1994年高岡市発行の「わが町内自慢の行催事・文化財ガイド」には、二上射水神社について
次のように記されています。『奈良時代の創建といわれ、もとは二上神(二上権現)と称し、越中で最高の
神階にありました。明治2年、延喜式内の名神大社ともいわれる射水神社の名をとり、現社名に改めました。
毎年4月に催される築山行事は、県指定無形民族文化財となっています。』
また、1979年高岡市水道局発行の「高岡市水道史」には次のような記述があります。
この記述をもとに訪問してきました。
『二上神が、いつから射水神社となったのか明らかではない。山の神が同時に水の神である例は、
珍しいことでない。射水は、この地方の名であり、ここで勢力を振った豪族の名でもある。
しかも水に関係のある名なのである。射水の文字を伊水と書いた例はあるが、井水と記した例は
ない。しかし、二上山に存在する大小無数の谷から勢いよく流れ出てくる水、山麓崖下に、やはり無数に
存在する崖下泉(井水)が農耕と生活に不可欠であったと考えたとき、射水が井水であっても
不思議でない。なお
射水神社の後方に、「いやしの水」と呼ばれ切傷に効くといわれる泉が湧き出ており、
かって、その水を引いて銭湯を設ける計画があったという。この泉がいつごろからあったものかはっきり
しないが、水量の多い泉だったことがわかる。二上山にできた開折谷の入口に鎮座する射水神社の
祭神が、山の神で、同時に水の神であっても不思議ではないのである。』
県道小矢部・伏木港線沿いに二上射水神社の看板が出ています。
境内案内板に御霊水と記してある水が多分「いやしの水」だと思われます。
射水神社本殿の左後方にあります。
社務所が留守だったので、近所の何件かの家で尋ねたのですが、はっきりしませんでした。
ひっそりと湧き出てます。口に含むと何か霊験が( ;^^)ヘ..。【2003年2月撮影】
二上射水神社本殿です。高岡古城公園に遷された射水神社のもと宮です。【2003年2月撮影】