CPA試験概略 旧試験科目

 2004年に1994年以来10年ぶりの試験方法変更が実施されています。今回の変更は大規模なもので、まず現行のペーパー試験はGMATやらTOEFLと同じくコンピュータ化され、また試験範囲も変更となり、科目のくくり方も変わりました。従来は5月と11月の年二回実施でした。

2003年11月試験までの試験科目

 以下の記述は2003年11月試験まで適用された試験形式について述べたものです。
 CPAの試験科目は4つに分かれています。以下簡単に見ていきます。(なお、試験は当然のことながらアメリカで受験することになります)

LPR

 Business Law & Professional Responsiblities
 LPRはビジネス関係の法律とCPAの法的・倫理的な責任について出題されます。法律はすべてのビジネスの上での基本ルールなので、専門法律家ではないCPAといえど、常識として知っておく必要があります。
 職業責任は、会計士に課せられた法的な責任に加え、監査人としての会計士の責任も同時に問われます。
 とはいえ、CPAは法律家ではないので、常識的なレベルについて広く薄く問われていると考えるといいです。法律は論理の世界なので、法的なものの考え方さえ身に付ければ簡単な科目といえます。

AUD

 Auditing
 監査です。企業が作成する財務諸表が正しいのかどうか(企業会計原則に従ったものであるか、実際の金やモノの流れと一致しているかどうか)をチェックする、会計士の根幹業務である監査について出題されます。当然最難関科目です。
 加えてInformation Technologyについても広範な理解を求められます。これは企業活動にコンピューターが広く利用されているため、ITに関連する知識が監査業務でも必須だからです。
 99年11月試験よりIT分野の出題が拡充されましたが、配点の10%以上を占めていた模様です。

ARE

 Accounting & Reporting, Taxation, Manegerial, Governmental, and Not-for-Profit Organizations
 特殊会計、とでも総称するといいのかもしれませんが、米国連邦税法(税務会計)、管理会計、地方公共団体及び非営利組織会計と大きく3つの分野に分かれています。特に公会計は「儲け」がいくらかを計ることを目的としている財務会計とは根本的にスタンスが異なります。-)が最後まで苦しんだ科目です。

FARE

 Financial Accounting & Reporting
 財務会計です。企業(あるいは個人)が財務諸表を作成する際に必要とされる会計処理方法についての知識が求められます。会計専門家としての公認会計士の骨格知識について問われるわけです。AREやAUDの基礎とも言える分野です。

試験科目


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