華やかなショップが入っている、シドニーの賑わいの中心。
その建物は伝統と自信とに満ちていて、人々の前に聳える。
向かいの通りで壁に座り込み、ファインダーでどうにかしてQ.V.Bのファザードを捉えようとする。
活気ある街並み、道行く人々をダイナミックに映し込もうとずっとファインダーに集中する。
その間僕は、Q.V.Bと対話する。
今写そうとしている写真は何なのか、何をめざしているのか。
今の自分はどうなのか、これからの自分はどうするのか、どうしていきたいのか・・・
その時、道行く雑踏は小さな存在となって、ファインダーは向き合うふたりの世界になる。