1999年2月mei01

常願寺川の清流(じょうがんじがわのせいりゅう)

我国屈指の急流河川

富山市(旧 大山町含む)、中新川郡立山町

 常願寺川の上流は、称名川、湯川、真川、和田川、小口川の5大支流からなり、 それぞれに立山開山、戦国の争乱史話や伝説を残しています。 長さ56km、万年雪を頂く立山・薬師岳に源を発し富山湾に注ぐ常願寺川は、 勾配66分の1という我国屈指の急流河川です。 改修工事のために政府から派遣されたオランダ人技師のデレーケは、「これは川ではない、滝である」 と言ったほどです。 しかし、営々と続けられた治山治水工事のかいあって、現在では、この川の清澄な水は、富山市民の 水道水源であるとともに、かんがい用水や工業用水に広く利用されています。

 常願寺川立山橋(立山町側)のたもとの岩峅雄山神社の入口附近に「名水の標柱」が建てられています。


常願寺川の清流1  立山町かめいわ橋から上流を望む



常願寺川の清流2  大山町立山橋から下流を望む



常願寺川の清流3  岩峅雄山神社
 立山連峰の雄山(3003m)の峰本社は屹立した巌上にあり、冬期間は雪深く登山することが 至難であったので、山麓岩峅に社殿を建て、年中の諸祭礼を怠りなく奉仕したと伝えられている。 間口五間の流れ造、北陸最大の本殿です。




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