名水のそばに由来記が掲げてあります。『この臼浪水は、瑞泉寺発祥の機縁となった霊水で、
本願寺5世綽如上人の勧進状に「此地に霊水あり、故に瑞泉寺と称す」とある。
南北朝の頃、越中に真宗の拠点を求めて、この地を訪れていた綽如上人に朝廷から
上洛の要請があった。その上洛の途中、乗っていた馬の蹄先から清水が湧き出した。
これを寺院建立の趣意とした上人は、勧進状をしたため、人々の寄進で、この地に
瑞泉寺を建立されたという。一向一揆の頃には、寺域一帯に土塁が築かれて要害の地
となった。天保年間には、小庵と庭園が整えられた。
ゆかりの臼浪水と、周辺の四季を通じての風情を尋ねて、多くの文人墨客が足跡を
残した。安永の頃に訪れた伊勢の俳人三浦樗良(みうらちよら)もその一人である。
「世に古りし すすきが中の 泉かな」 樗良 』
庄川町の環境庁名水百選「瓜裂清水」へ行ったついでに、せっかくだからと瑞泉寺を訪ねると
臼浪水の案内板があったので、思わず確かめてきました。
瑞泉寺の左手方向200m、井波八幡宮の境内にあります。
綽如上人瑞泉寺創立之霊跡「臼浪水」【2003年2月撮影】
冬なもんで、井戸には雪が( ;^^)ヘ..【2003年2月撮影】
瑞泉寺山門です。高さ17.4mの総ケヤキ造りで、真宗寺院建築の山門形式を
代表する建造物です。【2003年2月撮影】
瑞泉寺本堂です。現本堂は明治18年(1885)に再建された北陸真宗寺院最大の伽藍です。
本堂左側は、聖徳太子南無仏像を安置する太子堂で、井波彫刻の粋を随所にみることが
できます。
【2003年2月撮影】
映画「釣りバカ日誌13」の舞台にもなった「木彫りの里 井波八日町通り」です。【2003年2月撮影】