
特急「はくたか5号」
上越線塩沢駅にて
ちょっとカメラが傾いて
しまった・・・。
今回は6月6日(日)から出発し、只見線の列車撮影を兼ねた郵貯である。まず6日の朝、上越新幹線で乗車して越後湯沢で下車。只見線での撮影を考えると浦佐駅でレンタカーを借りたかったのだが、浦佐駅には駅レンタカーが無いらしい。
しかも浦佐のレンタカー屋も予約が遅かったため車が無いとの事。なので仕方無く越後湯沢となった。駅レンタカー屋は改札の前にあるのだが、車までが異常に遠い。妙な機械室のドアを開けて階段を降り、1階の駐車場に案内された。無事10時頃に越後湯沢駅を出発。まず北越急行の魚沼丘陵駅近くで撮影しようとの目論見だったので、国道17号を長岡方向へ走る。途中塩沢駅に立ち寄り、ホームから鈍行と681系はくたかを撮影し、魚沼丘陵駅に到着した。人影もない寂しい駅で、お手洗いも外に簡易式のが設置されているだけだった。ホームから撮ろうかとも思ったが、防音壁が目障りなので止め、辺り一面に広がる水田から撮ることにした。背後の山々には6月だというのに残雪があり、いい感じの写真が撮れた。

只見線田子倉駅
国道沿いにある簡素な駅舎
右手が田子倉湖で、ホームは
湖の斜面に設置されている。
近くにキャンプ場と浅草岳
登山口がある。
時刻は12時も回り、そろそろ今回の撮影のメインである只見線田子倉駅へと向かう。国道沿いにある郵便局などを下見しながら小出まで行き、ここから国道252号へと入る。只見線沿線を走る国道で、
広神郵便局、
魚沼田中郵便局、
三渕沢簡易郵便局などなど、明日回るであろう郵便局を眺めながらの走行であった。上条駅を過ぎた辺りから道が険しくなり始め、あちらこちらで災害復旧と思われる道路工事が行われている。大白川駅を過ぎると民家も無くなり、只見線のレールと一面の森となる。やがて只見線は六十里越トンネルへ入り、道は急になる。森も姿を消し、岩場が広がる中をくねくね上っていくと、ようやく新潟・福島県境となる六十里越トンネルへと入った。
何とも簡素なトンネルだが、この国道が無いと魚沼地方と会津地方の交通が完全に遮断されてしまう。トンネル内は狭いため、すれ違いに気を遣いつつ通過。福島県へと入った。眼下には人工湖である田子倉湖が広がり、向こうの山には残雪も見ることができた。景色を眺めるために少し車を停めて一休みし、再び出発。程なくしてダム湖の向こう側に只見線田子倉駅が見えてきた。

只見線会津塩沢〜会津蒲生
湖畔をのんびり走る普通列車
手前の灌木がじゃまだ・・・。
ここ田子倉駅は周囲に民家は全くなく、国道沿いに物置のような駅舎があるだけである。早速そばにある空き地に車を停め駅舎に入る。ホームはこの駅舎よりも下にあり、階段を50段ほど降りた所にあった。雪覆いの中にあるため薄暗く、ひんやりとしていた。
残念ながら、車で来たと思われる阿呆共が書いた落書きが駅舎やホームに目立った。記念に駅名標などを撮って、いよいよメインの撮影ポイントへと移動する。このポイントは浅草岳と田子倉湖をバックに只見線列車が撮れる場所で、前から行きたかった所である。駅から少しだけ小出方向へ戻り、雪覆いを出た辺りがポイントだった。行ってみると既に車が1台停まっていたため、鉄ちゃんと思って声を掛けてみた。聞くと鉄ちゃんでは無かったのだが、風景写真を撮るのが趣味で、最近鉄道写真も面白いと思い始めてここに来たそうである。
ところが、この方とお話に夢中になっている間に撮影するはずの列車が通過してしまった!!あ〜あ、である。仕方ないので、その方の案内で別のポイントへと移動する事にした。

