2005年5月の記録

郵貯日 普特 中央 簡易 分室 出張 年合計 通算合計 非扱 非扱計 地域 交通手段
05月02日 21 26 115 7677 201 愛媛
05月16日 14 10 24 139 7701 201 鹿児島
05月27日 144 7706 201 広島 電車・徒歩
合計 40 15 55 1日平均(31日) 1.77局

2005年05月02日(月) 別子銅山と新居浜大島の巻

61019 別子郵便局 9:20  7652  宇摩郡別子山村470-1
61077 富郷郵便局 9:50  7653  伊予三島市富郷町寒川山425-3
61794 金砂簡易郵便局 10:20  7654  伊予三島市金砂町平野山232
61022 伊予三島郵便局 10:50  7655  伊予三島市中央5-6-17
61309 伊予三島港郵便局 11:00  7656  伊予三島市中央1-5-21
61295 伊予三島朝日郵便局 11:10  7657  伊予三島市朝日1-5-23
61747 松柏簡易郵便局 11:15  ----  伊予三島市下柏町439
61788 中上簡易郵便局 11:25  7658  川之江市妻鳥町2020-3
61083 上分郵便局 11:50  7659  川之江市上分町517-6
61076 川滝郵便局 12:05  7660  川之江市川滝町下山2021-8
61010 川之江郵便局 12:25  7661  川之江市金生町下分857-1
61786 大門簡易郵便局 12:30  7662  川之江市川之江町字天生津3217-6
61205 川之江妻鳥郵便局 12:50  7663  川之江市妻鳥町353-14
61085 伊予三島寒川郵便局 13:10  7664  伊予三島市寒川町519-3
61320 伊予三島中之庄郵便局 13:20  7665  伊予三島市中之庄町汐汲道126-1
61157 伊予三島豊岡郵便局 13:35  7666  伊予三島市豊岡町豊田116-1
61134 長津郵便局 13:40  7667  宇摩郡土居町津根1927-4
61161 蕪崎郵便局 13:50  7668  宇摩郡土居町蕪崎310-3
61035 土居郵便局 14:00  7669  宇摩郡土居町入野943-1
61275 関川郵便局 14:10  7670  宇摩郡土居町上野1717
61255 新居浜大島郵便局 14:50  7671  新居浜市大島47-2
61736 黒島簡易郵便局 15:35  7672  新居浜市黒島158
61015 多喜浜郵便局 15:40  7673  新居浜市郷字楠崎甲2146-1
61289 新居浜郷郵便局 15:50  7674  新居浜市田の上1-1-38
61755 松神子簡易郵便局 15:55  7675  新居浜市松神子1-1-33
61101 新居浜垣生郵便局 16:00  7676  新居浜市垣生4-13-4
61249 新居浜沢津郵便局 16:05  7677  新居浜市沢津町2-11-21
 今年のゴールデンウイークは平日休みが1日しかないので、そんなに遠出もする気にもならず、ひとまず岡山の実家に帰省するついでに巡ってみることにした。岡山やその近辺は学生の頃に食べ尽くしており、その後の移転改称などでメンテナンスが必要な局もあるが、今回は思いっきりめぐりたいという事で、あまり手を出していない愛媛県に遠征することにした。遠征といっても瀬戸大橋のお陰で岡山の実家から新居浜あたりまでなら2時間程度で着いてしまう。もちろんそれなりの出費が必要だが、学生の頃とは違ってお金で時間を買うような感覚になってしまっている。学生の頃ならファミリーマートに行って本四フェリーの割引券買って、船で往復していたに違いない。今回は学生の頃に一回観光で行った事のある別子銅山のあるあたりから始めて、新居浜の大島まで巡る計画だ。

別子郵便局
別子郵便局
道よりも少し上にあってしかも
木があるので気付かず。
木造の懐かしい局舎

 岡山の実家を朝の6時半頃に出発。2時間半で着くのかとお思いだろうが、私の実家は岡山の南の方にあるため、割と瀬戸大橋へは近い。国道2号線のバイパスから早島ICで高速に乗る。今日は前日からの雨が少し残っており、空はどんより曇りだった。昼からは晴れるとの予報だったが、瀬戸大橋を渡って四国へ上陸してみると雨が降り出してしまった。豊浜SAで朝食を食べたが、レストランの名前が「エリエール」だった。製紙工場のある川之江が近いからなのか、それともティッシュとは別の意味があるのだろうか・・・。このあたりから雨が本格的に降り出し、新居浜ICで降りたときも結構降っていた。四国の山道の凄さは学生の頃に散々体験しており、その上に雨はちょっと困る。何しろ今日は実家の車を拝借してきているので、傷でも付けたらエラいこっちゃ。新居浜からいよいよ山道へと入っていく。別子銅山は住友系の鉱山で、ずいぶんと栄えていたそうだが、今はもう廃坑となってしまっている。その廃坑跡を記念館にして、当時の鉄道などを復元して道の駅にしている。前回はこの鉄道目当てに来たのだ。この道の駅は割と新居浜の市街地から近いが、今日の目的地の別子郵便局は山を一つ越えた向こうにある。この道がこれまた四国の道って感じで、1車線のつづら折れカーブが延々と続く山道だった。対向車もほとんど来ないのだが、本当にたまに来るので、油断しているとヒヤッとする。また雨は小降りになったが、延々と山道を登っていくのですっかりと雲の中に入ってしまい、全然前が見えない状態だった。まあでもこれが四国の道って感じで、やって来たな〜という実感は湧いてくる。

金砂簡易郵便局
金砂簡易郵便局

 やがて峠のトンネルをくぐって下り坂を降りていくと、こちらにも別子銅山跡とか住友の礎とか、いろいろ旧跡が見受けられる。ほとんど民家も無い山道を進んでいくと、やがて左手に郵便のマークを付けた車が止まっていた。「配達してるんやろな〜」って感じで通り過ぎ、さらに進んで行ったのだがなかなか別子郵便局が見えてこない。おかしいと思って地図とにらめっこすると、どうもかなり行き過ぎていたようだ。もう時間は既に9時を過ぎようとしており、このタイムロスは痛い。結局さっきの郵便マークの車が停まっていた所が郵便局だった。局は道から少し高い所にあり、更に綺麗に色づいた木がしっかりと局舎を隠していた。雨模様だったしナビもないし、これはなかなか発見し辛い。局に行ってみると懐かしの木造局舎で、奥には局員さんがお一人。さて、ここで一つ問題。どうも郵政公社から「主務者印を本来押す場所以外に押してはならん」という通達が出されているらしく、今回はその通達後の初郵貯となる。横型通帳に移行した後も、通帳の隙間に主務者印の押印をお願いしてきた私の通帳だったが、局員さんがそれを見てちょっと悩んでいた。結局「他では断られるかも知れんよ」と仰りながらも、主務者印は押してくださった。ありがとうございます。用意しておいた実逓に風景印の押印をお願いして局を後にした。

