つばくろだけ
燕岳
(2763m)


北アルプス表銀座縦走コースの出発点で蝶ヶ岳と並ぶ北アルプス入門の山です。
その山頂は風化した花崗岩が際立って目立ち、美しい山容を見せつけてくれます。
燕岳より大天井岳、常念岳に続く稜線は槍・穂高を望む素晴らしいコースで雲上の楽園を楽しむことができます。


2003年9月30日、富山県砺波市よりマイカーで安曇野のいわさきちひろ美術館に立ち寄り、午後3時頃、中房温泉に到着。そこの宿で入湯・宿泊して、翌朝、登山口より入山しました。

前夜は雨天で心配されましたが、当日の朝はまずまずの天気。前日に楽しんだ中房温泉に別れを告げ、8時に宿を出て出発。登山口より急な階段登りを続けて樹林帯の中をひたすら上昇して行くと丸太のベンチのある広場=第一ベンチに到着しました。ここで十分な水分補給をとって休憩。

第一ベンチを出てさらに樹林帯の急登を登っていくと、息子夫婦らしい人に付き添われたおばあさんに遭遇。おそらく80歳を過ぎているお歳だと思われます。杖をつき懸命に登っていました。

しばらく行くと荷物ケーブルが見えるようになり、その下をくぐると第二ベンチに到着。
第二ベンチを出たあたりから登りが少し楽になり始め、ダケカンバを望みながら第三ベンチ、富士見ベンチと登って行くと合戦小屋に到着。合戦小屋には売店があり、休憩をとることができました。

そこから先は最後の急登を登って合戦の頭に到着。そこは右手に燕岳、左手に大天井岳が見え、木々の紅葉も色鮮やかに見られる高所でした。合戦の頭からはゆるやかな稜線上を歩いて燕山荘に到着。右手には花崗岩が流出した偉大な燕岳の山頂が見え、左手には大天井岳、槍・穂高連峰が美しい稜線を描いていました。特に右手に見える巨大な花崗岩の美しさは間近に見ると絶景です。

燕山荘前でしばらく燕岳を写真に収めた後、30分程歩いて山頂に到着。
ここの花崗岩の上で昼食・・・となりましたがパタやんは山頂での食事は極力避けたい主義です。
風で持物やゴミが飛ばされるからです。見晴らしの良い所での食事は結構ですが、大事なものが風に飛ばされるということを念頭においておく必要があるでしょう。→これ、山人の鉄則

昼食を済ませて燕山荘に戻ると時刻は既に午後1時半。急いで下山を開始しました。
合戦の頭の少し手前で登りに出会ったおばあさん達に再会。
あともう少しで山荘に到着ですね。がんばれ、がんばれ!

薄暗くなりかかった暗い樹林帯を大急ぎで下山。
きつい登り坂だった階段道を今度は慎重に下山していきました。
膝の痛いこと、痛いこと・・・。
川の流れの音が聞こえ出すあたりまで出るとあともう少しの辛抱です。

午後5時頃に登山口に到着。
中房温泉駐車場に置いてある車まで戻り、富山への帰途に着きました。


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