大昔、大岩子命(おおにゃくしのみこと)が北陸鎮定の際に猛火攻めにあって、この一帯が焼山と化し たため、のちに八木山と書かれるようになったといわれています。 その焼山の跡、山の中腹のけもの道にあたる岩肌の間から信じられないほどの湧水が 音をたてて流れ出しており、この水でけものが傷をいやしていたと伝えられています。 村人たちは、年中絶えることなく湧き出る貴重な湧水を、飲み水や田畑に利用し、 感謝のあかしとして祠を建立し、八木山不動尊を祀りました。 富山軽便鉄道が開通した大正初期から昭和10年代頃には、夏になるとこの湧水の 滝にうたれようと、県内外から多くの人々が訪れ賑わいました。 古来、この滝で入浴すると肌が色白になると好評で、また不動尊を信心して 眼病を治した人もいるといわれています。
富山から国道41号線を大沢野方向へ、大沢野町長附の信号を左折、二つ目の四つ角を右折して約200mです。
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八木山の滝(動画/28秒)〔登録日:2004/09/02〕
四つの筒から水が落ちてます。付近には、この水を利用した割烹と鉱泉があります。【2003年2月撮影】
滝から約200mの住宅街に水汲み場が。
「昔、水道が入ってないときはこの水を飲み水にしてたんだよ」と、水を汲みにきてた
おばあちゃんが話してくれました。現在も近くの3軒の家庭へ配管されているとか。【2004年9月撮影】