 

以下作成中

2005年05月16日(月) 梅雨の合間に徳之島訪問の巻

79046 手々郵便局 8:55  7678  大島郡徳之島町手々2995
79045 東天城郵便局 9:05  7679  大島郡徳之島町山1857
79044 花徳郵便局 9:15  7680  大島郡徳之島町花徳3048-1
79043 母間郵便局 9:25  7681  大島郡徳之島町母間9296
79042 井之川郵便局 9:35  7682  大島郡徳之島町井之川416
79734 徳和瀬簡易郵便局 9:45  7683  大島郡徳之島町徳和瀬
79061 徳之島亀徳郵便局 9:50  7684  大島郡徳之島町亀徳2054-3
79041 亀津郵便局 10:05  7685  大島郡徳之島町亀津2922-1
79735 徳之島尾母簡易郵便局 10:15  7686  大島郡徳之島町尾母
79719 喜念簡易郵便局 10:30  7687  大島郡伊仙町喜念342
79723 目手久簡易郵便局 10:40  7688  大島郡伊仙町目手久400
79053 面縄郵便局 10:45  7689  大島郡伊仙町面繩2307-3
79720 検福簡易郵便局 10:50  7690  大島郡伊仙町検福120
79050 伊仙郵便局 10:55  7691  大島郡伊仙町伊仙1840-3
79728 阿三簡易郵便局 11:05  7692  大島郡伊仙町阿三1191
79051 鹿浦郵便局 11:15  7693  大島郡伊仙町阿権1755-5
78052 犬田布郵便局 11:20  7694  大島郡伊仙町犬田布291
79714 河地簡易郵便局 11:30  7695  大島郡伊仙町糸木名字河地749
79049 西阿木名郵便局 11:40  7696  大島郡天城町西阿木名316
79702 瀬滝簡易郵便局 11:50  7697  大島郡天城町瀬滝983
79739 兼久簡易郵便局 11:55  7698  大島郡天城町兼久1200-1
79047 平土野郵便局 12:00  7699  大島郡天城町平土野2710-1
79733 浅間簡易郵便局 12:10  7700  大島郡天城町浅間830-1
79048 大島松原郵便局 12:20  7701  大島郡天城町松原
 最近はJALのマイルの貯め方が分かってきたのか、前回の喜界島から約半年でまたまた15000マイル貯めてしまった。11月に喜界島、正月は鹿児島本土と、やたらと鹿児島県ばかり行っているが、今回も南の島に照準を合わせ、徳之島に行く事にした。本当は4月の中旬に行く予定だったのだが、急に仕事が入ってしまい、1ヶ月遅れのこの時期となった。既に奄美地方は5月8日に梅雨入りしており、お天気がちょっと心配。

徳之島空港にてサーブ機
機体番号JA8888のサーブ機
徳之島空港にて
縁起の良い8が4つ並ぶ。
機体に岡山後楽園の宣伝付き

 郵貯前日の15日。この日は飛行機を3回乗り継いで徳之島へと向かう。まず羽田から伊丹へ飛ぶ。なんでこんな事になったかと言うと、1ヶ月前に特典航空券を発券した時は、羽田〜奄美大島への便が満席だったため、伊丹〜奄美大島で発券してしまったからだ。特典航空券は発券してから3ヶ月後までは日付の変更はできるが、区間の変更はできないらしい。あと今回はちょっと風邪をひいてしまい、風邪は治ったのだが、久しぶりの喘息の発作が出てしまった。ちょっと息苦しくて咳が出だすと止まらないのだが、もう延期する訳にもいかないので決行だ。伊丹空港で同行する後輩「おやん」と合流して、奄美大島行きの飛行機へ。4月の時に彼は前売り21で航空券を購入しちゃってしまい、延期しちゃって彼には大損害を与えてしまった。伊丹からの奄美大島行きはMD−81での運行で、今日はほぼ満席状態だった。おやんは飛行機初体験らしい。今日はちょうど梅雨の谷間に当たったようで、天気が崩れる事なく奄美大島に到着した。11月の時と同じように空港からは海の向こうに喜界島が見える。徳之島便は40分の待ち時間で接続しているので、なんだかんだであっという間に出発時間だ。サーブ機と呼ばれるプロペラ機で約30分の飛行だ。この飛行機、見ると機体番号が「JA8888」というなんともおめでたい番号だった。また岡山後楽園や岡山国体の宣伝付きで、こんな所で岡山を目にするのが意外だった。岡山〜鹿児島便が確かサーブ機での運行なので、この機体も岡山まで遠征することもあるのだろう。

寝姿山
機内から見えた寝姿山
これは帰りの飛行機から
撮ったもの。左が頭です。

 奄美大島を離陸すると、右旋回して奄美大島の上空を西へと飛んでいく。古仁屋の上空を過ぎ、加計呂麻島、与路島が眼下に見える。奄美大島は前回に完訪したのだが、与路島と請島の2島にある郵便局がまだ残っている。この調子だと奄美群島の郵便局完訪も夢ではないが、この2島がかなりのネックになるのは間違いない。やがて徳之島の島影が見えてくる。徳之島は喜界島と同じく島全体が隆起珊瑚礁からできており、窓から見えた海岸線は断崖絶壁になっていた。徳之島も晴れ渡っており、暑すぎずちょうど良い感じ。お天気次第でその地のイメージが全然違ってくるので、そういう意味では最高の気候だった。徳之島空港は流石にジェットも飛んでくるだけあり、割と立派。旅客ターミナルとは別に貨物ターミナルもあり、なんか以前に行ったバヌアツのバウアフィールド空港と似ているのは気のせいか。さて空港を出るとレンタカー屋さんが私の名前を書いた板を持ってお出迎え。名前を告げるとクルマのキーを手渡され、「あそこに見える営業所までご自分で運転してって」との事。まだレンタルの契約をしてないのに運転してもいいものなのか・・・。ここで事故ったらどうなるんやろ、と二人ともつぶやく。こんなのは初めてだった。さて、ちゃんと契約も済ませて徳之島ドライブと相成る。今日の宿はジョイフル巡りにはまっているおやんの意向により、亀津にある最近できたホテルを予約してある。ここは1階にジョイフルが併設されており、去年12月にできたばかりの新しいホテルだ。まだ15時過ぎだし、島内観光・・・ではなく、明日の郵便局の下見に出かけてしまった。

