1999年8月mei01

片貝川の清流(かたかいがわのせいりゅう)

万葉の歌人、大伴家持も詠んだ清流

魚津市

 毛勝三山(毛勝山、釜谷山、猫又山)の渓流と大雪渓を源とする片貝川は、 延長がわずか27kmの河川ですが、標高差が著しく、日本一の急流河川と いわれています。「片貝」の名称は、「片峡」、つまり片側だけの峡谷という 意味からといわれ、現在も、海岸からわずか3kmのところまで右岸の山並みがせまっています。 この川の清澄な水は、農業用水として魚津の水田地帯を潤すとともに、扇状地の扇端部に 広く湧水地帯を作っています。

 『可多加比の 川の瀬清く 行く水の 絶ゆることなく あり通ひ見む』  大伴家持が、清冽な雪どけ水が走る片貝川を歌ったものです。


片貝川の清流  写真は、落合橋から上流をのぞんだものです。北陸本線の鉄橋が見えます。




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