高清水(たかしょうず)山の標高830mの山あいにある、周囲約2kmの堰きとめ湖です。 池を取り囲むようにブナが生い茂っています。 この池は、流入する河川もないのに、常に清澄な水を満々とたたえ、 どのような日照りにも枯れず、長雨にも濁りません。 池の由来については、次のように言い伝えられ、龍が守り神の神秘的な信仰の 池として人々からあがめられているとか。 『今から約1,200年前の平安朝の昔、鎮守府将軍で武勇の誉れ高い藤原秀郷(俵藤太) が、水利の便が悪かった蓑谷に龍の子を連れてきて、小さな穴を掘ってその中に入れ、 更にその周囲に縄を張って区画し、「ここを池となし給え」と祈ると、一夜のうちに その区画内が池となり、今日の縄ケ池ができた。』
池の南側に隣接した湿地に群生するミズバショウは県指定天然記念物です。 5〜6月に咲くミズバショウは植物分布上南西限といわれ、標高1,000m以下での 大群生は学術的に貴重とされています。 城端市街から国道304号線を平村方向へ、途中看板を左折して林道高清水線を約8kmです。 城端駅より車で約30分です。
三方をブナの原生林に囲まれた天然湖です。