戦艦大和の慰霊碑
戦艦大和の慰霊碑
この写真では大きさが分から
ないが、実際はかなり大きい。

 大島松原郵便局浅間簡易郵便局平土野郵便局・・・と島を左回りに走りながら下見していく。どれも県道沿いにあったり、ちょっと入った所にある程度だったので、これならなんとかなる。しかし今回借りたヴィッツは走行距離が10万キロを越え、なんかエンジンから異音がすることもある車だった。まあ普通に走る分にはたぶん問題ないのだが、残念ながらナビは付いていなかった。しかも私の持ってきた鹿児島県の地図が相当古く、これが後でエラい目に遭う事に。ガソリンスタンドの裏手に隠れていた犬田布郵便局を見つけ、ここで観光タイム。せっかく来たので犬田布岬に寄ってみる。ここには公園と遊歩道が整備されていて、戦艦大和の慰霊塔もあるらしい。行ってみると、半分廃墟と化した旅館と大和資料館が目に飛び込んできた。たぶん大和の慰霊碑を造った時には真新しかったのだろうが、なんとも歴史を感じさせるものとなっている。天気も良いので遊歩道を歩いてみる。ソテツに囲まれた道を行くとテッポウユリが咲き乱れる犬田布岬に出る。ここには大和の艦橋と同じ高さに造られた慰霊塔が建っていたが、崩落の恐れがあるため近寄らないように、との事だった。周りは草地と言うか芝生みたいになっており、海や島影がとても綺麗だ。こういう雰囲気の中でほげーっとするのは、私にとって大事な時間なのかも知れない。しかしまあこんな所でも携帯の電波は入るのだから大したものだ。30分くらいで岬を後にし、再び郵便局下見モードに入る。

犬田布岬のテッポウユリ
犬田布岬のテッポウユリ
徳之島ではあちこちに自生して
いた。

 お次の下見は鹿浦郵便局なのだが、これが全然分からなかった。私の手元の地図には海岸線沿いに郵便マークが付いているのだが、どうも道が新しくなっているらしい。それでも鹿浦小学校の傍に郵便マークが書いてある事を頼りに、その辺りを探し回るがまったく見付からない。仕方ないので地元の人への訊き込み捜査に走る。それによると全然場所が違うらしく、内陸にかなり入った所に大きな局舎があった。しかもそこへ向かう道が私の地図には乗っておらず、いったいここはどこなのかさっぱり分からなかった。明日の事を考えると、海沿いの県道からすんなりと来れるように道を探しておく必要がある。適当に走っていると、いつの間にか犬田布郵便局の所に出てきてしまった。この後、何度もこの辺りを走り回り、なんとかすんなり到達できる道順を見つけたのだった。今、手元の地図を確認すると「95年8月発行」って書いてあり、10年前の地図を使っていたようだ。続いて阿三簡易郵便局だが、これもさっぱりだった。ここでも地元の商店に訊き込みに走り、なんとか見つけたのだった。県道から「泉重千代翁生家→」と書かれた看板がある所を山の方に入っていくと、細い道の左側にある。そのまま進むと泉重千代翁の生家なので、せっかくなので寄ってみる。のどかな雰囲気の中に銅像と、簡素な東屋みたいなものがあった。この暖かさとのどかな雰囲気ならば長生きできるのも大いにうなずける。やはり都会のストレスで寿命が縮められている事は間違いない。こんな所で簡易郵便局をやれたらなぁ、と何時もぶつぶつ言っている私はやっぱりストレスが溜まっているのだろうか。県道に戻ろうとすると、道路を牛が闊歩していた。そういやこの辺りの道には土みたいなのが落ちていたが、牛糞だったのか・・・。徳之島は闘牛も有名で、この後もあちこちで道路を牛が闊歩する姿を見ることができた。

徳之島の牛
徳之島の牛
立派な角付き。
こんなのが道路を闊歩して
ました。

 あとは亀津の町まで県道に沿って下見を続けていく。簡易局はどれも一本入った道沿いだったり、県道沿いでも全然目立たなかったり、なかなか曲者揃いだった。明日は15時20分発の飛行機で帰る予定なので、実質6時間で島内24局を巡る必要がある。1時間に4局というのはまあそれほど無理がある局数では無いが、さっきの鹿浦郵便局のような大ハマリがあるとちょっと怪しくなってくる。そういう意味ではこの下見で今日は枕を高くして眠れるってもんだ。本当はこんな時間を気にせずに旅行もしたいのだけれど、会社が私を待っているので仕方が無い。さて、下見も18時過ぎには終わり、亀津の宿へと入る。なんでもおやんによると奄美群島では西川産業という会社がジョイフルを展開しており、今日の宿も1階はジョイフルと西川産業の旅行代理店が入っていた。流石に中はとても綺麗で、ツインで9480円だった。もちろん朝食は下のジョイフルだ。普通なら500円のモーニングセットが、宿泊客には250円で振舞われる。しかしここで問題が。同行のおやんはジョイフルでレシートを貰わないと訪問した事にならないらしく、宿の朝食券ではレシートを貰えない。そこでちょっと話し合い、今日の晩御飯の後にデザートをジョイフルで食べ、そこでレシートを入手するという事で落ち着いた。流石に徳之島まで来て夕食がジョイフルは絶対嫌だったので、夕食を食べに夜の亀津の街へと繰り出す。亀津の町にはコンビニや大きなスーパーもあり、割と賑やかな感じだった。やっぱり海に近いので海のものが食べたいので、宿から5分ほど歩いた所にあった回転すし屋へ行き、かなりパカスカ食べたのだった。しかもその後でジョイフルへハシゴしてデザートを食べ、もうお腹ぱんぱん。おやんはジョイフルのレシートを入手し、徳之島に来た目的の一部を達成したのだった。ちなみに店番号は「42003−01」だそうな。食べ過ぎてブタになった所で部屋に戻り、0時前くらいには寝ただろうか。喘息の発作が出ている時は横になると気管が狭まって咳が止まらないのだが、その日はそれほどでもなくあっさりと寝てしまった。最初は咳がやかましくて迷惑かと思ったが、そうでもなかった・・・よね?

