problem-solving powers (Kepner Tregoe Kikkawa's commentary)


日常次から次へ短時間で、多くの課題をこなしていく上で…

常に時間をかけてフルプロセスで行なえる場面は現実的には多くはなく。
そういった場合に手軽に使える《ショートフォーム》と《ワンポイント》活用法。

1.ショートフォーム活用

@SA − クイックSA

関心事の列挙        ↓      ↓(常識・経験)・・・・分離、ステートメント化、SUG        ↓     優先課題の取り出し        ↓      位置づけ(ステートメント化)  注)関心事について経験や知識があることが前提。    優先度の見解が分かれた場合は、経験・常識が異なっているか、    事実認識の相違があるので、その場合意見の対立する関心事についての明確化や分離をする。

APA − スペック・アンド・テスト

差異ステートメント        ↓        ↓(常識・経験)・・・・区別点、変化        ↓      可能性のある原因        ↓       テスト        ↓       裏づけ  注)テスト時には、情報の明細化が不十分なので、かなりの仮説を入れて説明する必要が出てくる。    仮説をリストアップして時間の許す限りその仮説の裏づけをとっていけばよい。

BDA − クイックDA

     決定ステートメント        ↓      目標の設定        ↓        ↓(重みづけ)・・・・目標の分類、WANTの重みづけ        ↓      案の作成        ↓        ↓(経験・常識)・・・・MUST/WANTによる評価        ↓      暫定案の選択        ↓      マイナス影響による評価        ↓      最終決定  注)決定ステートメントと主だった目標の確認をしっかり押さえておけば、    経験と常識から案を選ぶことが可能となる。    決定案にもう一つ自信が持てないときにはフルプロセスに戻る。

CPPA −クイックPPA

     実行計画ステートメント        ↓        ↓(常識・経験)・・・・実施計画の作成、重大領域の確認        ↓      潜在的問題の想定        ↓        ↓(常識・経験)・・・・潜在的問題の評価、可能性のある原因        ↓      予防対策        ↓      緊急時用対策        ↓      情報網の整備  注)実行計画ステートメントさえしっかりしておけば、詳細な実施計画を立てたり、    重大領域を確認しなくてもすむことが多い。その時は直接潜在的問題を想定して、    予防対策と緊急用対策を即実行に移していけば良い。

2.ワンポイント活用

1.状況に応じ、お互いに以下を確認してみましょう。

  ・SHOULD/ACTUAL (あるべき姿と現実の確認)   ・3W1E           (何が、何時、何処で、どのくらい起こっているかの把握)   ・IS/IS NOT      (起こっていることと起こっていないことの事実確認)   ・MUST/WANT     (絶対目標と希望の区別)

2.ステアステップしてみる

  「この商品が売れないのはもう客が飽きてしまっているからですよ」     商品が売れない       → 客が飽きてしまった     100%の立証に必要な事実があるか確認してみる。

3.案が評価できない時、以下をケースに応じて確認してみましょう

   ・なぜこの決定が必要であるか    ・決定ステートメントは明確に定まっているか    ・何が目標として考えられているか    ・個々の目標はどのような根拠からあげられているか    ・目標の重点は何におかれているか、なぜそのようなウエイト付けにしたのか    ・他の案は検討されているか    ・案をどのように比較しているか、何が決め手でこのような案が選ばれたか    ・マイナス影響はどのように検討評価されたか   等 状況に応じて確認する。
プロセス全容に戻る