1998年3月mei01

瓜裂清水(うりわりしょうず)

環境庁「名水百選」

あまりの冷たさに瓜が裂けた

富山県砺波市(旧 庄川町)金屋字岩黒

 名前の由来として次のような言い伝えがあります。『今からおよそ600年程むかし、 杉谷山(岩黒の奥山)の庵から地方教化に出かけた 綽如上人(本願寺5世、井波瑞泉寺開祖)が、岩黒地内のこの地にしばらく 休息した際、綽如上人の馬のひづめが突然陥没し、その跡から清水がこんこんと 湧き出た。教化の徳に慕い寄る里人が献上した瓜をこの清水で冷やしたところ、 瓜は自然に裂け、その冷たさとおいしさは格別であった。 上人はことのほか満足し、自らこの清水を「うりわりしょうず」と命名したという。 その後、霊泉として地方にまれな清水とたたえられ、炎天連日にわたる大干ばつ のときも枯渇することがなく、現在に至っている。』

 国道156号線を砺波から庄川町方向へ、示野東交差点を右折して看板に従って 車で約3分です。駐車場、トイレも有ります。 水場から豊かに流れ出る水は、そのまま小さな池となり、あたりは小さな 公園として整備され、大サカキ、白コブシなど多くの樹木に恵まれています。 東屋の休憩所では、この水を使った野立ても催されてるとか。


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 瓜裂清水(動画/48秒)〔登録日:2003/07/20〕


瓜裂清水1  こんこんと湧き出る清水。【2003年2月撮影】



瓜裂清水2  たくさんの石仏に見守られる清水。冬でも汲みに来ておいでますね。【2003年2月撮影】



瓜裂清水3  自然湧水であることを周知する看板が立てられています。【2003年2月撮影】




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