手々の集落にいた犬
手々の集落にいた犬
人懐っこく寄ってくる。
小学校に住み着いてるらしい。

 明けて郵貯当日の16日。いつもは寝起きの悪いおやんがこの日は私よりも先に起きていた。7時くらいに下のジョイフルに朝食を食べに行く。ジョイフルはなんと24時間営業のため、朝食は一応5時から食べられるという、なんとも便利と言えば便利な宿だ。7時半頃に宿を出発し、今日の1局目である手々郵便局を目指す。一応途中の郵便局を全て下見しながらの道中だ。ただいずれの局も県道沿いにあったので、あっさりと手々の集落まで来てしまった。まだ8時過ぎだったため、近くの金見崎にあるソテツのトンネルを観光してみる。この辺りにはソテツが群生しており、本当にトンネルのように道の両側に密集している。と言うかソテツの森に獣道を通したって感じだ。獣道の先には展望台があり、登ってみるとこれがまたいい眺めだった。天気もよく、奄美大島の方を眺めると海の向こうにうっすらと島影を見ることができた。与路島か加計呂麻島かな。ここでもまたまったりとした時間が流れ、しばし現実逃避のお時間となる。やがていい時間になったので手々の集落に戻り、8時50分くらいには局へとお邪魔した。天気いいので局も窓を開け放して、いい風が吹き抜けていく。9時からの取り扱いなのだが、局内の時計が5分くらい進んでおり、実際は8時55分くらいに処理をしてくださった。局の裏には小学校があり、地元の人が言うにはここに住み着いている犬が人懐っこくしっぽを振っていた。今日はここから空港を目指して、島を右回りに回っていく。

東天城郵便局
東天城郵便局
雪国では考えられない平らな
屋根だ。ソテツの木も南国を
感じさせる。

 先ほどの金見崎の所を通過し、山という名前の集落に入ると、県道の右手に東天城郵便局があった。おなじみのポールもなく、局前には丸ポストが鎮座し、局名を書いた看板は木製、となかなか趣のある局だ。続いても県道の右側にある花徳郵便局だ。ここは結構新しい局舎で、ポールもあるし駐車場まである。「けとく」と読むらしい。どんどん進んでお次は母間郵便局だが、ここは本当に風光明媚な局だった。県道の右側にあるのだが、道の反対側は海になっており、局から海が見渡せる位置にある。珊瑚礁の遠浅の海は太陽に照らされてエメラルドブルーに輝いていた。「ここはええな〜」と局の窓からしばし外を眺めてしまった。ここまで局間はほぼ10分で来ており、これは予想よりも早く回れそうだ。お次はこれまた県道の右側(山側)にある井之川郵便局だが、ここもまたかなり趣のある局舎だった。ポストは普通のモノだったが、局の看板は木製でいい感じだった。局舎自体がブロック塀に囲まれたような感じになっており、局にたどり着くまでに庭のような所を通り抜けていく。こんな局はなかなか珍しいかも知れない。さて、ここまで郵便局の番号が46番から順に1番ずつ順番に小さくなっていたのだが、お次は簡易局なのでこの並びが崩れる。奄美の特定郵便局は割と地理的な位置の順に番号を振っているため、番号順に巡っているという凄い方もおられるそうだが、奄美は楽かもしれない。ただし簡易郵便局は申請した順なのか、地理的な位置とはほぼ無関係になっている。1番が奄美大島の節田簡易郵便局だが、2番は徳之島の瀬滝簡易郵便局で、3番はまた奄美大島に戻って芦検簡易郵便局となる。

徳和瀬簡易郵便局
徳和瀬簡易郵便局
立派な局舎が県道沿いに建つ。
割と街中にあったような印象

 先ほどまでと同じように、またまた県道の山側に徳和瀬簡易郵便局があった。ここは簡易局とはいえかなり立派な作りだ。壁にはあいちゃんゆうちゃんの絵まで描かれている。局の裏には製糖工場の大きな煙突が見えた。ここでは先客が一人いらっしゃったが、さほど待つ事もなく処理して下さった。さて、早くも次は亀津の街中に戻ってくる事になる。時刻はまだ10時前だし、これはかなりいいペースだ。県道を進んで「亀徳」という交差点を左折すると、左手に徳之島亀徳郵便局が見えてくる。右手は海で、ちょうどフェリーが汽笛を鳴らして出航していくところだった。この時間だと鹿児島から那覇へ向かうフェリーのようだ。ここは珍しく局名に徳之島の文字が入っているので、風景印があるのか聞いてみたが残念ながら無いようだ。町名も徳之島町なのだが、何故か徳之島郵便局というのは存在しない。またここは後からできた郵便局のようで、番号がちょっと他とは飛んでいた。ここの局員さんがご丁寧な方で、風景印が無いことをたいそう恐縮そうに仰って下さり、こちらがかえって恐縮してしまうほどだ。さて、お次はいよいよ徳之島の元締め局、亀津郵便局だ。私の地図には載っていない橋を渡り、ちょっと道を間違えそうになったがなんとかたどり着けた。かなり街中に溶け込んでいるため、事前の下見がモノを言う。少なくとも手元の1/100,000の地図では正確な場所など分かるはずも無い。ここは流石に混雑しており、駐車場に車を入れるのも一苦労だった。番号札の機械も置いてあり、待ち人数も3人だった。

