2001年11月mei01

杉谷の霊水(すぎたにのれいすい)

北陸自動車道の真下から湧く水

富山市杉谷

 
 『この水は、毎時5トン余り湧き出ています。 立山連峰の伏流水で長い年月を経てこの地に 湧き出ているのです。深い地下を流れている間に 地下の鉱石物質が水に適量に溶け込み、人体に 有効に働く薬の水となり、病に効くと共に長寿の 妙薬になったのです。 この杉谷の霊水は豊葦原の水穂の国王「 大国主命」の御子「建御名方命」がこの清冽な 清水の源に磐座を築き神籬となされた千古の 昔から人々に数多くの霊験を授けられました。 皆様にも必ず一層の幸せな恵みを授けられると 信じます。』
 【杉谷自治会・杉谷の霊水奉賛会による案内板】

 『その昔狩猟の民が、この地の豊富な山の幸を 糧とし、美しい明神池の水で潤い、安住の 地とし、重厚な出雲大文化圏をここに築いた。 やがて雄勢な大和王朝に攻められ、一族の 皇子、建御名方命は明神池間近に神籬( ひもろぎ)を設け一族の子孫繁栄を宣(のたま) い、白大蛇と化し池の地底に姿を消した。 そして不思議な事に神籬の下の岩が割れ湧水が 溢れていた。人々は恐れ、恭願して神が照臨 する岩としていちき祭った。 それから二千有余年、今に変わることなく清冽な 水が流れ出ている湧き出ずる清水は力の源、百楽の 水、霊水として尊敬され、妙薬の効能を唱える人達は 今もなお絶えない。
 近世になり前田利次が杉谷山を鷹狩り、矢の訓練などの 好適地として利用し、その折に飲料水として用い、勝れた 水であるとして城まで持ち帰ったと言われている。そして 前田利次が杉谷山に入山中は、住民に水の使用を禁じたことなどから、 「殿様清水」と呼ばれるようになった。別名で、かに清水、うなぎ 清水、蛇清水などとも言われた。』
 【呉羽山観光協会による杉谷の霊水の由来】

 県道小杉富山線の富山市ファイリーパーク前にある古沢(東)信号を富山医薬大方向へ約1km。 北陸自動車道に架かる呉羽橋手前の小路を約200mにあります。10月にも行ったんだけど デジカメが写ってなくて(・・,)グスン・・・。再度の訪問です。


杉谷の霊水1  水量豊富です。飲むと相当鉄分が多い感じです。



杉谷の霊水2  きれいに整備されています。今日も水を汲む人達が。



杉谷の霊水3  写真中央の看板右後方に見えるのが杉谷の霊水。すぐ横は北陸自動車道。 水源は自動車道の真下です。本来、自動車道を建設するときに壊される予定であったが、地元の 人達の要望で残されたとか。




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