安倍なつみ カジュアルディナーショー追加公演
広尾ラ・クロシェット 2007/09/10

お品書き

なっちサイン 2005年秋、初めてなっちとお近づきになれたあの衝撃の日以来ことごとく落選したCDSでしたが、まる2年ぶりに2回目の招待状が届きました。整理番号からすると席はA席ステージ寄りの通路側。C席には及ばないもののなかなかの良席で、前回よりもステージに近くなったのも嬉しいところです。
 今日の服装は前回と同じダブルのスーツです(それしかよそ行きが無いのでw)。まだ残暑の東京で渋谷から会場まで歩いたら汗だくになるのは目に見えていたので渋谷駅からバスを利用して会場に到着。時刻は18:20、入口には30人ほどが並んでいて開場時間前なのに入場が始まっていましたが慌てることなく列に並びます。

自席から見るステージ(前回より2列前進!)
 チェックを終えて中に入るとお約束の『サインを買うともれなくDVDが付いてくる』のコーナーがありますw。当然サインは欲しいので一番出費が少なくて済みそうな物を探します。むっ、シングルCDと同DVDが抱き合わせかい!以前はシングルVが一番手頃だったのにそうきたか…。
 DVDのセットリストが見たかったのですが売り場担当のスタッフ氏が超怖い顔の人で、黙っているとどこの組員だ?って感じの方です。でも恐る恐る『取って見てもいいですか…」と尋ねると、『あ、どうぞどうぞ ^^」と笑顔で対応。とてもいい人でした。結局ここでは数少ない未購入のアイテムの中から「歌ドキッ!Vol.1」をチョイス。背に腹は代えられないとはいえ、なっち出現率8%か…。

4人テーブルの上
 席番カードを提示して中に案内されるとテーブルの配置は前回と全く同じで自席も予想通りの好位置です。テーブルには既に二人着いていたので『よろしくお願いします』と軽く挨拶を交わします。そして程なく4人目が来たので同様に挨拶します。ここで目も合わさず挨拶もしないまま始まってしまうと前回のお通夜のような食事の二の舞になるところですが今回は大丈夫。この後も食事の妨げにならない程度にお互いに話しかけながら、前半のじれったくも退屈な時間を乗り切りました。

 どうでもいい食事の内容はすっ飛ばして本編に突入ですw。
今回のバンドメンバーは、お馴染みの岩崎はじめさん、その岩崎さんと一緒にヴァンサンクで演奏した徳武弘文さんの息子の徳武孝音さん、そして初見でしたが女性のASAMIさんで、客席側から入場して大きな拍手で迎えられます。そしてメンバーが準備を始めると自分のすぐ横の仕切りの向こうからコツコツと小さな足音が聞こえてきました。間違いなくなっちの足音です。今この板1枚を挟んでなっちがそこに立っていると思うだけでさらに緊張が高まります。

スイートホリックのクラップ
 照明が落ちて静かに演奏が始まり、ステージにスポットが当たるとついになっちが登場。今日の衣装は深みのあるワイン色のワンピースです。浴衣も捨てがたいですがこの雰囲気にはやはりドレスの方が似合います。
 オープニングに持ってきたのは「スイートホリック」。1曲目で客席も緊張しているし、まだ場の空気を掴みきれないのかイントロで手拍子はありません。そして曲が進んで普段なら必ず大きな手拍子が入る間奏部分に入ってもまだありません。あのダブルクラップが無いまま終わってしまうのかと思った時、なっちが手でさりげなく「皆さんご一緒に」のサインを出してくれて、その途端に大きなダブルクラップが入りました(右写真)。やっぱりみんなやりたかったんですよね。なっちの心遣いに感謝!
 前回も同じように感じましたがこの距離で歌を聴けること、表情を見られること、そして今は間違いなく自分を含むたった80人だけのために歌ってくれていることへの感謝と感動を覚えずにはいられません。