徳之島尾母簡易郵便局の看板
徳之島尾母簡易郵便局の看板。
印象に残ったので載せておきます。

喜念簡易郵便局
喜念簡易郵便局
ここは今回の中でNo.1
佇まいや雰囲気が最高。
私の理想の簡易局(?)に近い

 お次は海岸沿いの県道からは外れ、徳之島の南の山沿いを走る県道へと入っていく。山をどんどん上って行くと大きな自動車販売店があり、更にしばらく行くと尾母小学校が見えてくる。昨日下見に来た時はちょっと迷ってしまったが、今日はすんなりだ。小学校の手前の十字路を右に入るとすぐ右側に徳之島尾母簡易郵便局がある。少し前に移転されたようで、おやんはしっかりと覚えていた。流石ですな。ここは局の看板が見事だったので写真に収めさせてもらった。次の局はまた海沿いの県道沿いなので、ここから山を降りていく事になる。小学校の手前の十所路を今度は左に行き、海を目指して坂を下っていく。これも昨日下見した道なので何の問題も無いと思いきや、昨日は通れた細い道に電気工事の車が停まってて作業中ではないか。工事のおっちゃんは隙間があるから通れ、みたいな仕草をしているが、かなり狭いぞ。壁があるわけではないのだが、珊瑚礁のごつごつした岩をタイヤで越えねばならず、パンクしそうでかなり嫌だった。しかしここを通らないとエラい遠回りなので、ハラをくくって乗り越えた。幸い何事も無く、無事に海沿いの県道へと復帰。昨日はこの辺りで12時とかかな〜と言っていたのだが、今はまだ10時半前。もうこれなら余裕で徳之島完訪できると確信できた。先ほどの徳之島尾母簡易郵便局で徳之島町は完訪となり、ここからは伊仙町へと入っていく。昨日はこの辺りでも牛が道路を闊歩していたが、今日はいなかった。たぶん草地と牛舎の間を移動する時に県道を闊歩するのだろう。今回は赤じゃなくて白い車なので安心だ。

目手久簡易郵便局
目手久簡易郵便局
南国特有のコンクリートの局舎
小高い丘の上にある。

 お次は喜念の集落にある信号機のちょっと先を山の方向へ入り、細い路地をちょっと行くと喜念簡易郵便局がある。昨日は小学校の方にあると勘違いしてちょっと迷ってしまったが、小学校とは県道をはさんで反対側になる。ここは外観や雰囲気がかなり気に入ってしまった。いそいそと中へ入ってみるが、誰もいない。これは簡易局ではよくあることで、2、3回呼んでも出てこられない場合は受託者さんが家に戻られている場合が多い。簡易局は民間の人に業務を受託しているため、何かと兼業している場合も多く、そういう場合も局に誰もいない事もあったりする。物騒と言えば物騒な話だが。時間に余裕があれば戻ってこられるのを待つのも手だが、今回は先を急ぐので隣の民家に声をかける作戦を敢行・・・しようとした時に向かいの家から受託者さんが戻ってこられた。たま〜に受託者さんが買い物に出かけて帰って来ず、涙を呑む・・・と言った悲劇も2,3度あったが、幸いにも最近はそういうのに遭遇した事はない。ほとんど時間ロスも無く局を後にし、局舎の写真を撮るのだが、何故か局舎の壁には「Merry X’mas」と描かれていた。何でか訊いておけば良かった〜。こういう離れの一軒家で、日当たりもよく、周りの雰囲気ものんびりした簡易局、私の理想に近いものがあった。しつこいが、こんな所で簡易郵便局やれたらにゃ〜。

面縄郵便局
面縄郵便局
「おもなわ」と読む。

 狭い路地から車を県道に戻し、西へ。少し走ると目手久の集落に入り、ちょっと坂を上って降りた所で県道が左に曲がるのだが、そこを山の方へ入ってく。細い路地なのだが構わず坂道を上って行くと右手に目手久簡易郵便局が見えてくる。ここも昨日は少し迷ったが、今日は全く迷う事なくドンピシャで局前に車を付けていく。お陰で今日はもうここで11局目で、時刻は10時40分。このペースならば16時までに換算すると50局近いペースだ。もっともこの島には24局しか無いが。ここは受託者さんは局におられ、少しお話をした。ハブは流石に集落には出没せず、山の方にしかいないとか、この辺りは暖かくて暖房は要らないけど夏が大変、とか。確かに夏は暑そうだが、寒いよりかは相当マシな気がする。スキーに全く興味が無い私は、やっぱり南の島が合っているのかな。挨拶をして局を辞し、お次は面縄郵便局だ。ここは県道沿いにあるのだが、亀津方向から来ると下り坂の右カーブの途中にあるため、ちょっと油断していると気付かないかもしれない。外観は公民館そのものだ。ここではマヌケな話だが、局から戻って来てヴィッツのドアを閉めるときに足を思いっきりぶつけてしまい、内出血してしまった。これはかなり痛かった・・・。

検福簡易郵便局
検福簡易郵便局
ご覧の通り生垣に囲まれて
目立たない。

 お次は県道沿いにある検福簡易郵便局なのだが、これまた発見難易度が高かった。さっきの面縄郵便局から車なら2分くらいで着いてしまうのだが、局が生垣に囲まれていて郵便局である事がほとんど分からない。目印は県道の向かい側にあるゼネラルのガソリンスタンドだろうか。ここも事前の下見によりタクシー並みの動きで局の前に付ける。続いて県道を行くとだんだん街中に入って行き、伊仙町の中心街となる。信号機はほとんど見かけないのだが、伊仙町の役場の前に信号機があり、その袂に伊仙郵便局がある。町役場の前にちょこんと鎮座している感じ。駐車場がないので、仕方なく局の前に路駐して局へと向かった。ここはさすがに局内にお客さんが数人いたが、大して待たされる事もなくスムーズに処理して下さった。役場の前にトイレがあったのでちょっと拝借した。この辺りは本当にトントン進み、書き留めている時間も5分おきに局を訪問している。まさに地元のタクシー状態で、ほとんどロスなく来ている。お次も昨日下見した阿三簡易郵便局だ。ここも下見無しならば相当辛いが、下見のお陰でスイスイ。ここは外見の色が水色という珍しい塗装の局だ。ここでは局にお邪魔している時に主務者さんにお電話がかかってきたが、これが懐かしい黒電話だった。久しぶりに聞くベルの音だったが、ここではまだまだ現役だ。子供の頃の大阪の実家にもあったあった。だいたいカバーをかけていたものだが、ここではカバー無しの状態だった。

