(だいふげんだけ)
大普賢岳
(1780m)


大峰山系にある山。その南面は鋭い岩壁で知られています。和佐又口から入山でき、和佐又ヒュッテからは3時間程で登頂できます。このコースには修験道の行場である指弾ノ窟や笙ノ窟があり、また石の鼻と称する巨岩の展望台もあって見所たっぷりです。晴天時の石の鼻からは弥山、仏生ヶ岳、釈迦ヶ岳、大台ヶ原などが眺望できます。


平成12年10月、RBのT氏とS氏の3人で登りました。本当は大峰山系の弥山へ行くはずだったのですが、あいにくの雨天とトンネル工事中だったため、予定変更して大普賢岳に登ることになったのです。しかも和佐又ヒュッテ前まで車を乗り入れ、そこから徒歩で入山。何と楽チンな登山でしょう。

ヒュッテ前で合羽を着込み小屋に登山届を出してブナの林の中を出発。しばらく行くとキノコ採りのおじさんに遭遇したりして、T氏がキノコを指差して色々と解説してくれました。これを食べたら死なないけど上下から「ゲェー」をするよ、などと手話を使って表現上手に。。。途中、トリカブトも発見したりしてS氏に「お土産にどうぞ」などと言ったら目を真ん丸くして首を振ってました。これは猛毒で食べたら死んじゃうんです。

しばらく行くと指弾ノ窟などの行場がいくつかあるところに出ました。笙ノ窟で雨宿りをしてそこで昼食をとっている何人かのパーティーがいましたので、我々もそこで昼食。ここは役行者冬篭りの跡といわれており、修験道の行場の一つです。中央に不動明王が祀ってありました。

昼食後、急なはしご登りをいくつか続けて石の鼻に到着。晴天時、この巨岩の上に立てば素晴らしい展望が見れるようですが、この日は雨天で真っ白け。仕方なくあきらめて、この日はここから引き返すことにしました。

元来た道も下りでは雨でツルツル滑る始末。慎重に下りて行くと和佐又山への分岐点があり、そこから和佐又山の頂上を極めることにしました。標高1344mでこの付近では低山です。頂上を往復した後、元の和佐又ヒュッテに到着。山小屋で合羽を脱いでコーヒーを飲んだ時は最高の幸せ気分。T氏のおごりでした。

和佐又ヒュッテを車で出た後は169号線沿いの大迫ダム近辺にある入之波(しおのは)温泉へ。ここのお湯は黄土色で単純泉です。登山客が下山後に立ち寄る温泉らしく、我々が行った時も大勢の入浴客が入っていました。


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