。

さて、屋久島にも温泉がありますが、ごく限られた地域だけとなっています。

今回の屋久島の旅を検討しているときに、贅沢にも「山・海・温泉(+酒)」という(ちょっとオヤジ入っている気もしますが・・・)条件で出来るだけ希望が全てかなえられるように計画していったのです。
出来たんですね〜、その全てが。
なんて素晴らしい島なんでしょうね!

温泉に入れる地域は湯泊・平内・尾之間の島の南にあたる地区と、楠川・大浦(シュノーケルツアー参照)の島の北地区だけみたいです。

島の北から南まではバスで約1時間以上離れているので、上記の地域以外に宿を取った場合、温泉に入る為にはこのエリアのどちらかまで来なければなりません。


ここ尾之間温泉は尾之間地区の人々によって造られた共同浴場。
ウッディなログハウス風の建物ですが、中はやっぱりのどかな空気が。
行った時はちょうど夕方、地元の人、旅行者が入り混じっての大繁盛でした。
湯はかなり熱めで、浴槽の下からコンコンと湧き出ています。湯の入り方にもさまざまな制限があるので、地元のおばちゃんたちのそぶりを見よう見真似で(笑)タオルだけは持っていたんだけど、石鹸やシャンプーは持参しなければならなかったのね・・・
でもとってもいい温泉でした。

こちらは尾之間よりもう少し西へ行ったところにある、有名は「平内海中温泉」
海にある温泉なので、干潮の前後2時間しか入れないのです。
入るといっても、脱衣所も仕切りも何も無いので完全混浴、水着着用禁止。
女性はなかなか入れませんねぇ。なので見学のみ。

実は訪れた日が最終日の早朝。他の日に行きたくても(干潮の)うまく時間が取れなくてギリギリになってしまった。10:30にはホテルを発たなければならなかったので、タクシーをチャーターして滝と温泉を見に6:30にホテルを出発。
あいにく夜からの雨と風は朝になってもやまず、だんだんひどくなる・・・


海水に手を入れてみると、お湯はほんとに温かだった。天気の良い夜、満天の星を見ながら入れたら最高だろうなぁ〜・・・と思った。

ゴオ〜〜ッ!!

左の写真では解りませんが、実は海が荒れていてものすごい波しぶき!
地元のおじいちゃんが様子を伺っていた。(右真ん中緑のシャツの人)結構この位置は怖いよー。でも地元の人にはなんてコトないんでしょうね。

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海中温泉を見学してから、バスの最後の停留所にある「大川(おおこ)の滝」へ。
「日本の滝100選」の100個目の滝だそうです。屋久島の滝の中では最大、高さ88mの断崖から落下する様はダイナミックの一言。

でもこの滝も、
「昨日来たときは雨がずっと降っていなかったから右側は枯れてなかったんですよ〜。今日は水量が多くてよかったね。でも今日はまだ雨が降るからもっと増えて、ここの位置は水没するからこれないよー」
と運転手さんの説明。ほ〜っ。

いや、きっとそうなるに違いなし。
この段階ですでに傘が重くてしっかり支えていないと傘の役目を果たさなくなる勢いで雨が降っていましたから(ーー;)

写真では大きさってわからないものですよね。
なので私の大きさと比較してください。

上を見上げてもクラクラしますが、滝つぼに落ちる水の量と上がるしぶきも豪快です。この滝一個でも、自然の偉大さをおもいっきり感じることが出来ました。

「このくらいの雨は普通なんですかねぇ?」と恐る恐る聞いてみたが、「ああ、これくらいは普通ですよ!山の上はもっと降っていますよ。」「・・・・」この雨は東京では台風クラスの雨です。

タクシーは結構なスピードで走るんですが、道路を走る、じゃ無くて水の中を進んでいる感じ。ワイパーなんて意味を成しません。この雨があるからこそ、屋久島の森が生きているって・・・もうあまりのすごさにひれ伏すばかりの私でした。「屋久島全体が滝つぼのようなもの」と言う意味がよーーく解りました。

その後、「中間ガジュマル」を見に行きましたが、あまりの雨で車から外に出れず、車窓よりの見学となりました。あっという間の目の覚める1時間半でした。