1998年12月mei01

加持水(かじすい)

金粉をまぶしたかのようなヒカリモの井戸

婦負郡婦中町千里

 次のような言い伝えがあります。『その昔、山田村宿坊の一末寺に安置されていた聖観音が、仁蔵という百姓に 「我を常楽寺に還してくれ」という夢の御告げを下された。それにより、尊像は 社僧の人々や里人によって御遷仏なされた。すると、一夜にして観音堂地内の樹林の中に 霊水が湧き出て池ができた。これを加持水と称した。その昔より、日照りのときも枯れることなく、 諸病に飲用すれば霊験今に新たなりという。』

 小杉から県道小杉八尾線を八尾方向へ、婦中町小倉交差点を右折して県道下瀬小倉線を 約2kmにある常楽寺境内に湧き出ています。 寺の参道52段を登った観音堂の正面です。


加持水1  夏には薄暗い井戸の水面に、金粉をまぶしたようなヒカリモが神秘的な光を放つとか。【2003年2月撮影】



加持水2  ヒカリモ(べんも藻類)は昭和47年に発見されたもので、県内では、ここだけに見られるとか。【2003年2月撮影】




【とやまの名水に戻る】