阿三簡易郵便局
阿三簡易郵便局
泉重千代翁生家に行く途中に
ある。黒電話が現役だった。

 遠くに見える海を見ながら阿三簡易郵便局を後にし、昨日見つけておいた道を通って鹿浦郵便局を目指す。どうも農道のようで、2車線のしっかりした道が整備されている。昨日牛が闊歩していた道で、今日は牛は居なかったが牛糞はあちこちに散らばっていた。右に左に蛇行した道だが2車線あるので快適に走る事がで、やがて左手に鹿浦郵便局が見えてきた。かなり大きめの局舎で、集配もやっているようだ。ここではエコー葉書の在庫を尋ねたりしてみたが、以前に入手していたオランダ村のやつしか無かったのでやめた。この局は外壁がピンクだったのが印象的だ。さてお次はちょっと分かりにくかった犬田布郵便局だ。ひとまず海沿いの県道まで出て、県道を空港の方向へ。昨日岬の方に曲がった場所を集落の方へ進み、少し坂を上ると犬田布の集落に入る。郵便局はガソリンスタンドの裏手で、小学校に行く道の途中にある。局の前にはお客さんの車で一杯だったので、小学校の正門の前に停めてしまった。校庭にはガジュマルの木が生えていていい雰囲気だ。校門も開け放してあり、都会の小学校では不審者乱入防止って事でピリピリしているが、ここにはそんな雰囲気は全く無かった。貯金を済ませてここでおやんは3799局目で、私は7695局目。いずれもあと少しで節目を迎える。お次は県道を更に空港の方に進み、糸木名小学校の所を海側の脇道へ入って少し行くと河地簡易郵便局があった。局舎の屋根は喜界島でよく見た白い屋根だった。ここではおやんの節目って事で記念撮影をしてから局を後にした。

瀬滝簡易郵便局
瀬滝簡易郵便局
奄美群島の簡易局の2番を
名乗る。県道の旧道沿い。

 さてお次は昨日の下見ではあまり印象に残っていなかった西阿木名郵便局だ。どんな局やったかな〜と車を走らせていると、不意に県道の右手に突然現れた。昨日も余りにも簡単に見つけたので、全然印象に残らなかったのだろう。ブレーキを踏んだが結構行き過ぎて停まってしまった。ここはちょっと古めの局舎だが、局の前の丸ポストがいい感じだった。更に県道を進んでいくと、やたらとお金のかかってそうな大きな橋があった。谷を橋で跨ぐ形になっており、手元の地図では道は一回海沿いに下りて、また上ってくる形になっている。この橋は観光ポイントらしく、橋の袂には駐車場も整備されていた。橋の上からは遠く犬田布岬の大和の慰霊塔を望むことができた。更に進むと瀬滝の集落に入り、交番のある所を山側の旧道っぽい所に入っていくと瀬滝簡易郵便局がある。旧道沿いなので県道を普通に走っていると通り過ぎてしまう。ここは奄美群島の簡易局の2番を名乗っており、恐らく歴史ある局なのであろう。続いて県道を行くと今度は道の右側に兼久簡易郵便局があった。お手製と思われる局名の看板と〒マークが特徴的だ。なんとなく雰囲気が喜界島の喜界赤連簡易郵便局と似ていた。どんどん進んでお次は天城町の中心部に入っていく。久しぶりの信号機があり、そこから坂を上る途中に平土野郵便局がある。県道沿いなので発見は容易だ。ここでちょうど12時で、本日の22局目。16時までこのペースで巡ると51局というかなりのハイペースだ。私の自己記録が飯田近辺で記録した55局なので、それに迫る勢いだ。

浅間簡易郵便局
浅間簡易郵便局
記念の7700局目。手元の地図
とは場所が違っていた。

 ここで私は7699局となり、お次で7700局の節目となる。県道を進んでいくと空港へと向かう交差点に出る。手元の地図ではこの交差点の所に浅間簡易郵便局が書いてあるのだが、昨日の下見でガセネタであることが判明している。お目当ての局はそこから更に県道をまっすぐ進んだ左手にある。真っ白な局舎で局前に駐車場もあるので見つけやすい。受託者さんに伺うと何年か前に移転されたそうだ。節目を迎えた私は預け入れ額を101円でお願いする。普段は100円なのだが、残高から訪問局数を割り出せるようにするためには100局に1局だけ101円を預ける必要があるからだ。単純に100円ずつ預け、引き出さなければ残高÷100が訪問局数になるのだが、学生の頃はそんなに金が無かったので、その頃の名残りでこの方法を使っている。簡単に言うと残高の千と百の桁の数字と、十と一の桁の数字を入れ替えると訪問局数になる。例えば残高9476円ならば7694局になる。この方法だと万の桁以上は無視なので、学生の頃は1万円貯まるたびに1万円おろしたりしていた。ただこの方法だと訪問局数が10000局を超えると使えなくなるので、その時はまた考えるとしよう。他にも預け入れ額には人それぞれの方法があるようで、訪問した時刻を金額にして預けるという方も聞いたことがある。さて、もうここまで来れば完訪は間違いなしで、車の運転も心なしか穏やかになる。お次は空港よりも少し北にある大島松原郵便局を目指す。

大島松原郵便局
大島松原郵便局
今風の綺麗な局舎だ。
これにて徳之島を完訪。

 県道を進んでいると、前から救急車のサイレンが聞こえてくる。どうも目指す松原の集落で急病人が出たらしく、ちょうど搬送されていくところだった。救急車に道を譲って、集落の中を行くと右手に大島松原郵便局があった。ここも県道沿いなので見つけやすい。オーラスなのでのんびりと車を付け、貯金の他に振込みもお願いした。ここは徳之島なのに何故か局名には「大島」が付いているが、どうも大島郡の大島のようだ。松原という郵便局名は大阪にもあるため、大島が付いていると局員さんから伺った。さてここでめでたく徳之島完訪を果たし、15時20分の帰りの飛行機までまだ3時間も残っている。天気もいいのでとりあえず観光と行きたいが、お腹が減ってきたのでまず昼食タイムとなった。普段では絶対あり得ない事だ。しかしこの辺りを適当に走ってみたが食堂っぽいものは見当たらなく、当ても無くどんどん伊仙の方向へと走っていった。平土野の集落には寿司屋があったのだが高そうなのでしり込みをし、なんだかんだ言ってると伊仙町の手前まで来てしまった。不意に県道沿いに喫茶「コロンビア」があったので、時間も勿体無いのでそこに入る事に。入ってみるとテレビゲーム機がずらっと並べられたゲーム喫茶みたいな感じだった。どうしようかとしばし立ちつくしてしまったが、おばちゃんが「入り入り」と促すのでそれに従って中へ。ちょっと不本意だったが、ここでカレーを頂いてお昼ご飯とした。徳之島も亀津の方には店も結構あったが、島の西側にはあまり無いようだ。コンビニでもあればパンでも買って、外で食べるという選択肢もあったのだが・・・。

