(たてやま)
立山
(3003m)


富山県の名峰です。おそらく富山県内のどこに住んでいてもその連峰を見渡せるのではないでしょうか?私の住む砺波市からも晴天下には毛勝山〜猫又山〜剣岳〜立山山頂〜浄土山〜弥陀ヶ原〜越中沢岳〜薬師岳が見渡せ、その雄大さは絶景です。特に冬の晴れ間に見える冠雪の立山連峰は、めったに晴れない北陸の冬の唯一の楽しみとなっています。今ではケーブルカーや高原バス、ロープウェーなどを使って楽に行けるアルペンルートが開通していますから、雪解けの頃になると大勢の観光客が押し寄せて来ます。NHKプロジェクトXでもおなじみのように立山・黒部の開発には1千万人の動員、多数の犠牲者を出して今日の姿があるのです。


平成13年8月中旬、主人の夏休みを利用して、1泊2日で雄山まで登頂しました。車で富山地鉄立山駅まで、そこからケーブルで美女平まで7分で上昇。美女平は野鳥観察で有名なところで、付近には立山杉と呼ばれる大きな老樹も立っています。高原バスで美女平から弘法、弥陀ヶ原、天狗平を過ぎて終点室堂に到着。室堂平からみくりが池、みどりが池へ向かう道ははヨツバシオガマ、チングルマ、ヤマハハコなどの高山植物が咲き乱れ、観光遊歩道となっています。

しかし我々は雄山登頂を目指して一の越に向かいアップ、アップ。途中、雪渓にも遭遇しましたがほんの100m程度でしたので、そのまま登山靴で歩きました。また一の越までの道は石畳になっており、快適に歩けるようになっています。一の越に到着すると一の越山荘があり、そこが雄山登頂の基地となっているようです。大勢の人が水分補給をしたり、食事を取ったり、宿泊したりしていました。一の越山荘から上を見ると、雄山頂上が際立つようにそびえ立ち、岩石の急傾斜に圧倒されてしまいました。ここを1時間かけて登りきると、あこがれ?の立山頂上です。ストックを使って岩場をはぁはぁーとよじ登って行くと、はるか頭上に雄山神社の社務所が見えてきました。それがとてつもなくたかぁ〜い所にあるような気がして少々目まいが。途中、岩場の隅にチシマギキョウを発見!こんなところに咲いているんだなぁーと感動!そういえば剣岳の岩場にもこういう花が結構あるらしいと聞いたことがあります。でもあそこは厳しい!制限時間?をオーバーして1時間半後、無事に雄山頂上に到着。天候は曇りで視界ゼロ!雄山神社の鳥居の前で大勢の人が参拝祈願をしていました。

休憩した後、そこから別山を目指して縦走路へ。岩稜の間を身体をくねらせながら歩くのには一苦労。狭い隙間を歩かなければいけません。山崎カールを望みながらしばらく行くと立山の最高峰、大汝山に到着。ここは3015mです。ちなみに雄山神社は3003m。大汝山の後ろの眼下には黒部ダムが見えました。休憩小屋を過ぎて富士ノ折立へ。ここは3000mです。そこを過ぎれば下りの急傾斜ゴロゴロ道で、左側に内蔵助カールが見えました。真砂岳2860mまで登りきりましたが、雲行きが怪しいため別山への登頂は断念。帰路は大走りコースを通って雷鳥平へ下山。そこから地獄谷を通ってみくりが池温泉に着き、その日はそこに泊まることになりました。

シーズンを少し過ぎた頃でしたので混雑はそれなりのフツー。ここの温泉は室堂平では唯一、地獄谷の源泉をそのまま引湯したもので、正真正銘の温泉となっています。乳白色の温泉は何とも味わいが深く、入浴後は硫黄の臭いでプンプン。でもそれが身体にとてもよいのです。

日没は剣岳方面を拝み、2日目の日の出は大日方面でした。
2日目はみくりが池、みどりが池周辺を回ってから室堂ターミナルへ。
そこからバスで弥陀ヶ原で下車し、自然観察のおじさんの案内でカルデラ展望台まで歩きました。この日は曇りでカルデラの視界はゼロ!


   

(左)雄山から真砂岳への縦走路(右)みくりが池と立山連峰


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