1998年2月mei01

影無し井戸(かげなしいど)

親孝行な六兵衛の井戸

高岡市末広町

 約230年前、現在の一番町に生まれた石瀬屋六兵衛は、幼いころ父や兄を亡くし、 貧しい生活を送りながらも、日頃から病気の母親に孝行を尽くし、篤行を重ねていました。ある日、 この地を歩いていると、突然不思議な老人が現れ、「近いうちに、きっと よいことがあるだろう」と言って、あっという間に姿を消しました。後日、 寺の富くじに当たった六兵衛がここに井戸を掘ったところ、たいへん良質な水が 湧き出ました。井戸の名称は、影無し坂の地名に由来しているそうです。

 文化6年(1809)学者の富田徳風ら有志によって顕彰碑が建立されました。

 高岡市末広町の超願寺の横にあります。今は地下5mから水をポンプでくみ上げています。 JR高岡駅より徒歩10分、ホントに街中にあります。大いに利用されていて、特に朝晩に汲みにおいでる 方が多いです。写真を撮った日も自転車で水をくみにきてる方が・・・。 「この水でお茶やコーヒーを入れるとおいしいんです」と嬉しそうにお話しされ、 帰り際には顕彰碑に手を合わせておいでました。


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 影無し井戸(動画/33秒)〔登録日:2003/07/20〕  


影無し井戸1  孝子六兵奉賛会により大切に管理されています。【2003年1月撮影】



影無し井戸2  平成14年12月に紫外線滅菌装置が取り付けられました。【2003年1月撮影】



影無し井戸3  紫外線滅菌装置の配管状況です。【2003年1月撮影】



影無し井戸4  自然湧水であることを周知する看板も立てられています。【2003年1月撮影】



影無し井戸5  水質試験成績書も掲示されています。【2003年1月撮影】




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