(にしほたか)
西穂高
(2909m)


奥穂高、北穂高、前穂高、涸沢岳、間ノ岳、西穂高の3000m級の岩峰群を穂高連峰と呼びます。そのうちの最高峰が日本第三位の標高を誇る奥穂高岳で3190m、一番西側にある西穂高岳は2909mです。昔から大勢の登山家が海外遠征の訓練場として入山し、腕を競っています。またその分、遭難者もたくさん出ており、十分な登山装備と技術を確保した上での入山をおすすめいたします。今回の西穂高岳は新穂高ロープウェーを使って入山できるため、一番登りやすいコースですが、独標からの道は岩稜続きです。くれぐれも足元に気をつけて登って下さい。        


平成14年9月、穂高連峰の紅葉を見ようと一足早く入山しました。
自宅からいつもの上高地ルートで新穂高温泉まで。駐車場が確保できなかったため、引き返して白樺平駅近くに車を置いて、白樺平から新穂高ロープウェーに乗車。ロープウェーからは右手に焼岳が、左手に槍ヶ岳の尖がりが望めました。

終点西穂高口で降りて屋上に登ると、後ろには笠ヶ岳が、前には槍・穂高連峰が雄大に連なっていました。紅葉にはまだ少し早い時期でしたが、晴天下に望めて余は満足じゃ。千石平園地を通って西穂山荘へ。この道は勾配が少なく歩きやすい林道ですので残雪のある5月連休でも歩けると聞きましたが、雪の下にある木の根っこの空洞にはまってしまうと怖いようです。まず自力では抜け出せません。(気をつけよう)

林道を1時間程で歩くと西穂山荘に到着。ここは穂高登山のベースキャンプとなっています。ここからの道が本格的は登山道で大岩の間を潜り抜けて、見晴らしのあるところに出ると左手に笠ヶ岳はじめ雄大な山が迫っていました。そして前方には独標、西穂高岳と荒々しい岩稜の穂高連峰が続いています。山は幾分、黄色味がかっていましたが、紅葉にはまだ少し早いようです。また右手のはるか下には梓川や大正池も望めました。しかしこの西穂山荘からの稜線上はとにかく風が強いこと、強いこと。風にさまたげられて歩くのに疲れてしまいます。

「はぁーはぁー」言いながら一歩ずつ独標への道に近づいていくと、道も狭くなり岩場の細い道に出ました。そろそろ歩いて行くと、その先が独標への岩場の絶壁です。ストックをしまって四つんばいで上昇。足が届かないところもありましたが何とか上に着きました。岩場の上には西穂独標の標識が立っており、そこで記念撮影するもの、食事をするもの・・・と狭い岩場で大勢の人間がごった返していました。標識の後ろには笠ヶ岳が光っており、うまい具合にKameG君と記念撮影。この写真が翌年の年賀状になりました。

行く手には西穂高頂上への道が厳しい岩場のアップダウンで続いていましたが時間を気にしてこの日は下山。未練は・・・?ありません。

ま、穂高登山のいいところはやはり雄大な山々を展望しながら歩けることですね。それとスリルのある岩場歩き。これは一つ間違えると骨折か転落死で大変痛い目に遭いますよー。


   

(左)独標への稜線上から見た笠ヶ岳(右)独標から見た西穂高岳への岩稜の道


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