只見線田子倉〜大白川
午後はバックの山が逆光
になり、いまいちとなる。
今度は一度冬場に来たいが
相当な覚悟が必要そうだ。
国道252号を走り降り、只見の集落を越える。暫く行って左手に「蒲生富士」と呼ばれる綺麗な円錐形の山が見えたと思うとポイントに到着。川面に映る列車を撮ることができた。で、再び先ほどのポイントでリベンジするという事になり、車をとって返す。行きも帰りも30分程で再び田子倉駅近くのポイントへ戻ってきた。時刻は既に16時半で、さすがに日も傾いていたが、夏至に近いのも幸いしてまだ撮影は可能だった。やがてディーゼル音と共に2両編成の列車が田子倉駅へと吸い込まれていった。で、駅から出てきたところを浅草岳をバックに撮影。そこそこの写真は撮ることができた。ここでずっと共に移動してきたおじさんと別れ、再び六十里越トンネルをくぐって新潟県側へと帰った。今日の宿は大白川駅から更に山奥に入った所にあるため、脇道の県道へと入る。途中、
大白川簡易郵便局の前を通り過ぎ、ダム湖の畔を走ると宿が見えてきた。国民宿舎で、この日の宿泊客は年輩の夫婦ばかりで、一人晩ご飯を食べる私は完全に浮いていた。食後は庭を散歩してから部屋で実逓の文面を書いてから寝た。夜半から雨が降り出していた。

大白川簡易郵便局
階段を上った2階が郵便局。
カレンダー通り営業とあるが、
お盆に休んでいたという噂も
あったりする。
明けて7日、月曜日。朝起きると外は土砂降りの雨だった。
昨日は快晴だったのに、今日は一転最悪の空模様である。本当なら今日はちょっと足を延ばして福島県の檜枝岐村から始めようと思っていたのだが、この雨で六十里越峠が通行止めになる恐れもある。宿の人の話によるとこの峠、去年8月の台風で土砂崩れがあちこちで起き、以来今年の春まで通行止めだったそうだ。なので未だにあちこちで工事中で、大雨が降ると大丈夫なのか不安である。という事でここは大人しく宿から最寄りの
大白川簡易郵便局から始めることにした。宿で用意して貰ったおにぎりを受け取って、8時半頃出撃。土砂降りの中、8時45分には
大白川簡易郵便局に到着した。ここは村の公民館や診療所の中にある簡易局で、看護婦さんが局員さんを兼ねていた。中に入ると薬の匂いがぷんとし、若い看護婦さんがいた。つい最近ここの業務を引き継がれたそうで、医者の来る水曜日以外はもっぱら簡易局専業なんだそうだ。9時になったので貯金をお願いし、久しぶりの新潟県での郵貯を果たした。

高倉簡易郵便局
完全に民家一体型の簡易局
ガレージに付けられた〒マーク
のお陰で気づいた。
続いて只見線沿いの国道まで出て、小出方向へと走る。やがて入広瀬村の中心街へと入り、なんと村役場の中に
入広瀬郵便局があった。私は事前にこの情報を教えて貰っていたので発見できたが、知らないとなかなか難しそうである。ここではエコー葉書を物色し、風景印があったのでみなさん宛の実逓を出した。さて次は少し山の方へ入っていき、雨に煙る山道を上っていった。少し行き過ぎたりして迷ったが、なんとか
横根簡易郵便局へ到着した。ここも地域の診療所を兼ねた簡易局で、看護婦さんが局員さんだった。入広瀬村の簡易局2局はどちらも診療所一体型という、珍しいモノだ。ここも薬の匂いがする中、貯金をお願いした。これで入広瀬村は完訪となり、次はちょっとした峠を越えて守門(すもん)村へと入る。相変わらずの土砂降りの中、割と整備された道で峠を越え、守門村の県道へと出る。事前のチェックでは次の
高倉簡易郵便局は国道290号線に出ないといけないと思っていたので、一気に爆走。
すると県道沿いに〒マークが見えるではないですか。どうやら思っていた場所とはかなり違ったようで、まったく気づいてよかった。ここは思いっきり民家、という感じの簡易局で、玄関先が窓口に改造された構造だ。窓口脇にはここのお子さんが乗っている三輪車が置かれていて、なんとも生活臭の漂ういい感じの局であった。今日は雨のせいか他にお客がおらず、ここまで全く待つこと無く貯金できた。

福山簡易郵便局
外見から簡易局を伺わせる
モノが何もない。
土砂降りの中撮影
車は国道290号線へと出て、只見線方面へ走る。途中に「守門温泉SLランド」とかいうそそる名前の施設があったが、雨だし局めぐ中だしという事でパス。やがて国道の左手にあった
上条郵便局に到着した。ここも待つこと無くすんなりと貯金終了。ここで車を引き返し、かなり寄り道になるが山中にある
福山簡易郵便局に向かう。先ほどのSLランドの手前から山道に入り、割と整備された道で峠を越えると福山の集落に入る。事前にここは農協受託だと分かっていたので農協を探し回った。で、少し迷ったが発見。のこのこ入って行って定額小為替の発行をお願いする。
そう、ここは貯金不可である。貯金不可でしかもかなりの寄り道になるので、行こうかどうか迷ったが、やっぱり守門村を完訪したいがために来てしまった。小為替は滞り無く無事発行された。ここは農協と言うよりもスーパーみたいな構造になっていた。大雨の中、写真を撮って退却。先ほどの道を引き返して
上条郵便局の前を再び通って国道252号線を小出方向へ走る。

