CPA試験概略 試験科目

 2004年に1994年以来10年ぶりの試験制度変更が実施されます。今回の変更は大規模なもので、まず、従前のペーパー試験はGMATやらTOEFLと同じくコンピュータ化されました。また試験範囲も変更となりました。

2004年4月以降の試験科目

 CPAの試験科目は4つに分かれています。全科目とも100点満点で各科目について75点以上が合格点となります(全ての科目に同時に合格する必要はありません)。以下簡単に見ていきます。

BEC

 Business Environment & Concepts : 2.5hrs
 ビジネス環境・概念で、従前のBusiness Law & Professional Responsiblities(LPR)に対応しますが、内容は旧LPRの一部だったBusiness Structures(企業組織)が20%を占める以外は、旧AREに含まれていた管理会計が25%、旧AUDに少し含まれていたInformation Tecnologyが25%、従来のCPA Examには出題されていなかったFinancial Management(財務)が20%、Economics Concepts(経済学)が10%を占めています。今回の試験制度改正で新たに付け加わった分野が、AICPAが今後重要になると考えている分野だと思われます。

AUD

 Auditing & Attestation : 4.5hrs
 監査です。従前のAuditing(AUD)に対応し、ITに関する出題が無くなることを除いて出題範囲にほとんど変更はありません。企業が作成する財務諸表が正しいのかどうか(企業会計原則に従ったものであるか、実際の金やモノの流れと一致しているかどうか)をチェックする、会計士の根幹業務である監査について出題されます。当然最難関科目です。

REG

 Regulation : 3.0hrs
 法規(税法と商法)で、従前のAccounting & Reporting, Taxation, Manegerial, Governmental, and Not-for-Profit Organizations(ARE)に対応しますが、税法のみが引き継がれ、旧LPRに含まれていた商法が出題の40%を占めます。

FAR

 Financial Accounting & Reporting : 4.0hrs
 財務会計です。従前のFinancial Accounting & Reporting(FARE)に対応しますが、旧AREに含まれていた公共団体及び非営利組織会計が出題の20%を占めます。企業(あるいは個人)が財務諸表を作成する際に必要とされる会計処理方法についての知識が求められます。会計専門家としての公認会計士の骨格知識について問われるわけです。そういった意味では、他の全ての科目の基礎とも言える分野です。

旧試験科目

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