犬の門蓋から見た海岸
犬の門蓋から見た海岸
肝心の眼鏡岩を撮り忘れていた

 さて、それでも普段ではあり得ない昼食もいただき、地図に書いてあった小島仙竜洞を目指す。なんでも洞内に大滝が流れ落ちる鍾乳洞だそうで、かなり期待して向かったのだった。さっき来た河地簡易郵便局の前の細い道をどんどん海の方向へと進み、あとちょっとの所まで来たのだが、その先の道がまるで分からなかった。仕方ないので地元の方に聞いてみると、なんでも崩落しちゃって今はもう観れないらしい。念のため地図に書いてあった仙竜洞の電話番号に電話してみたが、全然違うところに繋がってしまった。これはちょっと残念。仕方ないので、お次は「犬の門蓋」と書いて「いんのじょうふた」と読む奇岩が立ち並ぶ景勝地へと向かう。こちらはしっかりとした看板と舗装された道路が整備されており、立派な駐車場に車を停めて徒歩で向かう。なんでもここは昔の飢饉の時に、人や家畜を襲う犬をここから投げ捨てた場所らしい。南西諸島もそうだが、奄美にもこういう飢饉や重税による苦しみにまつわる場所が多い。海岸線は断崖絶壁になっており、ごつごつとした岩が続いていた。ここでしばらく時間を過ごし、ぼちぼち空港へ向かう時間になった。本当は島の北にあるムシロ瀬にも行きたかったのだが、時間が無いので仕方ない。郵便局の移転改称とかがあればまた来る事もあるだろう。犬の門蓋から空港まで、車で10分もかからず到着した。空港の傍のガソリンスタンドで給油したが、計算すると燃費がリッター20kmを超えていた。ホンマかいなと疑ったが、ガソリン高のご時世なのでこれは助かった。

徳之島上空より
徳之島の島影
また来る事があるかな?

 レンタカーを返却し、空港の出発ロビーには飛行機出発の40分前くらいに着いた。我々の乗る奄美大島行きの30分後には鹿児島行きが飛ぶので、空港には結構人がたくさん集まっていた。私も鹿児島〜羽田のタダ券で帰るので、徳之島から直接鹿児島に向かった方が早く帰れるのだが、奄美大島で鹿児島行きに乗った方が値段が安いので仕方ない。徳之島〜鹿児島の便には割引運賃が全く設定されていないので、こんな現象が発生する。(ちなみに徳之島〜鹿児島直行で23,100円、徳之島〜奄美大島〜鹿児島で8,720円+14,100円=22,820円) またおやんは奄美大島のジョイフルを巡って、更に沖縄本島に足を伸ばす計画らしい。オイラも行きて〜ところだが、ここはおとなしくまたの機会にするとしよう。奄美大島行きは来たときと同じくサーブ機での運行で、6割くらいの席が埋まっての出発だ。今日も天気が良いので窓際の席に座り、徳之島の美しい島影を写真に収めておいた。昨日と同じく徳之島の上空を横切り、奄美大島の古仁屋の上空を通過していく。おやんは今日はこの古仁屋にできたジョイフル目指して空港からバスで移動らしい。30分ほどで奄美空港に着陸し、ここでおやんとはお別れとなる。彼はひとまず名瀬行きのバスに乗り込み、なんとかして古仁屋まで行くらしい。次は沖永良部&与論なのでまたよろしく。私の方は17時10分の鹿児島行きまで1時間くらいあるので、喫茶店で山桃ジュースを頂きながら時間を過ごした。この店はJALのICクーポンが使える店だった。実はキャンペーンでJALのICクーポン1万円分が当たったので、ちょっと贅沢してみた。まだ5月なのにもう暑いくらいで、店も冷房が入っていた。

鹿児島空港のYS11
鹿児島空港で撮ったYS11
引退も時間の問題らしい。

 鹿児島行きはMD−81での運行で、結構乗っていた。窓際に座ったのでもしかしてトカラ列島でも見えるかと期待していたのだが、いつの間にか寝てしまい、気付いたら着陸寸前だった。鹿児島空港ではこれまた1時間以上時間があったので、今度はまたICクーポンが使える店を見つけ、晩御飯にしたのだった。しかし徳之島から飛行機で移動してくると、奄美空港が結構立派に見え、更に鹿児島まで来ると都会に見えてしまう。これが更に羽田となるともうこれはカルチャーショックだろう。鹿児島からの最終便は19時40分発で、羽田に着いたらもう21時20分だった。平日のこの時間だと新宿経由の方が遅いので、仕方なく南武線を使って帰り、家に着いたらもう23時30分だった。徳之島を出たのが15時20分なので、8時間くらいかかった計算だ。まあそれでもたった8時間と言うべきか。はるか南方に浮かぶ別世界から現実に戻るには8時間では短いかもしれない。飛行機は便利なのだが、そこまで行ったという実感がイマイチなのが欠点だろうか。しかし社会人となった今では致し方ないところだ。私が時間を気にすることなく旅に出られるようになる頃まで、今の郵便局が存在しているかとても不透明な今日この頃だ。ひとまずひとときの別世界体験は終わり。お次は沖永良部島と与論島に行くべく、マイル収集に勤しんでいこう。

2005年05月27日(金) 出張の行き帰りに広島郵貯の巻

51651 広島空港郵便局 9:40  7702  豊田郡本郷町善入寺平岩64-31
51237 あきのみやじま 宮島口郵便局 11:10  7703  佐伯郡大野町宮島口1-12-4
51052 玖波郵便局 12:00  7704  大竹市玖波2-3-2
51440 大野浦郵便局 15:15  7705  佐伯郡大野町原2-16-22
51630 廿日市串戸郵便局 15:50  7706  廿日市市串戸4-4-6
 この日は広島に出張があったので、その行き帰りの空いた時間で巡ってみた。ちなみに今回のは仕事のついでなので写真がありません。