 最初のMCで挨拶を終えると、改めて客席との近さについて、『本当に近いですね!皆さん、すげー!本物だ!生なっちだ!めっちゃ近いよ!何て思ってるんじゃないですか?皆さんも緊張してると思いますが、なっちも超緊張してるんですよ』、と楽しそうに話してくれます。バックの波の音が心地よい空間を演出する中、『季節は秋になりましたが夏の追加公演ということで夏っぽい曲をお送りしたいと思います』。と次の曲へ。
 2曲目「晴れ 雨 のち スキ♡」、3曲目「ちょっとずつね」と続き、MCを挟んで3曲目「愛しき悪友へ」の後、「最近のホットな話」コーナーが始まります。一発目は何の前振りもなくいきなり『そうそう昨日、美容院に行きました!』。『・・・・』となる客席に、『それでって、それだけなんですけどね…、ホットな話ってことで昨日のことを話してみましたぁ』。序盤からなっち節全開です。そして本人も客席もだんだん調子が上がっていきます。

ベトナムのひとりさんを語る
 昨日のステージでは話さなかった本日初公開のとっておきの話がこれ、「ベトナムのひとりさん」。ベトナムに行った事は昨日バラしてますが(目的はここでも秘密)、現地で泊まった宿のホテルマンが劇団ひとりさんにそっくりだったという話。このことを帰ってみんなに話すために、彼に片言の英語で写真を撮らせて欲しいとお願いしたけれどなかなかOKしてくれなかった。半ば強引にツーショットで撮らせてもらったら、いいよいいよと断るそぶりを見せていたのがその瞬間にはきりっとなるのが可笑しかった。
 最終日、ホテルを出る時に彼から手紙を受け取った。そこには自分と一緒に写真を撮ってくれた女性への感謝の想いが切々と書かれていて(英語なのでスタッフに読んでもらった)。みんなから『なっち告白された!ヒュー!ヒュー!』と冷やかされて、自分は気軽に一緒に写真を撮っただけのつもりだったけど、彼にとってはそうじゃなかったなんて申し訳ないことをしたと思ったそうです。

 4〜6曲目は「恋のテレフォンGOAL」〜「せんこう花火」〜「だって 生きてかなくちゃ」のメドレーです。でも「恋のテレフォンGOAL」の選曲はちょっと?この雰囲気の中にわざわざこの曲を持ってくる必要は無いと思うんですが。「せんこう花火」はこの曲だけに限れば浴衣で歌ってるのが見たかったな。

 続いてはバンドメンバーの紹介になります。まずは徳武さんが明日誕生日ということでもちろんHappy Birthday to Youの大合唱。『明日で27歳です』との徳武さんに『え〜』の声が起こり、なっちが思わず『どういう『え〜』ですか!?』と客席にツッコむ一幕がありました。
 岩崎さんは、なっちの海外には行きましたかの問いに、海外は無いけど全国全ての都道府県を回ったし室蘭にも行ったとのこと。なっちが『室蘭市文化センターじゃなかったですか?たいていのイベントはあそこでやるんですよ』と必死に聞き出そうとしますが岩崎さんの記憶は掘り起こせませんでした。
 ASAMIさんは、さっき話の出たベトナムでバイクに乗った話。徒歩で移動中に空港への道を聞いたら(後ろに)乗れと言われてそのまま乗せてもらったとのこと。それを聞いたなっち、『それ危ないよー!』。なっちだけじゃなく会場にいた全員がそう思ったに違いありません。

 7〜9曲目、「甘すぎた果実」、「くちびるで止めて」、「大人へのエレベーター」と続きます。この辺りから振り付きで歌うようになります。そして「大人への〜」の途中から客席を回りますが、ちょっと残念だったのはこの客席を回る時の曲はもう少しスローな曲にして欲しかったこと。前回の曲は「夢ならば(振りなし)」で客席の一人一人に視線を送りながらゆっくりと回ったんですが、今回は振りつきで歌いながらあっという間に通り過ぎてしまいました。
 再びステージに戻り3回目のサビの直前、突然客席を煽なっち、答える客席、そしてみんなで大合唱!春ツアー最終日の名古屋で感極まって歌えなくなったなっちを会場がサポートしたあの時の記憶が重なります。歌い終わると『わー!なんかコンサートみたい!!!ここ(クロシェット)でみんなで一緒に歌ったの初めてだよ』とかなり興奮気味でした。

