(ぶながたけ)
武奈ヶ岳
(1214m)


比良山系の最高峰です。今日ではリフトやロープウェーを使って頂上まで楽に登れます。
滋賀県琵琶湖の湖西岸は比良山地が南北に伸びて、湖東側からみると琵琶湖の向こうに山が見えるという素晴らしい景観を見せてくれます。また昔から東海道の宿場町として栄えてきた湖東岸とは違って、交通便は悪いところでしたが、近年は比良や箱館山のスキー客が増え、また新興住宅地としても開発される地域となりました。登山もオールシーズンを通して大勢の岳人が足を踏み入れるようになっています。また毎年、秋には比良の全山縦走大会も行われているようです。パタリロの大好きな近畿の山系の一つです。


平成11年10月、KameG君と二人で登りました。
この日はちょうど大阪の山と友の会のパーティーも武奈ヶ岳に行く予定、JR湖西線の比良駅に着いて改札口前のバスに乗り込むと、後から山友のメンバーも大勢乗り込んで来ました。リフト前で降りるとそこは雨がザァーザァー。KameG君が合羽を持っておらず、「何で行く前に持って来いと言ってくれなかったのだ!」と怒ってしまいました。やれやれ、山に行く時は合羽を持ってくるのが常識じゃねーか!体力あっても技術なしとはこのことを言うんでしょうねぇ。RBのH氏が「合羽を持って来ないやつは山へ行く資格がないぞ」と愚痴っていたことを今さらながら思い出しました。

仕方なくリフト前で2千円のポンチョを買ってリフトに乗車。そこから中継点でロープウェーに乗り換えて山上駅まで。この日は雨でしたので楽をしようと思ったのです。そこから徒歩で比良ロッジを過ぎて比良山スキー場ゲレンデ前の八雲小屋まで。そこで昼食をとりました。昼食が終わると武奈ヶ岳頂上に向かって出発。私達の前にはまた例の山友メンバーがぞろぞろと歩いていました。深い森林地帯を20分ほど歩くとイブルキのコバ、そこからさらに上に向かうと森林が開けてきて急傾斜の道に出合いました。一気に上に上がってしまうとそこが武奈ヶ岳の北稜線です。右に曲がって360度の展望を見ながら歩いていくと、すぐそこが頂上。先に登ってしまった山友メンバーが頂上で記念写真をとっていました。この時、雨は既にやんでいましたが、天候は曇りで視界は不良。ちょっと残念なのを尻目に元来た道を下山開始。山の紅葉はまだまだでしたがゲレンデ斜面のススキの大群は見事でした。

ロープウェーを使って中継点で降り、後はそこから徒歩でリフト前まで30分程で下山。バスの最終便が出て行った後なのでそのまま比良駅まで歩きました。帰り道は行きの雨がうそみたいにあがっており、真っ赤な夕日を眺めながらとぼとぼと歩き続けました。武奈ヶ岳って結婚前から何度も登ってますけど「合羽がない」なんて騒がれて登ったのは初めてですわ。やっぱり誰かと登る時は持ち物を徹底しないといけませんねぇ。特に登山パーティーの人達なんかは要注意!


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