でも、本当は分かっている。 写真を撮りたいと思わないときもあること、 いつもいつも前向きに歩くなんてできやしないこと、 外国の街並みに抱くのは憧れという名の幻想もあるということ。
確かに 僕は写真を生きていく糧にしているわけではないし、 異国の街を訪れる時は気楽な旅行者でしかない。 誰しも、完全な社会などなくて生きていくことはつらいことだと知っている。
でも、だからこそ、夢でもみないとやってられないんだ。