 MCと10曲目の「Too far away 〜女のこころ〜」が終わりお別れの時間が近づき、ステージ終了後にはみんなをお見送りすることを伝えます。そしてエンディングは「愛しき人」。ツアーとは「大人への〜」との順番が逆ですがをこの曲も最後を締めるのにふさわしい曲です。なっちは見事にマッチしたバンドの生コーラスをバックに力強く歌いきり、余韻の残るなか二度三度深々と頭を下げ客席を後にしました。

 アンケートに記入しているうちになっちのスタンバイが完了して、いよいよツーショット撮影と握手の時間です。この日のために2年間温めていた計画を実行する時がついにやってきました。列に並ぶとなぜか進むのが妙に早く感じます。(まだ心の準備が…)なんて思ってるうちにあっという間に順番が回ってきました。
 天国へのカーテンをくぐると今回もなっちは既にそこに立っています。スタッフの指示に従い黒枠に立ったところで勝負に出ました。

   マケN: あの、カメラ目線ではなくて僕目線でお願いできませんか?
   なっち: (目をまん丸にして) え〜〜〜!? え〜〜〜!? (答えを求めるように周りにいるスタッフの顔を見渡します)
         
(自分はずっとなっちの横顔にロックオンしていたのでスタッフのリアクションは全く分りません)
   なっち: (今度は目を三日月形にして笑いながら) え〜っ、ど〜しよう!!!
   マケN: お願いします!

  …と食い下がってみましたが、なっちがカメラ目線でピースを出したまま固まってしまったので勝負ありです。おとなしくカメラの方を向いて慌てて笑顔を作って撮影終了となりました。微妙ですが少し救いだったのは決してなっちに拒否された感じではなく無難に流された感じだったこと(もちろん面と向かって拒否するようなことを言うわけありませんが)。
 
『え〜〜〜!?』の時の驚きようはかなりのもので、こんなに驚かれるとは全くの予想外でした。これと同じじゃなくても似たようなことは誰かしらやってると思ってたんですが、もう少しうまいお願いの仕方をしていればもしかしたら成功していたかもしれません。

 そして握手へと続きます。

   
マケN: マケN:この瞬間のおかげでまた明日から仕事に頑張れます。
 
  なっち: どうもありがとう。マケさんもお仕事頑張ってくださいね(妄想)

 ツーショットの敗戦が尾を引いて続く握手の前に集中が切れてしまい、言いたいことを絞った甲斐も無く自分の一言をどんな顔で聞いてくれたのか、どんな返事をもらったのか全く記憶に残りませんでした(泣)。でも前回同様、小さくて柔らかくて優しい温もりに満ちた手の感触だけは記憶に留めることができました。これまで他のメンバーとも何度か握手しましたが、この感じは誰とも違うんですよね。手の小ささではやぐっつぁんやあさみと同じですがあの赤ちゃんのような手はやはり特別です(その小ささは今日のモー。10で展示されていた手形でも確認してきました)。
 それはともかく、握手の際に言うことが少ないとそれだけ握手してる時間が短くなるじゃないか!…ということに後になって気付きました。 _| ̄|○

 今回のセットリストは個人的には「25〜ヴァンサンク〜」が無かったのが残念でなりません。泣ける曲が無かったのはちょっと物足りなく感じましたが、そんな不満を言ったらバチが当たるような素晴らしい内容だったことは言うまでもありません。

 このレポは着手したのが当日から1週間も経ってからで、セットリスト以外はメモも無く全てを記憶だけを頼りに書いたため、なっち本人の言葉やステージ上での様子については実際とは違うところが多々あると思います。なので自戒を込めて普段から言っている事を自分に向けてもう一度。

 『レポは幸せなうちに書け!』

オレだけのための笑顔
この瞬間のために日々働いてます。
 そして今回もあらためて最後に…、なっち、本当にありがとう!!!

2005/9/29 なっちCDSレポートはこちら

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