1998年8月mei01

弘法大師の清水
(こうぼうだいしのしみず)

頭が良くなる弘法清水

中新川郡上市町護摩堂

 次のような言い伝えがあります。『昔、夏の暑い日、弘法大師がこの村へ 御巡錫なされた時、ある老婆に水を求められ ましたが、村は水に乏しく、飲料水は数町も隔てた渓谷から汲んでいました。 老婆は「少しお待ち下され、ただいま汲んで進ぜましょう」と言って、川に通ずる 険しい谷道をおりて手桶にいっぱいの水を汲んでさしあげました。大師はその親切を 喜ばれ、お持ちになっていた錫杖をぐさっと地面に突きさし、ぐりぐりえぐって穴を 作られました。すると不思議や穴の底から勢いよく清冽な水が湧き出したのです。 老婆をはじめ村人は非常に喜んで、この水を弘法さまの清水と称して村中が飲料水として 利用するようになったということです。』

 ※弘法大師(空海)は、わが国真言宗の開祖です。唐で学んだ知識を生かして、@日本最初の民間学校の創設 A日本を代表する書の達人Bアーチ式の巨大なためいけの建設なども行いました。これらのことから、 民衆を救うスーパーマンとして(^^;)弘法伝説が各地に残ってると思われます。

 滑川ICから富山中部広域農道(スーパー農道)を上市町方向へ、途中安田交差点を左折して 東福寺野公園方向へ向かって約6kmです。途中道が狭くなるので安全運転で。地名の護摩堂は、 大師が村民の幸せを祈って護摩を炊いたことにちなんでいます。


弘法大師の清水1  今日も水を汲む人が。頭が良くなると聞いて私メも思わず汲んできました(^_^;)



弘法大師の清水2  弘法堂の前に湧いてます。




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