 朝は5時半に起床し6時に出発。普段はまったく着ない背広なのでどことなくぎこちない。相変わらず遅くて混んでる南武線と京急で羽田空港へ。JALの広島行きは小さなMD−90での運行だった。朝早かったので電車の中でも爆睡、飛行機の中でも爆睡だった。窓際に座ったのに勿体無い。寝ぼけて外を見たときに家島が見えたのと、次に見たのがもう三原の市街地だった事しか覚えていない。広島空港に着くと早速、広島空港郵便局を訪問しておく。事前にJALのホームページから広島空港の内部の構造を調べており、しっかりと迷わず見つけることができた。2階のJALの出発ロビーの前にあった。他にお客もなくすんなりと終了した。そのまま1階まで降りると、ちょうど広島駅行きのリムジンバスが出発しようとしていた所だったので、手を上げて待ってもらっちゃったりした。広島空港は広島駅まで50分もかかるらしい。バスは山陽道を突っ走り、広島東インターを降りると車窓に広島福田郵便局が見えた。最初はここがどこだか分からなかったので、「あ、あんな所にも郵便局が〜」だったのだが、よく見ると「温品(ぬくしな)通り」と書いてあるのを見て、以前に来た事がある事を思い出した。しかしあの広島福田郵便局に行った記憶は蘇ってこなかったが・・・。でも学生の頃に行ったのは間違いない。

 バスはそのまま温品バイパスを通り、広島駅の新幹線口の方に到着。駅には修学旅行の高校生っぽい軍団が列を成していた。そのまま山陽本線のホームへ向かうと、これまたちょうど普通列車が発車しようとしていた瞬間だった。ドアが半分閉まりかけていたが、乗りたい〜って感じで車掌にアピールすると、ドアを開けてくれた。感謝です。乗った電車は関東で今ではお払い箱になっている103系だった。ロングシートでトイレが無いという、地方の長距離列車には不向きな設備だ。この列車で宮島口駅まで乗って下車。駅から国道を渡った所にある宮島口郵便局を訪問する。商売道具の重いパソコンを担いでの移動なので、国道をくぐる地下道の上り下りも大変だ。ここは流石に観光地、スタンプにもコピー入りだった。本当はこのまま宮島にも渡りたかったのだが、流石に時間的に無理なので断念。しかし宮島郵便局があるので、いつか行かねば。宮島自体は学生の頃に一回行った事がある。駅まで戻って昼食として駅のうどん屋に入る。用務先の近辺には何も無いと聞いていたので、ここで腹ごしらえをしておかねば。260円のかけうどんをすすってご馳走様。再び改札に向かうと、ちょうど下り列車が滑り込んでくるのが見えた。これは乗らねば〜と思って慌てて切符を買い、なんとか乗ることができた。しかしこれがマヌケだった。本当は次は玖波駅で降りたかったのだが、乗ったのは快速列車で、次は岩国まで停まらないらしい。これは痛すぎる。

 玖波駅を通過し、用務先の大竹駅も通過し、結局岩国駅まで連れて行かれてしまった。岩国駅周辺は以前に大竹駅にあったレンタサイクルを使って巡った事があり、未訪問局がない。仕方ないので再び上り列車に乗って引き返す事にした。ホームに行ってみるとまた快速が来たので、流石に今度は乗らなかった(笑)。ちゃんと学習して次の普通列車に乗り、今度は玖波駅で下車する。駅の改札で「間違って岩国まで行って、引き返してきました」と白状すると、「快速乗っちゃったの?じゃ、いいですよ」と乗り越しは免除となった。またもや感謝です。ついでに玖波郵便局の所在も教えていただいた。駅から歩いて3分ほどのところだった。時刻はちょうど12時。ここでは「お仕事ですか〜」と声をかけて頂いた。自分にも言い聞かせる意味で「そうです〜」と答えておいた。今日は仕事がメインだぞっと。ただちょっとだけ時間が余っているので、ちょっとだけ巡ってるだけだ、うんうん。駅まで戻ってここで時間切れ。普通列車に乗って大竹駅へと向かい、仕事モードへと入る。
 さて、用務先での仕事が終わり、駅で解散したのが15時。思ったよりも早く終わったため、広島空港まで戻る途中にもう一巡りできるではないか。って事でまず行きがけに電車の窓から郵便局が見えた大野浦駅で下車する。今日は地図など持って来ていないので、ここからは本当に適当に巡る事になる。こんな成り行き任せの巡り方は本当に久しぶりだ。電車+徒歩という巡り方も最近ではあんまりやってない気がする。ここでは駅から2分くらい歩いたところに大野浦郵便局があった。局に入ってみると甘いみかんの香りが。広島っぽくていいですね〜。貯金をお願いして、ついでにこの辺りで駅に近い郵便局ないですか、と聞いてみる。局員さんはご丁寧に宮内串戸駅の近くにある事を教えてくださった。ありがとうございます。時間的に見て電車+徒歩では次が最後になりそうだ。駅まで戻ってまたまた103系に乗って宮内串戸駅へ。ホームは地上なのに改札が陸橋の上にあるので、一回階段を上って改札を出て、また階段を下りる。だんだん重たいパソコンを担いでの行軍がしんどくなってきた。ここは徒歩3分くらいで廿日市串戸郵便局があった。

 これにて今日は終了。念のためおやんに広島市内の時間延長局を問い合わせてみたが、私は既に全て行ってしまっているとの事だった。あとは広島駅まで戻ってバスで広島空港へと向かった。帰りの飛行機は20時頃のやつを予約していたのだが、今はまだ17時前。せっかくなので早めに帰りたいので、予約を変更して19時頃の便に変更した。最近は携帯のiモードから予約や購入、搭乗手続きまでできてしまうのだから便利だ。空港ではちょっと早めの夕食を食べ、羽田からはまたもや忌々しい南武線で帰ったのだった。家に着いたらもう22時30分だった。やっぱり広島日帰りはキツい。
フクロウ付き仕切り線
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