三渕沢簡易郵便局
国道沿いの3階建ての民家
の1階にある。カレンダー
通り営業。
やがて左手に只見線の越後須原駅が見え、それを越えたら左手に
守門郵便局が見えた。只見線の線路の側に建っており、かなり大きな局舎である。ここでは「SLばんえつ物語号」のエコー葉書の見本があったので、まだ在庫があると思って聞いてみると「ありますよ」とのお返事。喜んで購入しようとすると、なにやら奥でごそごそと探している。
で、「やっぱりありません」とのお返事。なんじゃそら。他のエコーはあるのだが、このSLのエコーは異常に早く売れてしまったそうである。やっぱり鉄ちゃんの仕業か?無いモノはしょうがないので貯金を済ませて退散。次は昨日来る途中に見えた
三渕沢簡易郵便局である。国道を少し走ると左手の山に目を引く岩があり、脇見しながら眺めていると局も見えてきた。タバコ屋との一体型だが、見た目はほとんど民家である。貯金を済ませてこれで守門村も完訪となった。次は国道を小出方向へと走り、広神村へと入るとすぐに右手に
魚沼田中郵便局が見えてきた。大変小綺麗な局舎が目を引いた。ここでは絵はがきをしきりに勧められたが、私は葉書はエコーしか買わないので遠慮しておいた。貯金して局舎の写真を撮って、斜め向かいにあったスーパーで食料を調達して再び出発した。

種苧原郵便局
謎の高床式の局舎である。
積雪対策なのか?
このまま国道252号を真っ直ぐ行けば
広神郵便局があるのだが、すんなり行くのはつまらんので、山古志村に行くことにする。国道352号線へと入り、山道を延々と走る。途中までは整備されたいい道だが、前に遅い工事用ダンプが付いてしまってのろのろであった。で、ダンプが退くと道は急に悪くなり、結局随分と時間がかかってしまった。やがて山古志村の種苧原の集落に入った。しかし
種苧原郵便局の姿は見えず、農協があったので道を聞いてようやく発見できた。国道沿いのガソリンスタンドの所を入った所にあった。局舎は高床式なのか、入り口まで10段くらいある階段を上って入る。局名があまりに難読なので、若い局員さんとその話をしながら貯金完了。
ちなみになんと読むのか忘れてしまった・・・。このあたりから雨は小降りとなり、山古志村の中心部へと通じる県道を進む。歩行者用のミニトンネルが脇に掘られていたトンネルを抜けるとT字路となり、とりあえず右へ。ちょっと行くと虫亀の集落へと入った。お目当ての
太田簡易郵便局が見あたらないので、脇道に入って集落の中へ。すると小学校の側に公民館があり、その中に局があった。局内には地元の方が座談会を開いていたが、私が入って行ったためお開きになってしまった。なんか悪いことをしてしまった。ここでは局員さんに山古志村の昔話を伺ったりした。
次はまたまた寄り道して長岡市の外れにある
蓬平郵便局を目指す。ここは本当に長岡市の外れにあり、将来長岡市を完訪する事を考えると、ここは押さえておかねばという事になった(そんな日が来るのか?)。幸い
太田簡易郵便局からは県道を通って割と近く、峠を越えて暫く行くとじきに到着した。この近辺は温泉や神社があり、割と観光地化された雰囲気である。局も綺麗な造りで、局内にはミニ図書館まであった。懐かしのブラックジャックの単行本があったので、貯金をお願いしている間に読みふけってしまった。
しかしこれが罠(?)で、主務者印の押し忘れに気づかずに局を後にしてしまった。再び
太田簡易郵便局の前に戻って来て、次はここから小千谷市の
東山郵便局へ向かおうとした。しかしそこへ向かう県道が工事中で通行止めらしく、仕方なく先に山古志村の
竹沢郵便局へ向かった。先ほどのトンネル出口のT字路を真っ直ぐ行くとじきに見えてきた。集配局らしく大きな局舎であった。ここで先ほどの
蓬平郵便局の主務者印が無いのを指摘されたが、今更戻るのもめんどくさいので諦めた。
以下鋭意作成中!